小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

スタレビ根本要、コロナ禍でいろいろ怒られた?

スターダストレビューの根本要さんが、8月16日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)に電話出演しました。

デビュー40周年を迎えてアルバム『年中模索』を7月22日にリリースしたばかりのスタレビですが、レコーディング中にコロナ禍の影響を受けてしまい、怒られてしまったという根本さん。いったい何が?

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実害ゼロで怒られた

『年中模索』のレコーディングは2月から3月にかけて行われました。
ちょうど新型コロナウイルスが蔓延し始めた頃で、ライブの中止や延期が続出し始めた頃でもありました。
その頃、こんなことがあったそうです。

「僕ら年中ライブやってるじゃないですか。だからみんなから『お前ら、何公演飛んだんだ?』って連絡来てね。
うちは2月3月、ライブは(もともと)ゼロだったんです。
だから『今年はまだ実害出てないよ』って言ったら、『なんだよそれ』みたいな。逆に怒られてね」

その人は、さぞや被害が大きいであろうスターダストレビューの状況を聞いて、少しでも自分の不安を和らげようとしたようです。

とは言え、その後スタレビも現在までに、40公演ほどが中止になった深刻な状況です。
 

ここからやります

アルバム『年中模索』が出来上がって、リリースまでの期間は家で自粛していたという根本さん。
ずっとイベンターの人たちに電話していたそうです。

「僕らエンターテイメントって、希望とか夢を売ってるんだから、『中止です』『延期です』じゃなくて、『ここからやります』って言わなきゃいけないんだ。
次の準備をしてることを、みんなに見せなきゃいけないんだ、って言ったんですけどね」
 

あえてベスト盤とせず

40周年を記念して作られた本作ですが、あえてベストアルバムにしなかった理由を、根本さんが語ります。

「だってさ、30周年のベストも40周年のベストも変わんないんだもん。また同じような曲で金取りやがってって言われるのもね。
だから、ベストで作れないアルバムを作ろうと、まとまりのない、何でもアリで作りました」

何でもありでバラバラなように見えて、見事に一つの世界観があります。この歳になったからこその大人の余裕があるアルバムです。
 

「偶然の再会」

先行配信の「偶然の再会」は、時が経って、美術館で再会する男女の物語。

根本「懐かしいんですけども、今も持ってる淡さというか、愛でもない恋でもない。60ぐらい越えてくると、そんなこと関係なく、あいつどうしてるかな?みたいなとこがあるんですよね」

小堀「もう10年早く、偶然の再会すると、ちょっと生臭さが出る。ここで道を間違えた、という人が周りにもいます」

年齢的には20代後半ぐらいからね60歳ぐらいまで対応する歌詞だと根本さんは言います。サウンドが決まった時点で、どんどんストーリーが浮かんできたんだとか。

根本「時が紡いだってことを、僕はこの曲で一番言いたかった。年齢を重ねると感じ方が変わってくるじゃないですか。そこをうまいこと書きたかったんですけどね」

 

松たか子さんに怒られた

アルバムのプロデューサーは佐橋佳幸さん。妻は女優の松たか子さんです。

小堀「スーパーアレンジャーにして、ギタリストにして手練れ。そして、背格好もよく似たお二人です」
根本「松たか子さんに『松さん、俺がただいまって帰ってきてもわかんないでしょう?』って言ったら怒られちゃってね」

小堀「佐橋さんはみんなの希望の星。男は才能だってことがよくわかる」
根本「よくぞ、松さん、あの男を選んだなって思いますよ」

小堀「松たか子さん、女としての値打ちが凄く上がりますよ。バカ女じゃないというね」
根本「また、ホントに歌美味いんですよ。僕が知る限り、日本の女性シンガーの中で5本の指に入るから」

 

一流ではなく1.5流だからこそ

「もし僕が最年長で、第一線を走ってたとしたら、流石にこんな気楽なことは言えなかったと思う」

こう語る根本さんは、さらに先を走っている先輩方をリスペクト。

「僕ら的な1.5流ぐらいで、気持ちの軽さがこういうものを作れたっていうかね。ホントに、40周年をこんな風に飾れたのは、自分としても良いものになりましたね」

1.5流ではなく一流だからこそ、ここまで続いたスターダストレビューです。

小堀「根本要さんの持ってる磁石のような力。先輩後輩問わず人が集まってしまうのが凄い」
根本「僕ぐらいだと、向こうも安心してくれるんでしょうね。やっぱり諸先輩、例えば小田和正さんとか鈴木雅之さんとは、どっから見ても大物なんですよ」
小堀「名前聞くとみんなビビるでしょ?」
根本「この大物感は僕らにはないもんね」
 

ホストバンドとして演奏

9月5日と6日、そんな諸先輩や後輩たちを招いて、スターダストレビューがホストバンドとなるライブ配信が行われます。

スターダストレビューをバックに歌うのは鈴木雅之さん、藤井フミヤさん、渡辺美里さん、小田和正さん、杉山清貴さん、ゴスペラーズなど。
アリーナコンサートもするスターダストレビュー、そんなバンドがバックを務めるというのも珍しいイベントです。

「そういうのが僕らもまた好きなんです。だって、藤井フミヤから渡辺美里、杉山清貴、そういった人たちの大ヒット曲を、僕たちが我が物顔で演奏できるってなかなかないじゃないですか。
みんな大ヒット曲を持ってる人たちばかり。そこで僕らは、その人たちのヒット曲を借りて、偉そうな顔するんですよ」

どこをどう切ってもヒットパレード。このコンサートは時間を縮めるのが大変なんだとか。
 

新しい武器でコロナに対抗

根本「このメンツですからね。本当は生で見せたかったんですけど、こういう状態なんでね。
音楽業界は配信と言う新しい武器を持ったけど、これからのものだから、いろいろ検証していかないといけない。今回は無観客で配信ライブをやってみようということになりました」

小堀「前向きに考えれば、こっちが行かないのに、家に来てくれるんだよ」
根本「お酒飲みながらでも」

小堀「湯上りにパジャマでビール飲みながら見れる」
根本「フルチンだって見られるんですよ(笑)」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年08月16日08時20分~抜粋

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