小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

増子直純が明かす!バンド名が「怒髪犬」になりかけた瞬間?

デビュー35周年を迎えたロックバンド「怒髪天」の増子直純さんが、10月13日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

いきなり「これ、凄いですよ。1曲録るのにアルバム2枚分の予算を使ってしまったんです。それ聞いたら、この後こういうことをやる人いないでしょ?」と語る増子さん。
果たしてどんな作品なのでしょうか?

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空前絶後の予算の使い方

怒髪天のデビュー35周年記念アルバムのタイトルは、ズバリ『怒髪天』。
本作に収録された「オトナノススメ~35th 愛されSP~」には、とんでもない数のミュージシャンが参加しているそうです。

「全部で220名ですね。ドラム6人のベース6人のギター13人の。後、コーラスと歌、全部合わせたら220人。ミュージシャンとお世話になってるイベンタ―の人とかスタッフも含めてみんなにお祝いしてもらって参加してもらった凄い壮大なものです」

実は録音に参加した人数でギネスに申請できないかと調べたそうですが、すでに海外で300人が参加して録音したものがあり断念したそうですが、とは言えすさまじい人数です。
アルバム2枚分の予算が使われたのも頷けます。

こんな人が参加してます

「言うのは簡単です。思いついて、それ面白いんじゃない?ってやったんですけど、実際には大変でしたね」

220人のスケジュールを調整し、録音して完成までに費やした期間は、なんと7~8か月。

「我々、メンバーは完成するまで一切聴かせてもらえなくて、レコーディングスタジオも行っちゃダメだったんですよ。なので、本当に苦労したのはディレクターとそのスタッフですよね。繋ぎがもうめちゃくちゃ大変だったと思うんです」

どんな人が参加したのでしょう?
名前を挙げると、気志團の綾小路翔さん、大槻ケンヂさん、吉川晃司さん、憂歌団の木村充揮さん、斉藤和義さん、スガシカオさん、トータス松本さん、ラウドネスなどでヴォーカルを勤めた二井原実さん、TUBEの前田亘輝さん、人間椅子の和嶋慎治さんなどなど。
さらにリリー・フランキーさん、歌謡界からは川中美幸さん、女優で歌手の梶芽衣子さんなど、ロック勢以外からも。

小堀「梶芽衣子さんもご親交がある?」

増子「テイチクで一緒だったんですけど、俺、凄い好きなんでお会いしたら、ウチのバンドを凄い気に入っていただいて、ライブでもゲストで歌っていただいたり。カッコいいですよ!」

こんな人も参加してます

さらに「オトナノススメ」の参加者の中には、サブカル界の巨匠・杉作J太郎さんの名が。

小堀「この名前で二ヤッとした人はスキモノですね。どういうお付き合いなんですか?」

増子「杉作さんは『男の墓場プロダクション』っていうチームをやってて、映画作ったりしてるんですけど、2回ぐらい出させていただいたり、毎年花見やったり…。

凄いヘンな人で面白いですよ。取材とかで一緒になって、喫茶店で待ってるじゃないですか。だいたいもの凄い汗をかきながら来るんですよ。
『いやいやいやいや、お待たせしてすいません』って必ず隣に座るんですよね。

『向かいに座って下さいよ』って言うと、『いや、寂しいじゃないですか』って、寂しかないよ!(笑)。
なんで、おっさん二人が隣同志に座らなきゃいけないの?『この方が、ほら、話しやすいでしょ』って、必ず隣に座るんですよ」

題字は演歌の大御所

さらに今回のアルバム『怒髪天』の題字は、とんでもない大御所の筆によるもの。

「これは北島三郎先生に91年に書いてもらったやつです」

デビューアルバムで依頼した題字を今回もう一度使用しています。

「目の前で書いていただいて。最初の怒髪天の“天”っていう字の上の棒がね、ちょっと小さくて、犬みたいになって“怒髪犬”。『もう一回書いて』って言えないなと思ったら、ちゃんと書き直していただいて、危なかったですね。バンド名変える勢いですよ」

もしかすると、今年35周年を迎えるバンドの名が「怒髪犬(旧・怒髪天)」になっていたかもしれません。

令和の祭りに乗ってみた

本作の収録曲「シン・ジダイ」は元号が令和に変わって作られた新曲です。

「若い頃だったら、『そんなん関係ねえよ』みたいに思ってたと思うんですが、我々の歳になると残された時間も短いですから。人生の中で一回でも多く乾杯したいので、この祭りに乗っとこうと」

35周年ともなると、昭和・平成・令和と3つの元号に渡る活動です。

「日本の歴史の中で、こんな楽しい祭り気分で年号が変わったのは初めてだと思います。平成になる時は凄いどんよりしてましたからね。
もう一回やり直すぞ、仕切り直すぞ、みたいな気持ちにもなれるんで、このやり方、すごく良いと思うんですけどね」

日本で元号が使われ始めたのは645年の大化の改新からと言われています。
明治以降「一世一元の制」として天皇が即位した時のみ元号が変わるようになりましたが、かつては天災があった時なども改元がありました。
まさに増子さんが言うように、改元には仕切り直し、心機一転の意味もあるようです。

新旧ともどもライブへ

小堀「全国ツアーもスタートしますが年を跨ぐんですよね」

増子「そうなんです。本当は跨ぎたくないんですよ」

小堀「なんで?」

増子「緊張感引きずって正月、楽しくないじゃないですか」

いつも物凄い数の会場を回る怒髪天のツアー。
中京圏では12月が四日市、来年1月が名古屋。見事に年を跨いでいます。

増子「35周年のツアーは、アーカイブ的なものもって、昔から来てるお客さんは、この曲、懐かしいなと思うものもあり、新しいお客さんは全部新曲だと思っていただければ」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2019年10月13日08時18分~抜粋

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