小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

好きな曲が毎日変わる。カバーアルバム『ROMANCE』で宮本浩次の凄さを再認識

12月20日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、エレファントカシマシの宮本浩次さんの初のカバーアルバム『ROMANCE』を小堀勝啓が紹介しました。

「このアルバムで改めて宮本さんのすごさを認識した」と語る小堀。その内容とは…

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カバーもまたすごい

「これは巷で大評判な上に、我が家でもパワープレイ。毎回聴いては好きな曲が変わります」と小堀。

『ROMANCE』は宮本浩次さんが女性の歌手のヒット曲にスポットを当てた初のカバーアルバム。オリジナル曲を聞いていた世代だけでなく10代20代の若い人に大ウケで、宮本さんにとって初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得しました。

コーナーの最初にかけたのはアルバムタイトル曲、岩崎宏美さんの「ロマンス」。
この曲は1975年にリリースされた岩崎さんの2枚目のシングル。作詞は阿久悠さん、作曲は筒美京平さんです。

小堀「先日、岩崎宏美さんと電話でお話した時も、宮本浩次さんが歌ってくれて嬉しいって話をこの番組でしましたよね。楽曲のすごさもさることながら、オリジナルのすごさももちろんです。が、宮本浩次さんのカバー、これはすごいです」

少女の憧れと大人の思い

小堀「『ROMANCE』は、え?この曲を選んだの?っていうのもあります。この曲がこんな風に表現されるのかってのもあって、すっごく刺さってる曲があるんです」

その曲は1973年の小坂明子さんのデビューシングル「あなた」。
1973年の第6回ヤマハポピュラーソングコンテストでこの歌を歌いグランプリを獲得、12月にリリースされました。作詞・作曲は小坂明子さんです。

小坂明子さんがこの曲をリリースした時はまだ10代。その淡い少女の憧れが、水彩画のように歌われているのが「あなた」。

しかし宮本さんが歌うと一味違います。

小堀「しみじみとした、大人が感じる将来の自分に対する思いっていうのを感じます。宮本浩次さんの声って唯一無二の声、それ自体がドラマですよね」
 

こってりとした大人の曲

小堀「今回のカバーアルバムの選曲はいろんな歌姫たちのカバーが出てきますが、今のJポップに通じる昭和のニューミュージック系ポップスだけじゃなくて、ザ・昭和歌謡的な曲もいっぱい歌われている。このカバーもたまらないです」

「二人でお酒を」のオリジナルは梓みちよさんによる1974年のリリース。
「こんにちは赤ちゃん」の大ヒット後、人気が低迷していた梓さんですが、この曲でイメージチェンジに成功。久しぶりの大ヒットになりました。床に座り込んで歌う姿が印象的です。

小坂明子さん「あなた」は淡い少女の世界を描いていますが、片や「二人でお酒を」はこってりした大人の世界。

小堀「好対照をなす一対だと思います。よくこの選曲をしたなぁと思います。まあ選曲もしたり、歌いも歌ったり宮本浩次。すごいなぁと思いますね」
 

唯一無二だけじゃない

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」は1975年の曲。
男性目線の歌詞と女性目線の歌詞が混在する。いわゆる相聞歌です。恋する二人のやり取り、その結末はどうなっていく?という斬新な歌詞を書いたのは松本隆さん。そこに曲をつけたのが筒美京平さんです。

「これはまたすごみのある鎮魂歌です」

小堀が最後に紹介したのは1972年リリースされた、ちあきなおみさんの「喝采」は第14回日本レコード大賞大賞曲。

小堀「『ROMANCE』は日によって好きな曲が変わるという、なんともありがたいアルバムですが、今回特に気がついたのは、宮本さんって、唯一無二の声だけじゃなくて曲によってずいぶん違う風に歌い分ける人なんだな、と改めて感じました」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年12月20日08時23分~抜粋

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