小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

老け役も、カツラなしでもカッコよかった。ショーン・コネリーを偲ぶ

イギリスの俳優、ショーン・コネリーさんの訃報を受け、11月1日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、急遽追悼コーナーを設けました。

「007のテーマ」に乗せてリスナーからのおたよりを紹介します。

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007のイメージを確立

「イギリスからの突然の訃報。007のボンド役で有名なショーン・コネリーさんがお亡くなりになりましたね。90歳でした。
ショーン・コネリーさんがボンドのイメージを確立させた方です。ご冥福をお祈りします。『ドクター・ノオ』のオープニングテーマをリクエストします」(Aさん)

『007』シリーズは、元々は作家イアン・フレミングのスパイ小説が映画化されて、世界的な大ヒットになりました。ジェームズ・ボンドの印象が強いようで、リスナーからのおたよりも『007』のエピソードがメインでした。

『ドクター・ノオ』(1962年)は映画化第一作目。この時、作曲されたテーマが現在に至るまで、必ずシリーズのオープニングで流れます。
 

老け役もカッコいい

「主役が多いショーン・コネリーさんが『アンタッチャブル』では早くに殺される役で、悲しかった思い出があります。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』ではお茶目なお父さん役でした」(Bさん)

『アンタッチャブル』(1987年)では年老いた警官役で、ギャングに殺されてしまいました。
一方『最後の聖戦』(1989年)ではインディアナ・ジョーンズ父役でしたが、インディ役のハリソン・フォードとは12歳しか離れていません。

小堀「そんなに歳違わないんだけど、お父さんの役で。老け役をするのも平気な方で、カッコいい人でしたね」
 

カツラなしでもカッコいい

「『007は二度死ぬ』で丹波哲郎さんと共演しましたね。海女の役の浜美枝さんと結婚して、日本人として潜入するという、シリーズの中でもなかなかシュールな作品でしたが、一番好きな作品でした」(Cさん)

シリーズ第5作『007は二度死ぬ』(1967年)は日本が舞台。甚平を着ているボンドの姿も見られました。

「東洋人初のボンドガール、浜美枝さんがショーン・コネリーさんの印象について語られていました」(Dさん)

『007は二度死ぬ』の撮影休憩中、カツラを外して禿げた頭を露わにして平気でいるコネリーさんに、浜さんが「見物の人たちもいらっしゃるので、カツラかぶった方がいいんじゃないですか?」と言うと、『これが僕の自然な姿だからいいじゃないか』とニッコリ笑って答えたんだとか。

小堀「そういうところがカッコイイね。『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年)だったかな?出演の契約条項にカツラを被ることってあって。すごいイヤだったそうです」
 

「大丈夫。俺はトムだ」?

「中でも007シリーズ8作目の『サンダーボール作戦』が大好きでした。スペクターのラルゴ達との海中でのアクション。痺れました。私がダイビングのライセンスを取得したのは、この作品の影響が大きかったです」(Eさん)

『サンダーボール作戦』(1965年)のスペクターとは、映画の中の謎の犯罪組織。ラルゴはそこの幹部です。

主題歌はトム・ジョーンズが歌った「サンダーボール」。前作『ゴールドフィンガー』の主題歌、シャーリー・バッシーが歌った「ゴールドフィンガー」と同じテイストです。

小堀「元々はこの曲、「ゴールドフィンガー」を歌ったシャーリー・バッシーが歌う予定だったんですって」

諸事情でトム・ジョーンズにお鉢が回ってきたのですが、この曲自体、シャーリー・バッシーのキー。「『大丈夫だ。俺はトムだ』と言ったかどうかは知らないが、見事に歌いました」と見てきたように解説する小堀。

なんとか歌い切ったトム・ジョーンズでしたが、あまりに高いキーだったため、頭に血が上って録音後に卒倒したというエピソードもあります。
 

ロシアより愛をこめて

90歳で亡くなったショーン・コネリーさん。
家族によると体調は良くなかったそうですが、就寝中に亡くなったそうです。まさに眠るような大往生。リクエストとして『007』映画の主題歌が多数寄せられた中、最も多かったのがマット・モンロー「ロシアより愛をこめて」でした。

小堀「僕も、ショーン・コネリーさんがジェームズ・ボンド役をやった『ロシアより愛をこめて』(1963年)が一番好きでした」

日本公開時のタイトルは『007危機一髪』でした。ちなみに、イギリスの世論調査会社の調査では歴代ボンド役の人気トップがショーン・コネリーさんだそうです。
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年11月01日08時14分~抜粋

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