小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

ストーンズを支えたジャズドラマー、チャーリー・ワッツの魅力

8月24日にザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツがロンドン市内の病院でで亡くなりました。

29日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、小堀勝啓がリスナーからの投稿や自身の思い出を交えて追悼します。

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リスナーの反応

「やっぱチャーリー・ワッツはいいです。あの微妙なズレ。専門的にはグルーヴと言うのか、いわゆるモタモタとしたドラミング。
レッド・ツェッペリンのボンゾことジョン・ボーナムに匹敵するグルーヴ感がすごく良いです」(Aさん)

小堀「ジョン・ボーナムが亡くなってから、ツェッペリンとしての活動はしてないですね。チャーリー・ワッツも、彼あってのローリング・ストーンズだと思います」
 

予定通りツアーは敢行

小堀「2004年に咽頭がんを公表して、放射線治療も続けて、レコーディングもライブもやってました。
今はがんも早い発見だと普通に治るので、今回も定期的な放射線治療なのかなと思ってただけに残念です」

ストーンズによる秋のアメリカツアーは予定通り行われます。
もともと治療に臨むワッツ本人は、自分抜きでツアーを行うことを望んでいました。
自らが指名した代役のドラマーは、生前全幅の信頼を置いていたスティーブ・ジョーダンです。
 

実はジャズドラマー

小堀「さっきモタモタドラムと表現されてましたけど、普通のロックの叩き方と違うんですよ」

アマチュアのジャズバンドで活躍していたワッツは、ストーンズに入ってからは、シンバルとハイハットをほとんど使わない独特なドラミングが特徴的でした。

ストーンズはもうすぐ結成60周年、還暦を迎えるところです。
メンバーの入れ替わりはありましたが、ミック・ジャガー、キース・リチャーズに並び、チャーリー・ワッツは不動のメンバーとされてきました。

小堀「ドラム、ベースをリズム隊と言いますけど、ビル・ワイマンが辞めてからベースは代わりの人を入れながらやってて。この後、チャーリー・ワッツが亡くなって、どういう風にやっていくのかなあ」
 

ヘチマとカラス天狗

小堀「2~3回ライブ見たことあるんですけど、これが本当にキース、ミック祭りみたいで走り回る二人。煽って熱くなってくるほど、後ろで淡々と叩いてる。それを見るのが楽しかった」

現在は過去のアーカイブ動画でストーンズの容貌の変遷がわかります。
キース・リチャーズについては「今やヘチマ捻ったお爺さんみたいになってる。若い時は結構カッコよかったんですよ」

ワッツについては「ロングヘアーで気持ち悪い人だったり、カラス天狗みたいな時もあったんだけど、歳をとってとても良くなってきた」と語る小堀。
 

シンプルなのがカッコイイ

リクエストでオンエアした曲は「ホンキー・トンク・ウィメン」。

小堀「バシッバシッと決まるリズム。むちゃくちゃカッコいいですねえ。ギターとボーカルの前二人が走り回ってると、つい自分も目立つように手数を入れたがるけど、しない。エライなあ」

最近、ライブをDVDで観たというリスナーからは、こんなおたよりが寄せられました。

「チャーリー・ワッツのドラムなしでは、ストーンズではないと思ってしまえるぐらいでした。シンプルに聞こえるドラムが、キースのギター、ミックのボーカルを引き立てていると思いました」(Bさん)

小堀「ビートルズとストーンズ、両方ともドラマーは無茶苦茶シンプルだけど、アマチュアがカバーしようとするとできない。映画『嵐を呼ぶ男』みたいにいっぱい叩きたくなるけど、それじゃあダメなんですよね」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2021年08月29日11時04分~抜粋

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