小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

加山雄三、「紅いバラの花」で自分と共演。今聞くと深い歌詞の意味とは?

4月11日は加山雄三さんの84歳の誕生日でした。
この日のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、当日配信リリースされた加山さんの「紅いバラの花」を小堀勝啓が紹介しました。

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弾厚作名義の歌

昨年誤嚥をきっかけに軽度の小脳出血で療養していた加山さん。リスナーからも、このことを思いやる投稿もありました。

「私の母と2歳しか違わない。加山さんは若いなあ」(Aさん)

「突然の病気からの復帰。リハビリも大変だったと思いますが、また華麗なギターテクニックも聞きたいです」(Bさん)

「家の主人が大ファンで、ヨットに乗ったりギターを弾いて、これ加山さんの影響です」(Cさん)

加山雄三さんは、作詞、作曲するときはペンネームで弾厚作という名前を使っています。
弾厚作名義で加山さんが最初に発表したシングルが「恋は紅いバラ」。1965年6月15日の発売当時はレコードでした。

「恋の紅いバラ」は作詞は岩谷時子さん、弾厚作作曲のコンビで恋を歌ったバラードです。
このスマッシュヒットがあればこそ、その半年後の「君といつまでも」の大ヒットがありました。その後、数々のヒット曲を生んでいくコンビになるわけです。
 

発見された未発表テープ

今回、配信リリースされた「紅いバラの花」は弾厚作による作詞作曲です。
なぜ、この曲が今回発表されることになったのか、こんな経緯がありました。

加山さんは、療養からリハビリとトレーニングを重ねて、体力も回復しました。
しかしこのコロナ禍で、外出もままならないため、自宅倉庫の整理を始めると大量のテープが出てきたそうです。

昔はオープンリールのテープ録音です。1960年代に吹き込んだ音源がいい状態で見つかり、その中の一曲が未発表だった「紅いバラの花」だったというわけです。
 

タイトルが似ていても別

「紅いバラの花」はタイトルから、弾厚作名義で最初に出したバラード「恋は紅いバラ」を彷彿とさせますが、さにあらず、リズムっぽいサーフサウンド。
どちらかというと「夜空の星」や「蒼い星くず」のタイプです。

加山さん本人のディレクションで、当時の加山さんが歌ってるボーカルに、現在の加山さんのボーカルも重ねて、今のバンドアレンジも施し、加山さんの芸能生活60周年を飾るにふさわしい曲に仕上がっています。
 

不思議な共演

「紅いバラの花」は、いかにも弾厚作こと加山さんの作詞作曲という曲。
1コーラス目のボーカルは加山さんの60年近く前の声。次のメロディーは今の加山さんの声。その後はハモって歌っているという、過去と現在の共演が聴きものです。

歌詞の内容は、別れた彼女とまた会えたね、という内容なのですが、作詞した当時とは思いがけない意味が生まれていました。

小堀「今聴くと、60年前の自分と今の自分がまた会って1曲作ったね、という感じになってるんですよ。良く出来てるなあと思います。

この番組にも、しょっちゅう来てインタビューさせていただいてました。パワフルですごいですよ。リハビリで良くなって、またギターをバリバリに弾く姿を楽しみにしてます」

加山雄三さんの60年前の未発表曲、それが今に蘇った「紅いバラの花」を小堀勝啓が紹介しました。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2021年04月11日11時03分~抜粋

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