シンガーソングライターの松室政哉さんが、4月4日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)にリモート出演。
3月31日にコンセプトミニアルバム『Touch』をリリースしたばかりの松室さんですが、インタビューの話題は映画の話ばかりです。
映画のようなミニアルバム
小堀「コロナ禍で、ムロ君はどんな日々を過ごしました?」
松室「制作する時間が必要だったんで、そこは変わらずって感じですね」
コンセプトミニアルバム『Touch』は自身の楽曲を視覚的に広げるために立ち上げた「Musiccalize Project」の第一弾でもあります。
松室「映画的に音楽を作るというのは今までやってたんですが、今回は、このアルバムを聴いた時に、一本の映画を観たような気持ちになってもらいたい、というのが大きな始まりのところでした」
『Touch』には「ai」「PUZZLE」「Eternal」の3曲が入っています。
映画のオムニバスとも取れるし、全部繋がっているストーリーとも取れるイメージが湧くアルバムです。
松室「観る人、それぞれ頭の中に浮かぶ映像は違うのかなと思います」
リリックビデオに挑戦
収録曲「ai」について。大文字にすると人工知能感があるので小文字のタイトルにしたそうです。
松室「歌詞にaiって言葉がいっぱい出てくるんですけど、全部、漢字が違うんですよね。愛、哀、会い…いろんなaiがあるので、ど真ん中、ど直球のラブソングが出来たかなと思います」
「ai」「PUZZLE」「Eternal」は、初めてミュージックビデオではなく、リリックビデオというものを作ったそうです。
これは楽曲の世界観と共に歌詞が印象的に出てくるものです。
松室「映像もその世界観を広げて作ったんですが、僕自身もすごい好きな作品になってるんで、ぜひ観てもらいたいです」
「Eternal」の映像世界
小堀「詞の内容をなぞった絵になってしまう場合があるんだけど、まず感覚的にスバッと詞の内容が伝わって来る映像になっているのがすごいと思います」
松室「歌詞をそのまま撮っていくと再現VTRみたいになるので、そうじゃなくて映像的に広げることが僕は大事なところかなと思ってるんです」
自分の作品のイメージが広がっているのを見るのは、自分で見ていても楽しいという松室さん。改めて気付かされる視点もあるんだとか。「ai」「PUZZLE」「Eternal」、それぞれの映像は全部違った切り口。
小堀のお気に入りは「Eternal」のようです。
小堀「全然動かない映像で進んでいくのはすごい感性です。なんかドキドキしちゃった」
松室「しかも、いろんなことがあった後っていうのも、あの映像だけで感じられますよね」
『マリッジ・ストーリー』は本物
映画大好きの松室さん。最後は最近気に入った映画の話になりました。
ちなみに前回の出演ではNetflixの『マリッジ・ストーリー』をあげていました。
松室「離婚っていう別れを描くことで、結婚っていう意味を描いているのが『マリッジ・ストーリー』です。そういう視点の面白さみたいなものが、僕は好きですね」
小堀「こういう業界だからバツいくつっていう人いるんですよ。バツ3の人が見ながら深いなあと言ってました」
松室「その人が深いと感じるということは本当ですね」
いよいよ本格始動
今回、松室さんが気に入った映画としてあげたのはNetflix の『シカゴ7裁判』。
この映画はアカデミー賞にノミネートされています。
「実際にあった裁判の話を描いている法廷劇なんですけど、演技が全員すごくて。もうそれだけで見る価値ありますね。
またスタジオにも行かせてください。いろんな映画の話も用意しときます」
そろそろ音楽始動も本格始動。東京、名古屋、大阪を巡るツアーも決定しているそうです。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2021年04月04日10時30分~抜粋