小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

今やヘルシーの代名詞はストーンズ?喜寿を迎えたミック・ジャガー

7月26日はザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの誕生日でした。

この日の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では「祝 ミック・ジャガー喜寿スペシャル」と題し、小堀勝啓が思い出話を織り交ぜながらローリング・ストーンズについて語りました。

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紫の頭巾をかぶって欲しい

77歳、喜寿です。日本だと紫の頭巾とちゃんちゃんこ。
そのミック・ジャガーは、ロックバンド、ザ・ローリングストーンズのボーカルとして1962年デビュー。今なお音楽業界の第一線で活躍しています。

「デビュー58周年ですよ。もうちょっとでデビューも還暦。エライもんだね」と感心する小堀。
去年4月に心臓の手術を受け、今年は大規模ツアーをする予定でしたが、新型コロナウイルスのため順延となりました。

ストーンズは、コロナ禍の中、ファンのために新曲「Living In A Ghost Town」を緊急リリース。
デビューから58年のストーンズ、メンバーの変動はあれど、不動のボーカルを務めるのはミック・ジャガー。ヒット曲は枚挙に暇がなく、選曲は小堀の独断と偏見に任されました。
 

サリーも歌ったストーンズ

まずコーナー入りと同時に、出囃子的にかけたのが「I Wanna Be Your Man」、邦題「彼氏になりたい」でした。この曲はストーンズのセカンドシングルで、ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカートニーが作った曲です。

「僕たち世代、団塊の世代から、もうちょっと後ぐらいまでがストーンズの洗礼を受けた曲」として次に小堀が選んだのが「Tell Me」。日本でのファーストアルバム『ザ・ローリング・ストーンズ』のA面の1曲目です。

日本では、グループサウンズのザ・タイガースがカバー。ライブではベースの岸部修三(現:岸部一徳)さんがボーカルをとっていたそうです。当時の岸部さんははサリーと呼ばれていました。

小堀「この『Tell Me』はですね、高校の頃の学園祭の人気ナンバー1のナンバーでした。5バンド中、3バンドぐらいは『Tell Me』をやる。
リードギターがアルペジオだけでメロディを弾く部分がない。歌も簡単なんですね。やりやすく感じたんでしょうね」
 

最初は下手だと思った

小堀「本当にストーンズが最初に出た時は下手だなって感じました」

ビートルズは音を重ねて重ねて曲を作ったそうです。ジョン・レノンのリードボーカルにしても、何回も歌ったものを重ねて音に厚味を出しているんだそうです。

対するストーンズは一発録り。

小堀「一発録りの荒っぽいところがあって、一見素人耳にはヘタだな、俺らでもできそうだなっていう感じもあったんですが、今となってはすごいバンドだなぁと思うわけです」
 

ジュリーも歌ったストーンズ

1964年にローリング・ストーンズ初の全米TOP 10入り、アメリカで6位まで登ったのが「Time Is On My Side」。

小堀「これは、音の被せ方やコーラスの付け方が荒っぽいけどカッコいいです」

元々は1963年にジャズ・トロンボーン奏者のカイ・ウィンディングが出したインストゥルメンタルの曲。翌年、これに歌詞を付けて歌ったのがR&Bシンガー、アーマ・トーマス。同じ年にそれをストーンズがカバーしたというわけです。

小堀「これもグループサウンズはカバーしてました。ザ・タイガースでは沢田研二さん。ジュリーがマイクを持って観客を指さしながら歌う。すると、みんなキャ~。タイム、タイム、タイムという最後のリフレインでも、みんな、キャ~でした」
 

インドに夢中

ビートルズの初期はユニフォームのようなお揃いのスーツを着ていました。対してストーンズは割とラフな格好で、いかにも裏街の不良みたいなイメージ。

小堀「労働者階級っぽく見えるストーンズ。おぼっちゃ風のビートルズっていうイメージだったんですが、実は労働者階級なのはビートルズで、ストーンズは大学行ってる人もいて、結構、インテリですからね。でも、そうは見えないところが魅力でもありました」

ビートルズのジョージ・ハリスンがインドに行って、インド音楽に傾倒したことがありました。この時、ジョージの師匠だったのが有名なシタール奏者、ラビ・シャンカールです。この時代、欧米の音楽界は東洋に傾倒していたんだとか。
 

シタールを取り入れる

ストーンズにもシタールを取り入れた曲がありました。1966年の「Paint It, Black」、邦題「黒くぬれ!」です。
シタールを弾いているのが初期のオリジナルメンバー、ブライアン・ジョーンズでした。

小堀「ストーンズはクスリで捕まったりと黒い部分が色々あるんですが、一番黒い闇の部分を決定づけたメンバーが、このブライアン・ジョーンズ。薬物の過剰摂取なんでしょうけど、しまいには自分の家のプールに浮いて死んでいたという伝説の人です」

宇多田ヒカルさんのファーストアルバム『First Love』収録の「甘いワナ ~Paint It, Black」には、最後の方でストーンズの「Paint It, Black」の冒頭部分がリフレインで出てきます。
 

定期健診は大切

「イギリスに喜寿はないとは思いますが、現役ロッカー素晴らしいです。悪ガキがお坊ちゃんを演じたビートルズ。良い家の子が悪ガキぶって続けてるストーンズ。今やヘルシーなミック・ジャガー。これも生き様のロックでしょうか」(Aさん)

小堀「今やローリング・ストーンズ全員が超ヘルシーですから。早寝早起き、ランニング、そしてエクササイズ」

昨年、手術をしたミック・ジャガーの心臓病が見つかったきっかけは、実は定期健診でした。健康には気を付けましょう。 
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年07月26日08時22分~抜粋

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