小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

これからの人生は道なり。武田鉄矢の行く先に咲くのはどんな花?

今年50周年を迎える海援隊の3人が、1月30日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

50年を超えて海援隊はどんな道を進むのか?武田鉄矢さんの独壇場となったインタビューとなりました。

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海援隊の3人

「よく続きましたよね。普通のサラリーマンだと、一つ仕事をだいたい30年ちょっとで定年退職。それを50年やってるんですから。女房からも、そのことに感謝しないといけませんってよく言われます」と武田鉄矢さん。

中牟田俊男さんは2016年に食道がんを発症しましたが、克服しています。
「ちょうど今年の3月で丸6年になるんですよ。ドクターから3月の精密検査が通ったら卒業だよって言われましてね。嬉しくてしょうがないんですよ」

千葉和臣さんは「一時期太りましたけどね。50過ぎてから、あんまり太らないですね」とマイペース。
 

飛んで回って鳥羽一郎

コロナ禍で大変な昨今。
それでも昨年行った海援隊トーク&ライブにはお客さんが結構来てくれたそうです。

武田「本当に感謝してます。まあ、しかし、飛んで飛んでってやつですよね」

小堀「回って回って回って回る」

なぜか円広志さんの「夢想花」で受け応える小堀。
飛んで回って武田さんが出会ったのが鳥羽一郎さん。
武田さんが鳥羽さんのために詞を提供した演歌。それが鳥羽さんの新曲「一本道の唄」。

小堀「鳥羽さん喜んでましたよ。最初ダメだって断られる寸法だったんだけど書いてほしかったんだよって」

武田「あんなベテランが、頭ポリポリ書きながら、『あんた、面倒見てくれん?』とか言われてさ、びっくりしましたよ」

小堀「一瞬怖いですけどね」

武田「怖いですよ。丁寧語の使い方全部間違ってるし」

誰も注意できないビッグな方にはよくあることです。
 

箱根マラソン

「一本道の唄」の歌詞の中には「踵合わせてお辞儀をします」というフレーズがあります。これについて武田さんは…。

「あれ、前から自分たちの歌詞で使いたかったんだよ」と苦笑する武田さん。

あのフレーズは、箱根マラソンを見て思いついたんだそうです。区間ランナーがタスキを渡した後、自分が走った距離に対してお辞儀をします。

武田「あれ見ると最近、涙出てくるの」

小堀「サッカー選手でもピッチから下がる時にします」

武田「あんなことやるの、日本人だけだね」
 

これからの役者人生

NHKドラマ『わげもん~長崎通訳異聞~』に武田さんは悪い家老役で出演しています。
俳優としての武田さんの今後は?

武田「私、前に立派な中学校の先生やってたから、だから後半の人生は反対側をいこうって思ってるんです」

武田さんの役者人生での良い意味でのスタートとなった作品がTBSドラマ『白夜行』だったそうです。
原作は東野圭吾さんの推理小説。ドラマ化されたのは2006年でした。

武田さんの役は、主人公の若い男女を執拗に追う刑事でした。当時張り切って演じていたそうです。

武田「片方は自分が半生をかけてやった中学校の先生。もう一方はおっかない刑事。『早くお前を死刑にしてやらなくて悪かった』っていうすごい台詞があったんだけど、その冷酷な台詞の向こう側に深い慈愛がある。それを目指してたの」
 

古希過ぎて人生を語る

小堀「今、ちょっと調子悪いと、怒って切れちゃう少年とかいるけど、ダメですよね?」

武田「面白くない、ついてない、見捨てられた。そんな時にどう生きるかですよね」

小堀「そこからすごく大きくなるし優しくなる。僕なんかヘラヘラしてるようで、結構くそ~っていう時もあったですよ」

珍しい小堀の告白に一同笑いが起こりました。

武田「この人はヘラヘラしてるだけじゃないな、と大体見てるとわかりますよ」

小堀「あ~良かった」

実は小堀、何回も会社を辞めてやろうと思った時があったそうです。しかし、辞めずに続けていると、頑張らなくてもいいもんだなと思うようになったんだとか。

武田「人生の怖いのは、こんな会社辞めたろって言ってた人が、辞めなくて良かったなあって言うぐらいまで答えが変わってしまうところなんだよね」
 

昔の歌に励まされる

TBSドラマ『3年B組金八先生』シリーズの主題歌を作ってきた海援隊。
番組の視聴率につられて売り上げも上下したそうで、売れた歌は可愛く、あんまり売れなかった歌はちょっと恥ずかしいと思っていたという武田さん。

武田「ところがこの御年になって振り返ってみると、よく出来てるんです。ホント不思議なんだけど、30代~40代の時に作った歌が、70過ぎた私の横に来て私を励ますことがあるんですよ」

『3年B組金八先生』第5シリーズの主題歌「新しい人へ」の歌詞を口ずさむ武田さん。
ペダルをこいで坂道を上る途中に、冬を選んで咲いている花を見つけたという内容です。

武田「よく作りましたね、40で」

小堀「天才ですね」

「一瞬、この人は立派な人だなと思ったね」と自画自賛する武田さん。

武田「70の自分が振り返ると、40のその歌を作った自分が他人の様に見れる時がある。人生そうなるから、自分の今で全部を断ち切っちゃダメ」
 

人生に咲く花は?

小堀「こんだけたくさんのお客さんがいて、マスク越しに目がキラキラしてるじゃないですか。何かジーンとしますよ」

インタビュー当日に開催された「青春のグラフィティコンサート2022」の客席に思いを馳せる小堀。

武田「50年も歌ってきて良かったなっていうのを、コロナのお客さんで確認しているような手触りがあるんですよ」

50周年を迎える海援隊ですが、特別な企画はなく、普段通りだそうです。

その理由を語る武田さん。

武田「ここからは道なり。いい言葉でしょ?これ、今、歌詞が下りてくるのを待ってるんですけどね。
ここから先は道なりに行く。回り道もしたし、道草もしたし、抜け駆けの早道もしようとしたけど、でもここから先は道の通り。道なりに生きていく」

小堀「そしたら、こんな花が咲いてるんだって見つけるかもしれない」

武田「鳥羽一郎みたいな花ね」

楽しそうな道が続いていそうな海援隊の3人でした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2022年01月30日11時03分~抜粋

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