井上真央さん主演、現在公開中の映画『大コメ騒動』の本木克英監督と俳優の神戸浩さんが、1月10日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
地元・名古屋が生んだ名バイプレイヤーの「カンベちゃん」が語った、この作品の見どころとは？
カンベちゃんから来た電話
小堀「カンベちゃんから急に『行っていいですか？』って電話がありまして。何に来るんだか全然わかんないままでした。映画が出来たってことを先に言ってくれよ」
本木「神戸ちゃんの紹介で、ここに来ることが出来ました。ありがとうございます、カンベちゃん」
『大コメ騒動』は史実を元にした超重量級の社会派コメディ。
本木「この米騒動という事件は、とても取り上げるのが難しい事件だったんですね」
女性たちがお上に盾突いたことを恥だと思う人と、女性が初めて声を上げて、世の中を動かしたという肯定的な意見の両面があり、長年、当事者たちは口を閉ざしてきたんだそうです。
本木「神戸ちゃんの紹介で、ここに来ることが出来ました。ありがとうございます、カンベちゃん」
『大コメ騒動』は史実を元にした超重量級の社会派コメディ。
本木「この米騒動という事件は、とても取り上げるのが難しい事件だったんですね」
女性たちがお上に盾突いたことを恥だと思う人と、女性が初めて声を上げて、世の中を動かしたという肯定的な意見の両面があり、長年、当事者たちは口を閉ざしてきたんだそうです。
こんな出来事
今から103年前の大正7年（1918年）、時代は第一次世界大戦終盤。
お上は米を兵隊に送るので米商人は潤いますが、一般の人は辛酸をなめていました。富山の港町のおかか（母）達は船に米を積みだす女仲仕として、毎日街から米を担いで浜まで。
本木「女性が60キロですよ。カンベちゃん、担げますか？」
神戸「担げんよ。腰が悪くてね」
小堀「カンベちゃんは一つもダメ」
神戸「60キロはダメです」
米は運べど、高騰する米の価格に家族が養えません。そこで富山のおかか達が立ち上がりました。
越中の女一揆だとマスコミが取り上げたこともあり、意図せず全国に広まってしまう展開に。最終的には内閣を総辞職させたそうです。
お上は米を兵隊に送るので米商人は潤いますが、一般の人は辛酸をなめていました。富山の港町のおかか（母）達は船に米を積みだす女仲仕として、毎日街から米を担いで浜まで。
本木「女性が60キロですよ。カンベちゃん、担げますか？」
神戸「担げんよ。腰が悪くてね」
小堀「カンベちゃんは一つもダメ」
神戸「60キロはダメです」
米は運べど、高騰する米の価格に家族が養えません。そこで富山のおかか達が立ち上がりました。
越中の女一揆だとマスコミが取り上げたこともあり、意図せず全国に広まってしまう展開に。最終的には内閣を総辞職させたそうです。
汚れ役を積極的に演じた女優たち
この映画は、お馴染みの女優さんたちが、馴染みのない顔で出てくるところも見どころ。
本木「日焼けメイクも汚れメイクも、全て積極的にやってくださいました」
主演を務めた井上真央さんはｍかつてないほどの日焼け具合で着物もボロ布。
鈴木砂羽さんや夏木マリさんも汚れを積極的に演じています。
本木「自ら『もっとボロボロの衣装はないのか』とか『髪の毛はもっと乱して』とおっしゃって」
その中で一番ノリノリだったのは室井滋さんだそうです。
本木「日焼けメイクも汚れメイクも、全て積極的にやってくださいました」
主演を務めた井上真央さんはｍかつてないほどの日焼け具合で着物もボロ布。
鈴木砂羽さんや夏木マリさんも汚れを積極的に演じています。
本木「自ら『もっとボロボロの衣装はないのか』とか『髪の毛はもっと乱して』とおっしゃって」
その中で一番ノリノリだったのは室井滋さんだそうです。
神戸ちゃんの不思議な役
本木「その中で、カンベちゃん演じる栄次郎さんという野菜売りが出てくると、ホッとするんですね。神戸さんがこの映画を娯楽映画に導いた」
小堀「カンベちゃんは不思議なんですけども、パンフレットとか、そういうストーリーがざっくり書いてあるところには、登場人物として出てこないんだけど、とても重要な役」
神戸さんは一番おいしい役なんだとか。
神戸「今回女性ばっかりでいい役だったわ」
神戸さんは投獄される役なんだそうです。
本木「あれも史実にあったことをフィクションにしてるんです。実際に、ある男性が捕まったことで、おかか達が押しかけて、座り込みをしたんです」
神戸「初めて聞いた」
小堀「自分でやってて、初めて聞いたの？」
神戸「富山にロケ初日があのシーンだったんですよ。夜で寒くて寒くて」
本木「井上真央さんはじめ、女性たちが座り込んで」
神戸「蹴っ飛ばされて真央ちゃんにぶつかって、ほんで、嬉しい。そんな映画です」
小堀「何を言ってんだ」
本木監督も小堀も思わず笑ってしまいました。
小堀「カンベちゃんは不思議なんですけども、パンフレットとか、そういうストーリーがざっくり書いてあるところには、登場人物として出てこないんだけど、とても重要な役」
神戸さんは一番おいしい役なんだとか。
神戸「今回女性ばっかりでいい役だったわ」
神戸さんは投獄される役なんだそうです。
本木「あれも史実にあったことをフィクションにしてるんです。実際に、ある男性が捕まったことで、おかか達が押しかけて、座り込みをしたんです」
神戸「初めて聞いた」
小堀「自分でやってて、初めて聞いたの？」
神戸「富山にロケ初日があのシーンだったんですよ。夜で寒くて寒くて」
本木「井上真央さんはじめ、女性たちが座り込んで」
神戸「蹴っ飛ばされて真央ちゃんにぶつかって、ほんで、嬉しい。そんな映画です」
小堀「何を言ってんだ」
本木監督も小堀も思わず笑ってしまいました。
今と似ている
本木「今のコロナ禍の時代と重なるんですが、スペイン風邪が猛威を振るって米騒動は収束に向かったと言われてまして。スペイン風邪も終息までに3年ぐらいかかってるんですよ。グラフも今と全く同じ波が3つぐらいある」
社会背景が今と似ているそうです。さらに「女性が格差社会で苦しんでるのは、103年前も変わらない状況ではないか」と持論を展開しました。
小堀「この映画、最初は暴利をむさぼる特権階級だったり、見ているとわなわなと震えるほど怒れてくるんです。
女将さんたちの革命的な動きは、香港にも通じるものがあるし。最後の方はどんどん解放されていって、ヤッターという気持ちになりました」
本木「やはり映画は自由を表現するものであると思います。声を挙げることの大事さみたいなことが伝わればいいかなと思ってます」
社会背景が今と似ているそうです。さらに「女性が格差社会で苦しんでるのは、103年前も変わらない状況ではないか」と持論を展開しました。
小堀「この映画、最初は暴利をむさぼる特権階級だったり、見ているとわなわなと震えるほど怒れてくるんです。
女将さんたちの革命的な動きは、香港にも通じるものがあるし。最後の方はどんどん解放されていって、ヤッターという気持ちになりました」
本木「やはり映画は自由を表現するものであると思います。声を挙げることの大事さみたいなことが伝わればいいかなと思ってます」
映画館で観て欲しい
テーマソングは米米CLUB。タイトルは「愛を米て」。とことん米に拘っています。
「ぜひスクリーンで観て欲しい」と訴える本木監督。
小堀「新春一番にすごく元気が出る大パワー映画。劇場出る時、気持ちが一つになりながら。ヒーローものを見た時のように、肩をそびやかして出てくる、そんな感じがありました」
本木「他の観客たちと、この映画を共有してもらうことが映画館ならではの楽しみです」
神戸「涙ポロポロなるよ」
『大コメ騒動』は絶賛上映中です。
（尾関）
「ぜひスクリーンで観て欲しい」と訴える本木監督。
小堀「新春一番にすごく元気が出る大パワー映画。劇場出る時、気持ちが一つになりながら。ヒーローものを見た時のように、肩をそびやかして出てくる、そんな感じがありました」
本木「他の観客たちと、この映画を共有してもらうことが映画館ならではの楽しみです」
神戸「涙ポロポロなるよ」
『大コメ騒動』は絶賛上映中です。
（尾関）
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