小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

37歳が分岐点。世良公則に決断を迫ったスタッフの言葉とは?

ミュージシャンで俳優の世良公則さんが、2月19日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

今回のインタビューは、先月名古屋国際会議場で開催されたイベント『青春のグラフィティコンサート2023』での楽屋で行われたもの。
インタビューで盟友として名前の挙がったミュージシャンの体型の話題に、小堀勝啓も苦笑しまくりです。

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一生ロックキッズ

小堀「めちゃくちゃ圧の強いギター!ツイスト時代はフロントマンだから、ギター弾いて歌う場面を見てなかったので、今さらながらギターが上手い人なんだなと思いました」

世良「僕が曲書いてたんで、デビュー当時から、レコーディングではバッキングをやったりしてました」

1977年(昭和52年)、世良公則&ツイストでデビューした世良さん。「あんたのバラード」「宿無し」「燃えろいい女」などのヒット曲でテレビでもおなじみでした。
1981年に解散してからはソロ活動と並行して、俳優としても活躍中です。

また昨年のNHK紅白歌合戦で披露された「時代遅れのRock’n’Roll Band」では、桑田佳祐さん、佐野元春さん、Charさん、野口五郎さん、世良公則さんの同級生5人の演奏で話題になりました。

小堀「おじさんたち、カッコいいなあと思いましたよ」

世良「みんな、そういう意識はないんじゃないですかね。一生ギターキッズだし。一生ロックキッズだし。そういう感じでしたね」

体型維持の秘訣は?

小堀「リスナーのみなさん、どうやったら、ああいう身体を維持してるんだろうと思っていますよ」

世良「スタッフの皆さんが僕に厳しいので、緩んでられないってのもあります」

1955年生まれで67歳の世良さん、意外にもジムに通ったり、ランニングすることはないそうです。
楽屋やツアー先のホテルで、畳一畳あればできることをして体型を維持しているとか。

食事については、何でも食べるそうですが外食はしない主義。
仕事が終わると、メンバーやスタッフと一緒になって食事を作るそうです。

世良「特別なことはしてないんですけど、ちょっとしたことに気をつけることで、長くやってこれたのかなと思います」

ヨッちゃんが太った理由

また世良さんは、2006年から野村義男さんとのアコースティックユニット「音屋吉右衛門」としても活動しています。

小堀「ヨッちゃんは一時期、ものすごく太った時期があって、世良さんと音屋吉右衛門をやるようになって影響されて絞ったのかなと…」

世良「いや、一時期、野村さんは太るのが目標。どこまで重くなれるか?みたいなこと言ってましたよ」

アメリカのロックバンド、マウンテンのレスリー・ウェストなど、有名なギタリストはだいたい腹の上にギターを乗せて弾いているそうで、それに倣ってのこと。

世良「僕も『腹の上にギターを乗せると重いロックンロールが弾ける気がするんです』って言って、一時期、毎日ステーキ食ってました(笑)」

ヨッちゃんが痩せた理由

あるステーキハウスチェーンでは、客が食べた総量がデータとして残るそうです。
野村さんは、そこの全国6位を記録したことがあるんだとか。その量は、ほぼ子牛一頭分。

世良「ある日、不健康だって気づいたみたいで、そこから絞りますって、4~5か月後に会った時はシュッとしてましたね」

小堀「たのきん時代から会ってたんで、太った時には、どうしたんだろう?と思ってびっくりしました」

現在は標準的な体型の野村さん。特に絞ろうとするわけではなく、ちゃんとした食生活をしていれば、こうなるという結果だそうです。

世良「来月ライブあるんで、少し絞ってこないとってミーティングで話してたら、次回何キロ落ちたって言ってきますね」

貴重な世良さんの話です。

スタッフからの提案

『青春のグラフィティコンサート2023』に出演したシンガーはバックバンドがいましたが、世良さんの伴奏は自身が弾くギター1本のみです。

小堀「みなさん感服してました。よほどの自信がないとできないよって」

世良「それはうちのスタッフが厳しいんです(笑)」

音楽だけでなく俳優としても人気のあった37歳の頃。
スタッフから「世良さんは自分のキャリアを聞かれた時に、何だったって言われたいんですか?」と問われたそうです。

「ちょっとだけいいミュージシャンだったよなって言われたい」と答えた世良さん。
するとスタッフから、「じゃあそれまで背負ってた鎧とか甲冑とか、武具を全部捨て去って、身体一つで音楽を表現することを始めましょう」と提案されたそうです。

最後の分岐点

その助言からアコースティックギターに絞ったライブ活動がスタート。
その上に、さまざまなバンド形態を築いていったそうです。

世良「根っこは全部イチから始まるっていうのを37歳ぐらいに意識しました。スタッフ曰く、そのまま40代に突入すると、もう変われないと。それを延々続けていくしかなくなる」

一大転機を熱く語る世良さん。

世良「本当に自分が目指すミュージシャンというゾーンがあるならば、それを目指し、直すのは今しかないっていうことで、スタッフ全員でそっちの方にシフトしました」

すると食事の仕方に始まり、日々の過ごし方が切り替わり今に続いているそうです。

歌は育つもの

『青春のグラフィティコンサート2023』でも演奏されたデビュー曲「あんたのバラード」について尋ねる小堀。

世良「デビューの時って22歳ぐらいですけど、今の方がしっくりきてるんです」

デビュー当時のキラキラした自分にかける言葉があるとすれば、こんな言葉。

世良「安心しろよ。お前はこの曲が似合う男になってるから、そのままずっと歌い続けなさいって。この曲はそういうふうに育てたいなと思ってます」

ロックンロール道半ば

現在の自分を語る世良さん。

世良「あの頃の自分は再生できないので違うものにしてあげないと。違うものになってないと同じものに見えないんですよ。同じものをやっていると劣化して見えるんです」

キープしているつもりでやっていると落ちていってる。登っているつもりで初めてキープされている。

世良「うちのスタッフはそういう目で見てるんだと思います」

この言葉からスタッフとの強い絆がうかがえます。

「最近やっとロックンロールできるミュージシャンになってきたなって感じる。まだ道半ばですけど頑張ります」と締める世良さんでした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2023年02月19日10時30分~抜粋

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