小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

『小説現代』に名前が並んで大喜び。黒木渚が尊敬する意外な作家

シンガーソングライターの黒木渚さんが、7月11日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』にリモート出演しました。

小説家の顔も持つ黒木さんですが、そこには意外な一面がありました。

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二刀流

黒木「自宅の中の一室を作業部屋にして、この部屋で音楽も文学も全部作ってます」

小堀「黒木さんは二刀流ですから。エンゼルスの大谷翔平選手か黒木渚かというぐらいです」

黒木「大谷さんには全然及びません」

小堀「大谷さんは官能小説書かないですから」

黒木「ひとつ勝てるとこがあるとすれば、そこです」
 

今の世代を信じている

シンガーソングライターであり作家である黒木さんに、7月7日にリリースされたばかりのアルバム『死に損ないのパレード』について尋ねる小堀。

実は、このタイトルについて揉めたそうです。

「死に損ない」という言葉が強すぎて、ネガティブな印象を与えるのではないか?という懸念があったそうです。

しかし小堀は逆にこのタイトルから「何度でも生きてやる」というポジティブなイメージを受けたと言います。

黒木「私はそっちの意味を込めました。世の中の人たち、生まれた瞬間に世界と繋がってる世代で、芸術的な感度も上がってるような気がするんです。
きっと、このニュアンスをわかってくれるはずって信用することにしたんです」
 

曲のタイトルは本の背表紙

黒木さんは元々インドア派だそうで、コロナ禍での曲作りはあまり苦にならなかったそうです。

黒木「結構、序盤に気持ちを切り替えて、作りためるぞって感じでゴリゴリやってました」
小堀「黒木渚のイメージで、同じ年ごろの女の子と集まってギャルトークするっていうイメージは全くないから」
黒木「いつ、どこに行っても、何か少しだけ自分が浮いてるような気がするっていうタイプですね」

黒木さん、曲作りの際には、芸術と商業のせめぎ合いが常にあるそうです。うまくバランスを取りながらやっているんだとか。黒木さんの曲は詞、メロディーと同時にタイトルにも独特のものがあります。

「タイトルは本の背表紙みたいなもんだと思ってます。やっぱり本のタイトル見て手に取りたいと思わないと失敗だと思うので、肝心な一言をタイトルにするって決めてますね」と言う黒木さんでした。
 

尊敬する人と名前が並ぶ

講談社『小説現代』最新号となる2021年7月号は「NEO官能小説特集」。
一冊まるまる官能小説で、黒木さんも執筆しています。

黒木「今を時めく現代作家さんたちが、官能っていうお題に向けて大喜利をするみたいな気持ちで書いてますね」

錚々たる執筆陣の中で、変わり種はAV男優の森林原人さん。

黒木「すごく好きなんですよ!すごく尊敬してて。まさか同じ媒体で名前が並ぶなんて。私のファンの皆さんは、私が森林ファンだって知ってるので『渚さんよかったじゃん』って言ってくれてます」

小堀「森林原人さんはIQの高いAV男優として有名な方で、論客でもある。しかも男性としてはスーパーマンです」

黒木「男性は見方がちょっと違うでしょうね」

小堀「ひれ伏さざるを得ないです」
 

イメージは「蛸と海女」

『小説現代』に執筆した黒木さんの官能小説は、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の春画『喜能会之故真通』の中の「蛸と海女」の絵をイメージしたものだそうです。
ちなみに北斎がこれを書いた時の雅号は「鉄棒ぬらぬら」でした。

黒木さんは、官能小説でありながら青春時代のキュンキュンする感じも書きたかったとか。

黒木「みんなが懐かしく思い出してくれるような、性の芽生えみたいなところも合わせて書きたくて。
コロナで5~6編、短編を書いたんですけど、今回この官能小説が、自分の中では一番手応えがあって書いてて楽しかったです」

小堀「これを読んで、アルバムを聴いていくと、曲の中にあるかもしれない何かが透けて見えてくるかもしれませんね。今日の印象は森林原人さんですかね」

黒木「まさか小堀さんに通じるとは思ってなかったんで、ヨッシャーと思いました」

官能小説では大谷翔平選手を越えた二刀流、黒木渚さんでした。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2021年07月11日10時31分~抜粋

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