クラシックで遊んで15年。超絶技巧音楽ユニット「スギテツ」

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

杉浦哲郎さん(ピアノ)、岡田鉄平さん(バイオリン)による超絶技巧の音楽デュオ「スギテツ」が、5月19日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

ともにソロとして八面六臂な音楽活動を展開しているご両人ですが、「スギテツ」はクラシックの有名曲にポピュラーソングを混ぜてしまうなど、ユーモアに富んだ音楽性が特徴。
6月にリリースされる新譜でも、このスタンスは不変のようです。

クラシックで遊んで15年

杉浦「2004年に結成して、小堀さんの番組に最初に呼んでいただいたのがその2~3年後です」

小堀「いつか真っ当な道に行くかと思いきや、クラシックで遊び続けているんですね」

6月5日にリリースされるのが、15周年記念アルバム『SUGITETSU UNO SCHERZO』。

「SCHERZO」とはイタリア語の音楽用語の一つ。それに「UNO」をつけるとイタズラのような意味になるそうです。東京フィルハーモニー交響楽団との共演作です。

「アマデウス・モーツァルトさんがタイムスリップをして、しかも日本にやってきてですねえ、池袋だの新宿だの秋葉原のですね、電気街を練り歩くという話があるんですが、実際は4店舗行くんですよね。
でも、ちょっと長いので"ヤ"がつくところだけ行ってみたいと思います」

こう話して生演奏を聴かせるスギテツ。

モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」に、家電量販店のCMソングを織り交ぜた「アイネ・クライネ・家電量販店」。
ニューアルバムは、こういったCMソングからアニソン、昭和から平成を彩った様々な曲をクラシックと混ぜて遊んでしまおうというコンセプトだそうです。
 

企画もののつもりが

小堀「最初は、どっちが仕掛けたんだっけ?二人とも真っ当なクラシックの人ですよね?」

岡田「普段からクラシックの仕事をやってても、これ使えないかな?とか、常にアンテナを張り巡らしてます。この曲は後で使える、引き出しに入れとこって、曲に限らず、音もね」

岡田さんは学生の頃から、冗談クラシックみたいな遊びが好きだったそうです。
17~18年ほど前に仕事で出会った二人、一年ほど経ったある日、雑談しながら「こんな曲があるんです…」と、またも生演奏。
サラサーテの「カルメン幻想曲」に、静岡の老舗ホテル・ハトヤのCMソングを混ぜた曲を演奏するうち、二人は意気投合したそうです。

杉浦「僕ももともとクラシックピアノでそういう遊びはやってたんですけども、意気投合いたしまして。不思議ですね。最初は企画ものの遊びでライブをやって、CD一枚出したら終わりかなぐらいで。ネタも尽きるかなと思ってたんですけど」

それがもう15年です。
 

バイオリンは物真似楽器?

「バイオリンは、ものまねと言うか、物を真似る、音で表現するということが得意な楽器なんですね。もともとビバルディの『春』っていう曲で…」と弾き始める岡田さん。

岡田「小鳥のさえずりが有名ですけど、こういった擬音を使った曲は割と昔からありました。クラシックの時代は、自動車があんまり発達してなかったら、これを今やったら、これになった」

こう話しながら披露したのは、パトカーのサイレン音の真似。

「ソの♯がゼロクラウンのパトカーですね。ファの♯がY31型セドリックなんですよ」と車種まで分けるこだわりぶり。
2年前には愛知県警の警察音楽隊とコラボレーションしたそうです。
 

実はキーを変えている

こういう楽曲を演奏していると、ノーマルなクラシックの演奏で、うっかりCMソングを弾いてしまう、なんてことはないのか気になりますが…。

岡田「さっきの家電量販店。本当は『アイネ・クライネ…』ってキーがGなんですね。これでいくと、その先間違える可能性がある。ちゃんとした仕事が来た時、困るからちゃんとキーを変えてるんです」

キーを変えることで運指が変わり、別の曲として脳が認識するそうです。

最近は学校でのコンサートも増えて、年間50~60本をこなしているとか。

杉浦「名古屋市内の学校とか回ってまして、そこでパトカーや踏切をやると、もう大騒ぎなんですよ。地域差が面白いんです」

名鉄沿線の学校では、最も盛り上がるのが特急のミュージックホーン(メロディ警笛)だそうです。
 

名古屋でもコンサート

名古屋では『まだまだ続くよ!クラシックで遊ぶ音楽実験室 ~名フィル弦楽メンバーを迎えて~』と題して6月9日に中電ホールでコンサートをおこなうスギテツ。

コンサートは午後からですが午前中にはワークショップ&ミニコンサートもあります。

ワークショップは、お子様中心に、ヴァイオリンからリコーダー、カスタネットまで何でもいいから楽器持参で来てもらいたいそうです。

杉浦「普段、学校の授業とか先生とかには習わない、我々なりの音楽教室を開きます」

岡田「遊びを入れて練習が嫌いにならないように」

1時間ほどのワークショップでは、持参の楽器で、リズム遊びをしたりして、なおかつ本公演の方にも来ると、希望者は名古屋フィルハーモニー交響楽団のメンバーと一緒にステージに立てるそうです。
大合奏するコラボレーションコーナーを予定しているとのこと。

ライブで聴くともっと楽しい、どうやって弾いているのか?小ネタ、大ネタ満載のコンサートです。

「僕たちから入って、で、元曲を聞いてみようかなって思う人も出てくると思うんですよね」

クラシックへの愛も忘れないスギテツのふたりでした。 
(尾関)
 
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2019年05月19日08時22分~抜粋

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