ミュージシャンのROLLYさんが、11月13日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』にリモート出演しました。
すかんち結成40周年の今年、アーティストとしての活動から、12月にアマチュアバンドコンテストの審査員を務める話まで語ります。
コロナ禍で生まれた、たったひとつの曲
前回同番組に2019年にゲストで出演したROLLYさんに、コロナ禍での活動を聞きました。
実はROLLYさん、緊急事態宣言が出ている間、曲を作る気にはなれなかったそう。
しかし、家から出るなという経験は、生まれてから経験したことがないく、ある意味面白くて、1曲だけ作ったそうです。
ROLLY「ユラユラ、フラフラと出歩いてはいけませんって歌う呪文みたいな曲を一曲。今度やりますわ」
この曲はリリースされるのでしょうか?
40年続くと分かっていたら?
今月29日から、すかんち結成40周年記念『SCANCH’N 40th FANTASY TOUR』が川崎、大阪、名古屋、東京の4会場で開催されます。
ROLLY「ドラムの小畑ポンプさんに、バンド結成の時に『今からバンドを40年間やるぞ』って言ったら、『懲役40年の刑に処す』って言われたみたいで、絶対続いていませんでした(笑)」
つまり、一日一日を一歩ずつ歩いてきたら、いつの間にか40年経っていたということ。
「あっと言う間でしたわ」と続けました。
威張るものがない
ROLLY「僕はお客さんのことを、いらっしゃったお嬢ちゃん、お坊ちゃん、お客様って、いつも呼んでいます」
初めてすかんちを見る人にも、古くからのファンにも、何度もライブに来てもらえるようにお客さんへの接し方は気を遣っているようです。
ROLLY「ロックバンドだと、『お前ら~っ』っていう感じですが、少しでも気に入ってもらおうと思いまして『よくいらっしゃいました』って言っています」
お客さんから「もっと威張ったらいいのに」と言われる時があるそうですが、「威張るものがない」と言い切るROLLYさんです。
たまに発症する病気
ROLLY「僕たちデビューが遅かったんですよ。昔のアマチュアバンドは、だいたい20歳前後にデビューしますからね。僕、デビューしたの26歳なんで、ちょっと普通の人よりも遅いんですよ」
それゆえ、デビューした当時は葛藤があったそうです。
周囲の友人は、24歳ぐらいまでにはちゃんと仕事に就き、安定した収入を得ながら趣味としてバンドを継続というパターンが多かったようです。
片やデビューを果たしたものの、収入の面は不安定。
「ちゃんと仕事をしている人は偉いと思う」と語るROLLYさん。
ROLLY「ミュージシャンとして本当に好きなことをやらせてもらったけれど、『これでよかったのだろうか?』って思います。だけど僕は、これしかできなかったと思うんですよ」
40年経った今でも答えは出ず。
ROLLY「どちらの人生が良かったかはわからないですよ。ただ一つ言えることは、自分が選んだ道は間違ってなかったって、思えた方が良いです。
今でも、人間の心の中にある、"隣の芝生は青く見えてしまう病"が、たまに発症してしまう時がありますなあ」
奇抜なメイクの下のROLLYさんの意外な一面です。
アマチュアバンドの審査員
ROLLYさんは、12月3日に開催されるCBCラジオ主催『オトナ・バンドフェス2022』決勝大会の特別審査員を務めます。
このフェスは、2名以上のアマチュアバンドで30歳以上が1名以上、愛知県在住者が1名以上いればエントリーできます。CBCホールでの決勝大会は、抽選により無料観覧もできます。
仕事をしながらバンドをしているROLLYさんが「偉い」と言う人たちがエントリーしています。
逆に言えば、エントリーしている人たちにとっては、ROLLYさんは憧れの存在となりますが、審査員としてどこに注目しているのでしょう?
ROLLY「なぜか審査員のおじさんとかは、悪いとこを言わはるんですよ。そんなん、どうでもええやんか。それよりも、バンドの良いとこを見たいね」
ベースの人の他のメンバーへの気配りや、コーラスが決まった瞬間の笑顔など、審査員としてのROLLYさんは、そんな部分を大切にするそうです。
マナーは大切
そしてアマチュアバンドの皆さんが、演奏する時のアドバイスも。
ROLLY「演奏なんか粗くても全然いい。それよりもマナー。僕はマナーにはうるさいですよ」
家族、同僚、友人など多数が見に来ているであろう晴れの舞台。「俺たちのロックンロールいくぜーっ」と張り切ることも多いようです。
ROLLY「そうやって自分のお客さんだけに向けてやってらっしゃる方がいるんですけど、そうではなく、そこにいてる、自分たちのことを知らない人にこそ、見て欲しいっていう気持ちがあって欲しい」
エンターテイナーならではのアドバイスです。
カッコいい演奏の始め方
もう一つ、実用的なアドバイス。
ROLLY「演奏する前に、むやみに音を出さない方がカッコイイです。その時は、前のバンドの方のインタビューをやってる時だと思うんですよ。その時にあんまりうるさくするとスマートじゃない」
チェックは音が出るかどうかだけにして、「それでは、どうぞ」と紹介されてから、20秒ぐらいジャムればいいとROLLYさん。
ROLLY「『OK、じゃあそれじゃあ始めよう』って始まる。一つの方向を目指してる気持ちが見えたらカッコいいんじゃないかなと思います」
また、当日は特別審査員だけでなくROLLYさんのスペシャルライブもあります。コロナ禍で一曲だけ作られた呪文のような曲が披露されるかもしれません。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2022年11月13日10時24分~抜粋