THE ALFEEの坂崎幸之助さんが、7月17日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
来年で結成50周年を迎え、万事順調に来たかのように映るTHE ALFEEですが、さすがにこの2年のコロナ禍には苦労したようです。
無観客は厳しい
コロナ禍でツアーができず、何か面白いことをとトライしたのが無観客ライブ。
カメラを通じてファンに届けようという気持ちはあったそうですが…。
坂崎「ジャーンって終わって、ワーも何もなくて。3人で顔見合わせちゃいますよね。
良かったのかな?ダメ?もう一回やる?こんな感じで、テレビの収録を20曲近くやってるような感じですごい疲れますよ」
今回初めての無観客ライブですが、実は過去に同じような境遇にあったそうです。
それが三重県桑名市(現)にある長島温泉のステージ。観客はたった2人だったそうです。
小堀「綱引きしたらアルフィー勝っちゃう」
坂崎「2人が僕らの最少人数でしたけど、0は初めてでしたからね」
たった2人でも観客はいた方がいいようです。
YouTuberになれる?
テレビの共演者たちから「アルフィーはトークだけでも絶対面白いので、YouTuberになれば?」と言われていたそうです。
ももいろクローバーZが、Ustreamで24時間だらだら配信しているのを見て、坂崎さんは、「アルフィーはYouTubeに合っている」と思っていたんだとか。
坂崎「これって人間性も出るし、ファンの人が普段見れないとこが見られるし、絶対僕らに合ってるなと思ったんですよ。自慢じゃないけど、素でいっても絶対嫌われないだろうという自信はあります」
小堀「僕は何回も会ってるけどイイ人だもん。録音終わったら、イイ人じゃなくなる人も多々見てますから」
坂崎「誰ですか?」
小堀「言えない(笑)。そんな人、いますよね?」
坂崎「います(笑)」
小堀「誰ですか?」
坂崎「言えません(笑)」
ライブの代わりに配信を
坂崎「深夜放送もそうですもんね。ラジオが僕らに合ってるっていうのは、絶対素でしゃべってるからだと思うんです。
配信も絶対合うなと思って、本当にたくさんやらせてもらいました」
コロナ渦でライブが中止になって配信で行われたのが「Came on! ALFEE!!」。
内容はライブ、チャット、生トークなど。コント、楽器紹介、ツアーのDVDパンフレットに収録されている「ALFEE KITCHEN」のような料理コーナーもありました。
小堀「カツ丼作るあれ、おかしいですね」
坂崎「高見沢がタマネギを丸々入れるやつでしょ?」
小堀「どっからそんな発想になるんだ」
レシピを見ながらカツ丼を作る高見沢さん、つゆにタマネギを入れると書いてあったので、そのまま入れてしまいます。レシピには、わざわざ「タマネギを切る」とまでは書いていなかったからだそうです。
坂崎「あいつは、あれが素ですから。ライブができない分、そういう配信をやって食いつないでましたね」
すぐ慣れたことと慣れないこと
今年2月にはアルバム『天地創造』をリリースしたTHE ALFEE。それに伴うツアーも開催されました。
坂崎「やっと3年ぶりツアー。最初1~2本かな、やぱり変な気負いとか、緊張があったんですけど、ホントにすぐ戻りましたね」
ライブにはすぐ慣れたのですが、飛行機、新幹線にはどう乗っていたのか、なかなか慣れなかったそうです。
もう一つ慣れなかったのが旅行に持っていく荷物。着替えはこれでいいのか、と最初は緊張したそうです。
小堀「パンツ、めんどくさいから紙おむつでいいやって」
坂崎「それいいですね。チェリッシュ(笑)」
名古屋出身のチェリッシュの2人は大人用紙おむつのCMに出演していました。
小堀は、ご主人の松崎好孝さんに使い心地を聞いたんだそうです。
小堀「『ちゃんと試さないと勧められないから穿いてみたんだけど、あれは穿いたままじゃできんねえ』って言ってました」
紙おむつにするには慣れが必要なのかと思いきや。
小堀「そしたら悦ちゃん(悦子さん)が『あれは出ちゃう時のために穿くもんだから、しようと思っちゃダメよ』って」
坂崎「そうか。漏れちゃうんですよね(笑)」
昔はデンスケ
小堀が最初にTHE ALFEEにインタビューした頃は、楽屋に「デンスケ」を持ち込んだという話題に。
「デンスケ」とは、ちょっとしたショルダーバッグほどの大きさのオープンテープの録音機材です。
坂崎「ラジオの方々はだいたいインタビューはデンスケでしたよ。デンスケって言ってもデン助劇場じゃない」
小堀「浅草で。口の周り黒く塗ってね」
違う「デンスケ」に話が飛びました。
浅草の舞台で大宮敏充さん扮するデン助が主役のコメディ芝居。昭和30年代中頃にテレビ中継されていました。
坂崎「スミちゃん、100円ちょうだい。パチンコ行くんだけど」
デン助の真似をする坂崎さん。
アルフィーボーイズ
東京は墨田区出身の坂崎さん、こどもの頃は浅草には行かずに、テレビでデン助劇場を見ていたそうです。
足を運んでいたのは浅草ではなく上野の寄席、鈴本演芸場だったそうです。
坂崎「林家三平さんとかドンキーカルテットとか見ました。ドンキーカルテットをはじめとするボーイズものとか、音楽のお笑いが好きなんですねえ」
「ボーイズもの」とは複数の男性による楽器を使った演芸の一種で、コミックバンドと異なります。
坂崎「もうちょっと道が違っていたら、アルフィーボーイズになって、ボーイズ協会に入ってたかもしれないですねえ」
ボーイズ協会は現在、ボーイズ・バラエティー協会として、ボーイズものだけでなく幅広い芸人が所属しています。
ここでギターをつま弾く坂崎さん。
ボーイズものの元祖、あきれたぼういずの川田晴久さんの持ち歌「地球の上に朝が来る」。坂崎さんが弾けば、小堀も歌い出す、息の合った2人です。
南州太郎は外せない
坂崎さんと言えば、ギター漫談の南州太郎さん。以前この番組でのインタビューでも話題にしていました。
坂崎「おじゃまします」
高い声で真似する坂崎さん。
南洲太郎さんは、イントロを弾いて、歌に行くようで行かないというネタがあります。ちゃんとしたイントロと、歌に行かなさ加減のギャップで笑える芸。
南州さん、ギターの腕もかなりのもの。
坂崎「僕は、それをなぞって新作で一回ギター漫談やったことあるんですよ」
春風亭昇太さんなど、落語家の中で、坂崎さんは色ものとしてギター漫談をやったそうです。風の「22才の別れ」のイントロをつま弾く坂崎さん。普通の演奏なら「あーなたーにー」と歌が入るところですが…。
坂崎「あー、んな歌とかこんな歌、結構ヒットしましたよね。みたいなのを何曲かやらせてもらったことありますね」
「天地創造」で思い出したのは?
話はTHE ALFEEのアルバム『天地創造』のタイトル曲「天地創造」へ移りました。
坂崎「テーマ、デカいでしょ。このコロナ渦で高見沢の創作意欲に逆に火がついた。どうですか?変拍子の嵐」
小堀「しかもプログレですね」
坂崎「やっぱり進化してますね。アルフィーは」
小堀「これ、昔、グループサウンズでいたアダムスの『旧約聖書』聞いて以来の衝撃です」
すかさず坂崎さんのギターのイントロが始まると、「神様は初め~、天と地を作り~」と二人で歌い出しました。
アダムスは1968年春に結成され、翌年の暮れに解散した短命のグループサウンズのバンド。デビュー曲が「旧約聖書」でした。
小堀「アダムス、いましたねえ」
坂崎「僕もこのタイトル見た時にアダムスを思い出した。小堀さんと一緒です」
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2022年07月17日10時25分~抜粋