小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

高見沢俊彦とルートヴィヒ2世にまつわる不思議な縁とは?

日本の長寿ロックバンドTHE ALFEEのメンバーの坂崎幸之助さんが4月15日、高見沢俊彦さんは4月17日に誕生日を迎えました。

4月19日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、坂崎幸之助さんと高見沢俊彦さんについて、40年近く交流のある小堀勝啓がふたりのエピソードを紹介しました。

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職業による違い

小堀「THE ALFEEにはすごく仲良くしてもらっているので、とても嬉しく思ってます」

坂崎幸之助さんそして高見沢俊彦さん、この二人の誕生日は近く、4月15日が坂崎さん、4月17日が高見沢さんの誕生日。2日違いで66歳になりました。

1954年生まれということは、安倍晋三首相と日本共産党の志位和夫委員長と同い歳です。

小堀「どっちがどうということじゃなくて、政治家とミュージシャンは、こんなに歳の取り方が違うんだなと思うわけであります」

政治家とミュージシャンでは「長さ」も違います。長期政権と言われる安倍首相は就任8年目。志位和夫委員長は就任から20年。
一方、THE ALFEEはデビューしてなんと47年です。
 

猫と趣味

まずは坂崎さんのエピソード。

小堀「幸ちゃんは、ずっと野良猫を救済する活動をしています」

野良猫を確保し、獣医による去勢を受けさせ、そして耳に切れ目を入れて地域に戻すという活動を続けているそうです。時には里親を募集することもあるんだとか。

また多趣味で知られる坂崎さん。
カメラに関しては蒐集だけでなく、撮る方も相当の腕前。坂崎さんの言葉をしたためた「書」と「写真」を合わせた『坂崎幸之助 書写真展』を毎年2回、東京で開いていました。その10年目の集大成として先月『坂崎幸之助 書写真集 記念』(芸術新聞社刊)を発売しました。

さらに和ガラスのコレクターとしてもそのスジでは有名なんだとか。
「和ガラス」とは江戸時代に西洋から入って来たガラス製造技術で作られた工芸品。日常使う食器などが西洋とは一味違う日本独特の感性で作られています。

残念ながら絶版となっていますが、なんと『和ガラスに抱かれて―坂崎幸之助のガラス・コレクション』 (平凡社刊)』というムックまで手掛けています。
 

ヨーロッパが似合う小説家

そして高見沢俊彦さんについて語る小堀。

小堀「たかみーは小説家としても、今や大変なもんです。新しい小説、五十歳過ぎの夫婦の恋愛を描いた『秘める恋、守る愛』(文藝春秋刊)は舞台がドイツ。たかみーはヨーロッパが似合いますねえ」

この最新作は、17日の誕生日に発売されています。

さて高見沢さんと言えば高音が魅力。高見沢さんがリードボーカルをとった「恋人たちのペイヴメント」はTHE ALFEEのシングルの中で初めてオリコンチャート1位を獲得しました。
この曲には小堀も忘れられない思い出がありました。

小堀「TBS『ザ・ベストテン』の追っかけマンだった時に、突撃訪問プレゼントで犬山にこの曲を届けに行ったんですが、相手がいなかったおかげで大変なことになった伝説の曲です」

時は1984年、CBCの局アナだった小堀は、THE ALFEEが愛知県犬山市在住のファンの家に突然遊びに行き、その家の外で歌うというサプライズ企画を実況しました。

ところがそのファンは不在。さらに照明の影響で電圧が落ち、機材に支障が出てカラオケテープの音が不安定になるわ、おまけに近所の犬は吠えまくるわで、惨事とも言うべき中継になりました。

この中継は、今なおファンの間で「犬山事件」と呼ばれ語り継がれています。
 

高音が魅力

小堀「高見沢俊彦様はヘヴィメタ、ハードロックな方です。このタイトルをよくぞ付けたし、よくぞ歌ったという曲があります」

小堀が紹介したのは2007年発売のソロアルバム『Kaléidoscope』から「騒音おばさん VS 高音おじさん」。

作詞をあの宮藤官九郎さんが担当し、THE ALFEEとは一風変わった作風。

小堀「世が世であれば『ナニコレ』のコーナーでかけたい良い曲ですよね」

「ナニコレ」とはこの世に存在する尋常ではない感性のモノ、つまりは珍曲を紹介していく、番組内にあったコーナーです。
 

王子から騎士へ

昨年、高見沢さんはサンマリノ共和国に貢献したことで、騎士の称号を授けられました。

小堀「王子返上、今やナイトです。騎士ですからね。えらいことになりました」

小堀いわく「たかみーワールド全開」の楽曲があります。
それが2015年のアルバム『三位一体』に収録された「或いはノイシュヴァンシュタイン城の伝言」。

THE ALFEEでは高見沢さんが作詞作曲をするケースがほとんどですが、この曲についてはプロの作詞家、橋本淳さんに詞を依頼。
橋下淳さんは「ブルー・シャトウ」「ブルー・ライト・ヨコハマ」「亜麻色の髪の乙女」を始め「GS関連で最も売れた作詞家」と呼ばれる巨匠です。

小堀「わざわざ高見沢俊彦様が詞を依頼して。やっぱり書くのはヨーロッパのお城ですわ。しかし色濃く中世の憂鬱が、そして美意識が溢れた高見沢さんらしい曲です」
 

ヨーロッパとの不思議な縁?

実はノイシュヴァンシュタイン城に行ったことがあるという小堀。
場所はオーストリアとの国境に近いドイツのバイエルン地方。

小堀「割と新しい新しい城なんですよ。石造りに見えるけれどもコンクリートとモルタルで作られてるらしいです。ルートヴィヒ2世が19世紀に作った城で、この人は中世の騎士道に憧れていた人です」

高見沢さんが、ルートヴィヒ2世が憧れた「騎士」になったのが去年。
「或いはノイシュヴァンシュタイン城の伝言」が書かれたのが4年前の2015年。
最近はヨーロッパづいている高見沢さんです。
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年04月19日08時20分~抜粋

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