小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

南こうせつ、かく語りき。コロナ禍が終わると価値観が変わる?

1月23日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』は、1月16日に名古屋国際会議場センチュリーホールで開催されたイベント『青春のグラフィティコンサート2022』の突撃楽屋トークを放送しました。

この日の楽屋トークは南こうせつさんが登場します。

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作詞家、喜多条さんとの曲

昨年11月22日、作詞家の喜多条忠さんが亡くなりました。
喜多条さんは南さんが結成していたフォークグループ、南こうせつとかぐや姫時代のヒット曲「神田川」の作詞家です。作曲は南さん。

南「喜多条さんは年齢的には一つ年上になるんですけどね。それでも、やっぱりこの歳ではちょっと早いかなと。正直言うと、まだ抜け切れてないところがありますね」

南こうせつとかぐや姫の初期の曲、「マキシーのために」が南さんが喜多条さんとコンビを組んだ最初の曲だったそうです。

南「『かぐや姫はあんまり好きじゃねえけど、マキシーは好きだよ』、そんなふうに過激派のフォークファンから言われましたね」
 

気持ちはパワーになる

南さんは昨年9月、2年半ぶりのアルバム『夜明けの風』をリリースしました。
コロナ禍でコンサート活動が出来なくなった中で生まれたのがタイトル曲「夜明けの風」。

コンサート再開後、演奏するとファンから大きな反響があり、その曲を中心にアルバム制作が実現しました。

南「人が思う気持ちとか感じる気持ちは、物やお金にすり替わらないから何のパワーもないって言う方がいるけど、僕はみんなのコロナ収束を願う気持ちはパワーになると思うんですよ」

「そうやって生きてると、この苦しい時は生きられるんですよね。いつか絶対朝が来るぞって。そういう気がする」とアルバムに込めた思いを語る南さん。
 

コロナ後の価値観

南「いろんな人と話す中で『絶対コロナの前と後では、人の価値観が変わる』とみんな言いますね。元のまんまじゃないと」

その「元」というのは、南さん曰く、ひたすらに働いて数字を上げ、お金を稼いで物を得ることが人間の幸せに繋がる、という資本主義の概念だそうです。
南さんは、コロナ後にそれが少し変わるのではないかと予測します。

小堀「今までは、当たり前に来ると思っていた明日が、今は朝起きた時に、今日も来たっていう嬉しさがありますでしょう」
南「その通りです」

コロナ禍を過ごして、小堀も何かを感じ取っているようでした。
 

フォークソングの良いところ

「誰が作り上げたのか知らないけど、今までは人々が生きる一番の幸せは、物と金があって、大きな建物の一番上に住んで見下ろすことだったんです。それが崩れてきているような気がする」と持論を展開する南さん。さらに…。

「仮にそういうことを実現したとしても、人生はそんなこととは違うよと、我々日本人は恥ずかしく思いますよね」と続けました。

最後は今後に向けての話。

小堀「来年こそ、コンサートに集まったみなさんと声を合わせて、歌いたいですね」
南「フォークソングの良いのはそれですよね。手拍子しながら、みんなが歌っている声を聞きたいですね」

まさに気持ちはパワー。次回のコンサートは、コロナ禍が収まっていることを期待する南こうせつさんでした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2022年01月23日10時24分~抜粋

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