小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

ポールはそう言うけれど解散の真相は?古いけど新しいビートルズ情報

10月15日、ビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』のスペシャルエディションが世界同時発売されました


17日のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』「コレコレ」のコーナーでは、ビートルズファンクの小堀勝啓が、自分の考察を交えながらエピソードを紹介しました。

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新情報が絶えない

1970年の解散から半世紀以上となるビートルズですが、常に新しいニュースや音源、映像がリリースされ続けています。
そんなビートルズについて、小堀が3つの話題を紹介しました。

その1。10月15日に、ビートルズ最後のアルバム『レット・イット・ビー』のスペシャルエディションが世界同時発売されました。早くも購入したリスナーからおたよりが寄せられていました。

「買いましたわ。半端ない重さ。ディストーションもオーバーダビングもなく、ギター、ベース、ピアノ、ドラムだけでの破壊力。凄いと思いました」(Aさん)

最新技術でクリアになった2021年盤のミックスCDが5枚、blu-rayディスク、豪華ブックレットと盛りだくさんのコレクションになっています。
 

ポールは言うけれど

その2。先日メンバーのポール・マッカートニーが、イギリスのBBCラジオのインタビューでの発言の一部が報道されたそうです。
それによるとポールは「ビートルズ分裂を引き起こしたのはジョンだった」と語ったとのこと。

ジョンがポールに「ビートルズを抜ける」と告げたそうです。
ポールはさらに「ビートルズは僕のバンドで、仕事で、人生そのものだったから続けていきたいと思った」と語ったそうですが…。

「ホントかなあと、小堀は思うんですよね。今やポールとリンゴしかビートルズは生きていません」

長い間、1970年の解散はポール・マッカートニーが引き金を引いたとされてきました。さらに同年、ポールはメンバー全員を告訴して訴訟を起こしています。

「そういう状況で続けたいと思うかなあ。わからないですね」と同時代を生きてきた小堀はポールの発言に懐疑的です。
このインタビュー、全編は23日にBBCで放送されるとのこと。
 

ドキュメンタリー映画

その3。コロナ禍により劇場公開が延期されていたビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』についてです。

1970年に制作された『レット・イット・ビー』という映画がありました。
その映画の膨大な記録の中から、別バージョンに近い形で作られた映画が『ザ・ビートルズ:Get Back』です。

監督は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン。
ジャクソン監督は前作で、第一次世界大戦のフィルムを使ったドキュメンタリーも作っています。
 

やっと公開。でも…

51年前の『レット・イット・ビー』をリアルタイムで見たという小堀。
今回の『ザ・ビートルズ:Get Back』も見るつもりでいたそうですが、今は迷っているようです。

本作は映画館での上映が予定されていましたが、形態を変えて公開されます。
11月25日、26日、27日に、ディズニープラスで動画配信されるとのこと。

映画だと2時間の予定でしたが、配信になったことで、3部作・計6時間に及ぶ作品になります。映画化の際にカットされた貴重な映像や音源も公開されるそうです。

「ディズニーチャンネルに加入しないと見れないし。できれば70年代の映画の『レット・イット・ビー』と見比べたいので、映画公開バージョンでビーター・ジャクソン監督のやつを見たかったなあと思うんですよね」
 

どっちが真実?

その理由を続ける小堀。

「というのも、51年前に観た『レット・イット・ビー』は、仲の悪さがモロ出しの映画なんですわ。感じ悪いし。ポールがみんなに命令してるし、ジョン・レノンに至っては腑抜けのようにフワーッとしてる。こうじゃなかっただろう、と思うんですよね」

51年前の『レット・イット・ビー』も今回の『ザ・ビートルズ:Get Back』も、使った素材は、事実上の最後のライブになった、アップル・レコードの屋上でやったルーフ・トップ・コンサート。

小堀曰く、1970年版に関しては、ポール以外のメンバーも「なんであんな映画になっちゃったんだろう。もっと楽しい時間やすごくよかった瞬間がいっぱいあったのに」との発言もあったそうです。

同じ素材でも監督の編集次第でまるで別物になるのが映画。コボリの、2時間の映画として見比べたい気持ちも分かります。
 

オススメの1曲

「ルーフ・トップのパフォーマンスが事実上の解散前の最後のライブになるわけですが、この中の『ドント・レット・ミー・ダウン』がめちゃくちゃいいライブです」

今回発売になった『レット・イット・ビー』スペシャルエディションから「ドント・レット・ミー・ダウン」を紹介する小堀。
ピアノにビリー・プレストンが加わっていますが、あとはビートルズのオリジナルメンバーです。

「これ、ジョン・レノンが自分でも出来が良かったと思ってるの。演奏し終わって『どうだ?俺たちオーディションに受かるかな?』とか冗談言ったりしてるんですよ。いやあ、いいバンドだったなあ」

しみじみ振り返る小堀勝啓でした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2021年10月17日11時03分~抜粋

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