8月2日は歌謡界の大御所作詞家・山上路夫さんの84歳の誕生日でした。
この日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)では、「祝84歳。昭和・平成の大作詞家 山上路夫さんミニ特集」と題して、山上路夫さんが書いた名曲を振り返りました。
歌詞がないのにレコード大賞作詞賞受賞。大作詞家、山上路夫の世界
最初のヒット曲
1967年、佐良直美さんの「世界は二人のために」。
山上さんが作詞家としての初のヒット曲となりました。
小堀「よく結婚式にこれを流す人がいて、口うるさいおじさんが祝辞で、『世界は二人のために、などと申しますが、ご両親あってのお二人。そしてお二人は、みんなのおかげで今あるわけで、世界は二人のために、なんてとんでもない』と言う人がいたもんです」
そんなことを口うるさいおじさんが言ってしまうほど、世代を超えたヒットとなり、心をグッと掴む歌詞だったんですね。
この歌の大ヒットで佐良直美さんは第9回日本レコード大賞新人賞を受賞しています。
山上さんが作詞家としての初のヒット曲となりました。
小堀「よく結婚式にこれを流す人がいて、口うるさいおじさんが祝辞で、『世界は二人のために、などと申しますが、ご両親あってのお二人。そしてお二人は、みんなのおかげで今あるわけで、世界は二人のために、なんてとんでもない』と言う人がいたもんです」
そんなことを口うるさいおじさんが言ってしまうほど、世代を超えたヒットとなり、心をグッと掴む歌詞だったんですね。
この歌の大ヒットで佐良直美さんは第9回日本レコード大賞新人賞を受賞しています。
世代を超えた歌
このヒットを機に、大作詞家の道を歩んでいく山上さん。
ポップスの大作詞家といえばアイドルグループを量産し続ける秋元康さん、松田聖子さんをはじめアイドルソングも多い松本隆さん、歌謡曲黄金期を支えた阿久悠さんが浮かびますが、山上さんはその元祖ともいうべき功績があります。
山上さんが日本の音楽史上特筆すべき存在なのは、ジャンルを選ばないこと。
教科書にも載っていて、合唱曲としても世代を超えてお馴染みの、赤い鳥「翼をください」も1971年、山上路夫さんの作詞。作編曲が村井邦彦さんでした。
ポップスの大作詞家といえばアイドルグループを量産し続ける秋元康さん、松田聖子さんをはじめアイドルソングも多い松本隆さん、歌謡曲黄金期を支えた阿久悠さんが浮かびますが、山上さんはその元祖ともいうべき功績があります。
山上さんが日本の音楽史上特筆すべき存在なのは、ジャンルを選ばないこと。
教科書にも載っていて、合唱曲としても世代を超えてお馴染みの、赤い鳥「翼をください」も1971年、山上路夫さんの作詞。作編曲が村井邦彦さんでした。
今でも毎日聞ける
「世界は二人のために」「翼をください」ときましたが、そんなに世界が違わないんじゃない?という方も多いかと思います。
それだけではありません。意外な名曲もあります。
先の2曲とは全く世界観が違うのが、ドラマ『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」。
歌っていたのは里見浩太朗さん、横内正さんのお二人。
小堀「今でも毎日のように聞くことができます。元はCBCテレビ(TBS系)の定番でしたが、今や他局でこれが流れるかな?という感じです」
『水戸黄門』は、今もCS放送などで放送されています。
それだけではありません。意外な名曲もあります。
先の2曲とは全く世界観が違うのが、ドラマ『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」。
歌っていたのは里見浩太朗さん、横内正さんのお二人。
小堀「今でも毎日のように聞くことができます。元はCBCテレビ(TBS系)の定番でしたが、今や他局でこれが流れるかな?という感じです」
『水戸黄門』は、今もCS放送などで放送されています。
清純ソングからGSまで
ヒット街道を歩みだした頃の山下さんは、グループ・サウンズにも詞を提供。
ザ・タイガースの後期のヒット曲「廃墟の鳩」、ザ・ワイルドワンズの「愛するアニタ」などが挙げられます。
また1970年代にはアイドルへの歌詞も多数提供。
天地真理さんの「恋する夏の日」やアグネス・チャンさんの「ひなげしの花」など清純なアイドルソングも書きます。
歌謡曲では野口五郎さんの「私鉄沿線」、小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」も代表曲です。
ザ・タイガースの後期のヒット曲「廃墟の鳩」、ザ・ワイルドワンズの「愛するアニタ」などが挙げられます。
また1970年代にはアイドルへの歌詞も多数提供。
天地真理さんの「恋する夏の日」やアグネス・チャンさんの「ひなげしの花」など清純なアイドルソングも書きます。
歌謡曲では野口五郎さんの「私鉄沿線」、小柳ルミ子さんの「瀬戸の花嫁」も代表曲です。
歌詞がないのに作詞賞
さらに振れ幅を感じさせるのが、由紀さおりさん「夜明けのスキャット」(1969年)です。
小堀「ズルいじゃないか、これで著作権料取れるのか?って思う人も多いかもしれません。だって、1番ずっと、ル~ルルルル~。2コーラス目に歌詞が出てきます。これも、やっぱり見識だなと思います」
この曲は由紀さおりさんの歌声と見事にマッチして大ヒット曲になり、第11回日本レコード大賞作詩賞を獲得します。
小堀「1番に詞がないのに作詞賞を取るなんてズルいじゃないか。いやいや、そこがやっぱり天才ゆえの力。今やアメリカのジャズアンサンブル、あのピンク・マルティーニが由紀さおりさんの声に魅了されて、一緒にステージをして外国でも有名になりました」
それもこれもやっぱり、一番が世界共通のスキャットだったからではないでしょうか。
小堀「ズルいじゃないか、これで著作権料取れるのか?って思う人も多いかもしれません。だって、1番ずっと、ル~ルルルル~。2コーラス目に歌詞が出てきます。これも、やっぱり見識だなと思います」
この曲は由紀さおりさんの歌声と見事にマッチして大ヒット曲になり、第11回日本レコード大賞作詩賞を獲得します。
小堀「1番に詞がないのに作詞賞を取るなんてズルいじゃないか。いやいや、そこがやっぱり天才ゆえの力。今やアメリカのジャズアンサンブル、あのピンク・マルティーニが由紀さおりさんの声に魅了されて、一緒にステージをして外国でも有名になりました」
それもこれもやっぱり、一番が世界共通のスキャットだったからではないでしょうか。
同世代だと思ってたのに
さらに70年代後半には、ドラマ『西遊記』(NTV系)のエンディング曲、ゴダイゴ「ガンダーラ」が大ヒット。
奈良橋陽子さんが英語で詞をつけたことで知られていますが、日本語詞は山上路夫さんが担当しています。
またオープニング曲「Monkey Magic」の日本語の詞も作っているそうですが、誰も聞いたことがなく…どうもお蔵入りになったらしいということです。
トワ・エ・モア「或る日突然」とかGARO「学生街の喫茶店」も山上路夫さんのいろんな世界観のうちの一つ。
60年代後半から70年代にかけてのフォークソング。まさに小堀の青春時代。
小堀「僕は、漠然と山上路夫さんは、自分と同じくらいの年なのかなと思っていました。店の中にボブ・ディランが流れてる、そういう学生街って僕らの世代のような感じ。せいぜい上でも五つぐらいかなと。ところがあなた、一回り以上上。84歳ですよ」
ヒット曲に枚挙に暇がない山上路夫さん、現在も現役作詞家として活動しています。
(尾関)
奈良橋陽子さんが英語で詞をつけたことで知られていますが、日本語詞は山上路夫さんが担当しています。
またオープニング曲「Monkey Magic」の日本語の詞も作っているそうですが、誰も聞いたことがなく…どうもお蔵入りになったらしいということです。
トワ・エ・モア「或る日突然」とかGARO「学生街の喫茶店」も山上路夫さんのいろんな世界観のうちの一つ。
60年代後半から70年代にかけてのフォークソング。まさに小堀の青春時代。
小堀「僕は、漠然と山上路夫さんは、自分と同じくらいの年なのかなと思っていました。店の中にボブ・ディランが流れてる、そういう学生街って僕らの世代のような感じ。せいぜい上でも五つぐらいかなと。ところがあなた、一回り以上上。84歳ですよ」
ヒット曲に枚挙に暇がない山上路夫さん、現在も現役作詞家として活動しています。
(尾関)
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