小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

武田鉄矢が名曲「なごり雪」の続編を伊勢正三に提案!

1月26日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に、海援隊の3人(武田鉄矢、千葉和臣、中牟田俊男)が出演しました。

1月12、13日に行われた『青春のグラフィティコンサート2020』の楽屋に小堀勝啓がお邪魔しての、インタビューです。
後半は、案の定(?)武田鉄矢さんの独演会状態です。

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新しい武田鉄矢のおかげ

武田「この間、家族に叱られたんだけど、また新手の武田鉄矢のものまねタレントが出て来たでしょ?コロッケでさえ悪意を感じて迷惑してるのに、なんだ、こいつは?と思ってたら、家族から『こういう人のおかげでお前は今、生きてるんだ』って言われてね」

芸能界の表舞台から姿を消していた歌手が、ものまねタレントによって復活、という例は少なくありません。

武田「あれ、不思議なもんで、ああいう新手の人が出てきて、自分が街を歩くと『昨日も出てましたね』って言われるのよ。そんなには出てないんですよ、俺」

海援隊の笠智衆

「もう4年過ぎましたんで、(安心できるまで)もうちょいかな」と中牟田俊男さん。

中牟田さんは、食道がんを発症して、一時は治療のため活動を休止している期間もありました。
毎年歌っている中牟田さんを目標にしている、同じ病気の人もいるのではないでしょうか。

現在はすっかり元気な中牟田さんですが、寡黙さはデビュー当時から変わりません。

小堀「若い時から枯れていたのが、ますます枯れた雰囲気になってきましたね」
中牟田「ちょっと待ってくださいよ(笑)」
小堀「フォーク界の笠智衆」

ここで武田さんが、間髪入れず。

武田「なんて良い天気だ。お母さん、今日は良い天気だ」

小津安二郎監督の映画風に笠智衆さんの真似をする武田さん。

小堀「そういう芸風になってきましたよ」
中牟田「ありがとうございます。褒められたのかようわからんけど」

68で最年少

小堀が「この(イベントの)出演者の中で最年少ですよね?」と尋ねた相手は千葉和臣さん。

千葉「そうですね。正やんよりも(誕生日が)何か月か遅いですから、一番下かな」

海援隊をはじめとした今回のコンサートの出演者の中では、千葉さんが68歳で最年少です。

千葉さんの言う「正やん」とは伊勢正三さんのこと。
ちなみに伊勢さんの誕生日は昭和26年(1956年)11月13日で、千葉さんの誕生日は同年の12月24日です。

小堀「世が世ならば、千葉さんはロックバンドだったかもしれない」
千葉「いや、それはないですね。アコースティックが好きですからね」

実は千葉さん、海援隊では一時期エレキギターを弾いていたこともあります。
グループ活動の歴史が長いと、試行錯誤も含め、いろんなことがあるようです。

タレントは便利グッズ

小堀がリスナーとの北海道旅行で、武田さんが出演した映画『幸福の黄色いハンカチ』のロケ地に行ったそうです。

武田「ごっつぁんだよね。つまり、『3年B組金八先生』もそうだけど、作品そのものが生きてるっていうかね。本当にありがたいこってす」

フォークシンガー、俳優などの他、今では文化人としてもテレビで活躍する武田さん。

武田「便利グッズと同じだって思うのよ。今のタレントに求められてることは、どこに放り込まれても役に立つこと。この道一筋とかって言うと、みんなから迷惑がられるっていうかね」

楽屋で試す

とは言え、話はしっかり練っている様子の武田さん。

小堀「鉄矢さんが新しい話を楽屋ですることで、それが面白いか試してるようなところがあるんじゃないですか?」
中牟田「それは確かにありますよね」
千葉「飲んだ時とか、コンサートの前の食事会の時とか」

武田さんに対して、ダメ出しはないそうですが、こっちのオチの方がよくない?という提案はするのだそうです。しかし武田さんの話は、だいたい面白いんだとか。

小堀「確かに、何回聞いてもだいたい面白いですよ」
武田「ホント?俺、小心者だから。このコンサート、何年も続けてるけど、新春年明け一発目の仕事なんで、結構ストレスなんですよ。
その話、去年聞いたって思われるの嫌でね。ぼちぼち在庫がなくなってきて…。去年の暮れぐらいから考えてるんですよ」

お客さんが承知しない

武田「だけど、お客様の不思議さで、あの話ししませんでしたねとかね、しゃべりにアンコールがかかっちゃってて、お客って微妙ですよね。そういうの。
あの話が好きで、友達を誘ってきたんですけども、待てど暮らせどあの話にならない。ちょっと僕は裏切られたな、とかね」

武田さんの話は古典落語の世界です。

小堀「同じこと言わないとお客さんが承知しないというのは、音楽界で初めての人じゃないですか?」
武田「寅さんがかってきましたかねえ」

伊勢正三に曲を提案

武田さんは自分たちと同じく老いて行く団塊の世代に向けた歌を考えているんだとか。
伊勢正三さんにコラボを提案したそうで…。

武田「『なごり雪』が20代の恋の歌だったら、70代の雪の歌を作るべきだって。『俺がタイトル考えたんで、あと詞も書いてもいいから、正やん、曲つけてごらんよ』って言ったんですよ。まずタイトルは『本降りの雪』。

あと『77歳の別れ』。線香一本一本に火をつけていくっていうね。ロウソクじゃなくて、線香に一本一本、最初はリンから始まるのよ。チーンって」

フォークファンの団塊の世代の方、いかがですか?

フォーク界の小津安二郎

武田「我々は若い時に歌と一緒に歩きだしたから、年に連れても歌を作るべきだと思うんだよね。いま作ってる新曲の候補に『物忘れ』。年齢にあった歌を面白く前向きに発信できないか?と狙ってるんですよ」

新曲「物忘れ」はサビだけは思いついているそうです。
そのサビを思いついた時に「これはいける」と思ったという武田さんですが、その内容は、なぜ歩いてるのかわからないまま、土手の道を歩いてるうちに小さな花を見つけて…。

武田「その花の名前を思い出すのよ。その花の名前が『忘れな草』。これなんか抒情的でいいでしょ?遠き日ありしぞ、あの野辺に、とか。なんかそういう老人の抒情詩!」
小堀「しかも、そこにクスっとしたものがあって素晴らしいです」
武田「この辺りは、来年仕上げて持ってきますんで」

来年のコンサートが楽しみです。

小堀「フォーク界の小津安二郎」
武田「うちには笠智衆もおりますんで」

一同大爆笑のうちに終わった海援隊インタビューでした。 
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2020年01月26日10時02分~抜粋

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