小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

母を看取ったイルカからアドバイス。元気な時にしか言えないこと

シンガーソングライターのイルカさんが2月12日のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

インタビューは先月名古屋国際会議場で開催された『青春のグラフィティコンサート2023』でも楽屋で収録されました。

コロナ禍での出来事を語るイルカさんに、老後問題が垣間見られます。

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コンサートは飛んだけど

長引くコロナ禍について話すイルカさん。

イルカ「3年ぐらいはかかるかなと思ってたんです。だいぶ日常生活が戻ってきて、少し光が差してきたかなって思いますね」

改めて、コロナ禍でのイルカさんの日常を聞くと…。

イルカ「何とも不思議な巡り合わせで、コンサートが何十本も飛んだのは悲しいことだったんですが、そのおかげで、と言っちゃ悪いんですけど、自宅で母の介護ができたんですよ」

イルカさんのお母さんはとにかく寂しがり屋。イルカさんが出かけるたびに「寂しい」と言う可愛い人だったそうです。
そんなお母さんと24時間一緒に過ごしたとか。

母は持ってる人

お母さんは24時間娘といられることを喜び、最後は静かに自宅で旅立たれたそうです。

イルカ「こういう時だからこそ一緒にいられた。なんか不思議でね、母は“持ってる人”だなと思いましたね」

コロナ禍前は多忙だったイルカさん、これまでの生活では自宅で看取ることは不可能でした。

イルカ「母はずっとずっと若い頃から言ってたの。とにかく私は病院が嫌だから、最後は自宅で送って欲しいって。それも老衰だからなんの病気もなかったんです」

小堀も「理想的な最期」と感心します。

最期の時を過ごす

イルカ「私もそうなりたいと思います。亡くなる2時間前まで喋ってたしね」

もちろん身体は小さくなり、最後はほとんどものも食べないような状況だったそうですが、飲みたいものを尋ねると、少し考えて「お水かな」と言うぐらい、頭ははっきりしていたんだとか。

イルカ「本当にろうそくの火が消えるように、ヒューッていう感じでしたよ。コロナ禍を有意義に使わせていただいたって言ったら申し訳ないけど、私にとってはそういう日々だったんです」

元気な時にしか言えないこと

小堀「病気の人で、管をいっぱい繋がれて延命とか見てると、なんかね…」

イルカ「延命はそれぞれ考え方が違うんだけど、私はいつも、父とも母ともそういう話をしてたの」

両親から「延命はしないで欲しい」と言われていたというイルカさん。2人とも何度も入院していたそうです。
入院の時に書く同意書では、常に延命措置を断っていたそうです。退院した時に、その旨を伝えると「よかった」と言われていたんだとか。

小堀「元気な時にそういう話すると『縁起でもない』って言う人いるじゃないですか」

イルカ「元気なうちにしないと、どんどん言いにくくなりますよ」

リスナーへの的確なアドバイスです。

Twitterはありがたい

『青春のグラフィティコンサート』では、イルカさんの出番の後に休憩がありました。
イルカさんは最近Twitterを始めたそうで、休憩時間にリアルタイムで感想がツイートされていて驚いたそうです。

イルカ「リアルタイムで『選曲最高でした』とか言っていただくと、間違ってなかったかなと大変ありがたいですね」

イルカさんがTwitterを始めて思ったことは?

イルカ「年齢を重ねていって、入院したり、家から出られなくなることだってあるじゃないですか。
でも携帯ひとつあれば、お友達や全然知らない人とも繋がることができる。これはありがたいことだなって最近気づきましたね」

初音ミクとコラボを始めた

最近イルカさんにはさらに新しい動きがありました。
バーチャルシンガー「初音ミク」とのコラボです。イルカさんの曲を初音ミクさんがカバーしています。

イルカ「孫から誘われたんです。孫に誘われて『ばあちゃんできないよ』って言いたくないですからね」

今日の夕飯はシチューが食べたいって?よし、じゃあ作るか、と同じ感覚なんだそうです。

イルカ「なかなか孫の方から誘ってくれることないので、こんな嬉しいことはないですね。ひとつ接点があると、趣味の仲間みたいに話すことができるんです」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2023年02月12日10時31分~抜粋

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