フュージョン、ジャズ、ポップス、ジャンルを超えて日本のミュージック界を引っ張るT-SQUARE(Tスクエア)の伊東たけしさんが、6月12日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
昨年ギタリストでリーダーの安藤正容さんが脱退し、ドラマー坂東慧さんとの2人組ユニット"T-SQUARE alpha"の新体制について熱く語りました。
LPも出し続ける宣言。T-SQUAREの伊東たけしがアナログにこだわる理由
44年前にデビュー
伊東さんは1977年にサックス奏者としてTHE SQUAREに加入。1978年、デビューアルバム『Lucky Summer Lady』を発表。
伊東さんは管楽器の操作方法でコントロールできるウインドシンセサイザー奏者としても有名です。
THE SQUAREはバンドからユニットへ、またバンドへと変遷を重ねながら現在まで44年間継続しています。
名前もTHE SQUAREからT-SQUARE、T-SQUARE alphaと変わっています。今のメンバーは伊東さんと、2004年に加入したドラマー坂東慧さんの二人です。
70年代はジャズ、ロック、ポップスなど様々なジャンルでお手本になるようなものがあり、それを10代の頃に経験できたという伊東さん。デビュー当時をこう振り返りました。
伊東「いろんな音楽を経験した結果、こういう形で自分の中から出てきた。時代的にも音楽、芸術、文化がフュージョンされるっていうか、ミックスされたり。ニューウェーブが出てきたり。すごく面白い瞬間だった気がしますよね。僕なんか二十歳前後ですけどね」
伊東さんは管楽器の操作方法でコントロールできるウインドシンセサイザー奏者としても有名です。
THE SQUAREはバンドからユニットへ、またバンドへと変遷を重ねながら現在まで44年間継続しています。
名前もTHE SQUAREからT-SQUARE、T-SQUARE alphaと変わっています。今のメンバーは伊東さんと、2004年に加入したドラマー坂東慧さんの二人です。
70年代はジャズ、ロック、ポップスなど様々なジャンルでお手本になるようなものがあり、それを10代の頃に経験できたという伊東さん。デビュー当時をこう振り返りました。
伊東「いろんな音楽を経験した結果、こういう形で自分の中から出てきた。時代的にも音楽、芸術、文化がフュージョンされるっていうか、ミックスされたり。ニューウェーブが出てきたり。すごく面白い瞬間だった気がしますよね。僕なんか二十歳前後ですけどね」
目指すものが見つかった
さらにデビュー時の気持ちを語る伊東さん。
伊東「僕の中では年齢的にもすごいタイムリーに、掴むものがあった。あの瞬間、怖いものがなくなったぐらいです。目指すものが見つかったって感じでしたね」
「古典を大切にしながら、新しいものを作っていく瞬間だった」と当時の空気感を表現する伊東さん。
海外でもポップアートのアンディー・ウォーホールやビデオアートのナム・ジュン・パイクなど、新しいクリエイターが生まれていました。
伊東「僕の中では年齢的にもすごいタイムリーに、掴むものがあった。あの瞬間、怖いものがなくなったぐらいです。目指すものが見つかったって感じでしたね」
「古典を大切にしながら、新しいものを作っていく瞬間だった」と当時の空気感を表現する伊東さん。
海外でもポップアートのアンディー・ウォーホールやビデオアートのナム・ジュン・パイクなど、新しいクリエイターが生まれていました。
ウインドシンセ、ここが凄い
伊東さんのトレードマークともなっているウインドシンセサイザー。
デビュー後すぐに導入し、この時代、音楽ファンをびっくりさせました。
伊東「これのおかげで、ずいぶんいいレッテルを貼ってもらいました。渡辺貞夫さんと同じアルトサックスだったんで、ちょっと違う部分が出ました」
同じシンセサイザーでも鍵盤で演奏するものと、息を吹いて演奏するものとは違いがあるそうです。
初期のイーウイ(EWI)とリリコンの開発に携わっていた時、オシロスコープで調べてみると音色の情報量がすごかったんだとか。
鍵盤の場合は強弱はつけられるものの叩いてオン、オフが基本。しかしウインドシンセの場合、息で強弱をつけたりアタック感を変えたり、いろんなことを瞬時に同時できるので、表情が豊か。
伊東「その点がやっぱり、音色を響かせたりとか、その人なりの歌心が聞こえてきたりとか、それがすごいところだと思います」
デビュー後すぐに導入し、この時代、音楽ファンをびっくりさせました。
伊東「これのおかげで、ずいぶんいいレッテルを貼ってもらいました。渡辺貞夫さんと同じアルトサックスだったんで、ちょっと違う部分が出ました」
同じシンセサイザーでも鍵盤で演奏するものと、息を吹いて演奏するものとは違いがあるそうです。
初期のイーウイ(EWI)とリリコンの開発に携わっていた時、オシロスコープで調べてみると音色の情報量がすごかったんだとか。
鍵盤の場合は強弱はつけられるものの叩いてオン、オフが基本。しかしウインドシンセの場合、息で強弱をつけたりアタック感を変えたり、いろんなことを瞬時に同時できるので、表情が豊か。
伊東「その点がやっぱり、音色を響かせたりとか、その人なりの歌心が聞こえてきたりとか、それがすごいところだと思います」
凄腕メンバーが集結
5月18日にはニューアルバム『WISH』がリリースされました。
オリジナルとしては49枚目のアルバム。
ギターに渡辺香津美、是方博邦さん、トランペットにエリック・ミヤシロさんなど豪華メンバーが集結しました。
伊東「才能のある連中とレコーディングできて最高にハッピーでしたね」
若いメンバーは22~23歳。彼らはSQUAREを聴いて育った世代。伊東さんからすれば孫ほど年の差があるんだとか。
伊東「ありがたいことに、SQUAREの印象がちゃんと自分の中にあるみたいで、『SQUAREだったら、こういう演奏をしたい』っていうヴィジョンを持ってきてくれたんで、本当に嬉しかったですね」
オリジナルとしては49枚目のアルバム。
ギターに渡辺香津美、是方博邦さん、トランペットにエリック・ミヤシロさんなど豪華メンバーが集結しました。
伊東「才能のある連中とレコーディングできて最高にハッピーでしたね」
若いメンバーは22~23歳。彼らはSQUAREを聴いて育った世代。伊東さんからすれば孫ほど年の差があるんだとか。
伊東「ありがたいことに、SQUAREの印象がちゃんと自分の中にあるみたいで、『SQUAREだったら、こういう演奏をしたい』っていうヴィジョンを持ってきてくれたんで、本当に嬉しかったですね」
LPでも出す理由
ニューアルバム『WISH』はCDだけでなくLPレコードも同時発売。デジタルで録音したものでも、アナログで聴く良さがあるんだそうです。
伊東「黒いお皿にカッティングマシーンで溝を掘って、その溝からいろんな音が出てくる。そのまとまり感っていうのかなあ。そういう振動を拾って音楽を聴く、それが音楽として再生されるってとこにマジックがあるんです」
LPでは「音の肉厚感がすごい」と語る伊東さん。
伊東「デジタルに比べると、確かに音はローファイにはなると思うんですよ。レンジは狭くなる気はするんだけども、無限大を感じるんですよ」
小堀「聴こえる音以外のものを感じることができますよね。
伊東「そこって音楽のすごく不思議なところです。人が音から想像するものって、曲がどうのより、サウンドとしてどう聴こえてるかがすごく大切な気がする。質感というか」
続けられる限りはLPでのリリースを続けていきたいそうです。
伊東「黒いお皿にカッティングマシーンで溝を掘って、その溝からいろんな音が出てくる。そのまとまり感っていうのかなあ。そういう振動を拾って音楽を聴く、それが音楽として再生されるってとこにマジックがあるんです」
LPでは「音の肉厚感がすごい」と語る伊東さん。
伊東「デジタルに比べると、確かに音はローファイにはなると思うんですよ。レンジは狭くなる気はするんだけども、無限大を感じるんですよ」
小堀「聴こえる音以外のものを感じることができますよね。
伊東「そこって音楽のすごく不思議なところです。人が音から想像するものって、曲がどうのより、サウンドとしてどう聴こえてるかがすごく大切な気がする。質感というか」
続けられる限りはLPでのリリースを続けていきたいそうです。
二人だからこそできること
今年から二人になったT-SQUARE。ニューアルバム『WISH』のレコーディング前には、どうしよう?と思ったそうですが…。
小堀「いい音楽をみんなで奏でる幸せ感に満ちたアルバムになりましたねえ」
伊東「本当に素晴らしいミュージシャンが集まって花を添えてくれた」
曲ごとにいろんなミュージシャンに頼むという、選択肢が広がったと言う伊藤さん。
伊東「二人だからできるみたいなところが、逆に凄く華やかにアルバムを作れたんじゃないかと思うんです」
小堀「このアルバムを聞いたほかの若いミュージシャンが、次のアルバムに呼ばれないかなと、きっと思ってますよ」
伊東「いろんな人に参加してもらって、スクエアファミリーで楽しくやりたいと思います」
小堀「何よりいい音楽を聴くと若返ります」
伊東「僕も若い連中と一緒にやってて、元気をもらって本当に若返っています」
現在68歳の伊東さん、これからも日本のミュージック界の先を走っています。
(尾関)
小堀「いい音楽をみんなで奏でる幸せ感に満ちたアルバムになりましたねえ」
伊東「本当に素晴らしいミュージシャンが集まって花を添えてくれた」
曲ごとにいろんなミュージシャンに頼むという、選択肢が広がったと言う伊藤さん。
伊東「二人だからできるみたいなところが、逆に凄く華やかにアルバムを作れたんじゃないかと思うんです」
小堀「このアルバムを聞いたほかの若いミュージシャンが、次のアルバムに呼ばれないかなと、きっと思ってますよ」
伊東「いろんな人に参加してもらって、スクエアファミリーで楽しくやりたいと思います」
小堀「何よりいい音楽を聴くと若返ります」
伊東「僕も若い連中と一緒にやってて、元気をもらって本当に若返っています」
現在68歳の伊東さん、これからも日本のミュージック界の先を走っています。
(尾関)
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