小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

ビッケ・ブランカ、話題のジャケットは音楽界の「キメラ」?

3月4日にサードアルバム『Devil』をリリースしたばかりのビッケ・ブランカさんが、1日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)に出演しました。

新譜を聴いた小堀勝啓、これまでの作品と比べ「イメージ違いますね」と語りますが、その理由は?

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やってることは同じ

小堀の感想に対して説明するビッケ・ブランカさん。

「やってること自体変わってなくて、見る側面がちょっと変わっただけなんです。"デビル"ってすごく強いものだし、エネルギッシュなもの。ハッピー感を90°ぐらいずらしたらデビルな面が見えたっていう感じですね」

アルバム1曲目はタイトルチューン「Devi」。タイトルのイメージ通り、出だしこそ映画『サスペリア』を彷彿とさせますが、フッとはぐらかされて、いつものビッケ・ブランカワールドに入っていきます。

「一番最後に作るんですけど、ああいうイントロダクションみたいなトラックを作るのは本当に楽しいですね」
 

粗悪な我流

「その瞬間瞬間で作りたいとか作るべきと思うものをやってるだけなんです。それが、今ぐらいの僕だとこれぐらいの幅なんだろうな、と思いますね」

音楽について引き出しが多そうなビッケ・ブランカさん、英才教育を受けてピアノも暗譜で弾け、さらに曲も全部楽譜で書いてるようなイメージですが、そうではないそうです。

「粗悪な我流みたいな感じです。プロの方から見るとピアノの弾き方も酷いらしくて『そんなんじゃピアノの音は鳴らないよ』みたいに言われたこともあります」

本来は、卵を握るように上から鍵盤を叩くそうですが、ビッケ・ブランカさんの弾き方は、鍵盤よりも下に手首があって、力ずくで弾いてるんだとか。

「リズムがあって、そこに素晴らしい音楽を鳴らすことができるならいいじゃないか、と。基礎がないのを良い方向に生かせればと思います」
 

ジャケットに合成獣

DVD/Blu-ray付きの『Devil』ジャケットは、ノートルダム寺院をイメージしたとか。
寺院の角から街を見下ろすビッケ・ブランカさんの姿は、SNSで「ガーゴイルだ」と話題だそうですが…

「実は、あの位置にいるのはガーゴイルじゃなくてキマイラなんですよ」

ガーゴイルは怪物なので対してキマイラ(キメラ)は合成獣。
例えば、チーターの身体で蛇の頭、シマウマの身体にライオンの頭など、いろんな動物を合成した魔獣なんだとか。

「僕は、国も時代も問わずいろんな音楽を吸収してきて、先人たちの知恵と教養を借りて、自分のスタイルを作ってるっていう自覚があるんです。そういう意味の意思表明も含めて、合成獣と同じ場所に立ってみようと思ったんです」
 

人間ビッケ・ブランカ

合成獣としての話はさておき、その人間性を「愛嬌があるから好かれるでしょう?」と尋ねる小堀。

ビッケ「それだったらいいんですけど。それに関しては自覚がないもんですから。僕にもし本当に愛嬌があるんであれば、変に認識して変わらない方がいいですよね」

小堀「意識すると、媚びたヤツになっちゃいますからね」

ビッケ「それは忘れよう」
 

普通で120パーセント

「2019年は、ナチュラルな自分の発言とか行動のままで120パーセントのことができるか?曲作りでも、いかに力まずに120点の曲を作れるか?をテーマにしていました」

適当にやるとか、だらけてやるということではなく、気張らなくても最高のクオリティーのものを作る、最高のライブをする、そういう状態を目指したそうです。

例えばライブの場合。本番前に気合を入れてステージに立つのではなく、日常の意識のままステージに立っても、120点のパフォーマンスができるように心がけたというビッケ・ブランカさん。

小堀「それ、むちゃくちゃ大変だよね?」

ビッケ「自分は自分でしかない。自分にできることしか自分は出来ないっていう、良い意味での開き直りと諸行無常観に気づけば、意外と時間はかからなかったですね。今できてるかは置いといても」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年03月01日08時21分~抜粋

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