小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

中村中が新作アルバムに込めた「こどものSOS」

シンガーソングライターの中村中さんが、2月23日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)に出演しました。

今年1月にニューアルバム『未熟もの』をリリースした中村さんですが、その歌詞にはある社会問題への想いが込められています。

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未熟とは?

中村「今回のアルバムを作りながら、自分のこどもの頃を思い出すことが多くて、『曲がり角』(4曲目)なんかは、家族とどういう風に接してたっけ?と振り返るような内容なんですね」

収録曲は、アルバムタイトルの通り、様々な"未熟"な人が出てくるそうですが、その“未熟”の意味については…。

中村「こどもに対して日々のイライラをぶつけてしまう大人もいるじゃないですか。痛ましい事件もありましたし。それは大人の未熟さなんじゃないかと思います。まあ完璧な人なんかいないんですけどね。
たまたまこどもの目線で書いた歌が多かったんですが、こどもも育てられない親もいるってことにもフォーカスを当てたくて」
 

小さな声を歌に

今回のテーマには、こども時代の中村さん自身が反映されているそうです。

中村「私の家も、私がちょっと大人を怒らせやすい子だったみたいで…」

本当に自分が悪いと思った時は反省できたのですが、怒られる理由に納得できない時は反省できず、「何で今怒られるの?どうして?」と問い詰めていたという中村さん。

中村「それをするともっと怒られるんですよね。そんなのもあって、手を上げられることもあったりしたんです。だから家庭内のDV問題は他人事だと思えなくて、歌にしなくちゃというか…」

もちろん、勤め先で別の人からイライラをぶつけられる対象になってるかもしれない大人側の事情もわかる、とも言います。

中村「でも一番SOSが出せないのはやっぱりこどもかなって思うんですよね。だから、そういう小さな声を歌にしたいって思うんです」

『未熟もの』の1曲目「親と子」には、まさにそんな想いが込められています。
 

次回作はバーのママ

小堀「詞は歌と表裏一体なんだけど、中村中の詞は読み物としても、とても素敵なんですよね。基本作家なんだよね」

中村「楽器を触るまでに、詞だけで結構作り込みますね。読むだけでも伝わるように、とは思ってます」

こども目線の曲が多かった今回の『未熟もの』ですが、すでに次回作のテーマを考えているという中村さん。

それは前述の「別の人からイライラをぶつけられる対象になってるかもしれない大人」に向けた作品とのこと。
「フラストレーションを家に持ち帰る前に、どうにか解せないかな?」との思いがあるようです。

小堀「つまらんとこに飲みに行ってフラストレーション溜めるより、それを聴くと浄化される。家に帰ると家族もシアワセ幸せ。そんなアルバムを期待しましょう」

その言葉に「バーのママ的なのを音楽で作れたらなと思ってます」と返す中村さんでした。
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年02月23日08時22分~抜粋

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