小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

あの「Diamonds」は平成元年…岸谷香、令和初日にアルバム発売。

言わずと知れた元プリンセス プリンセスのボーカリスト、岸谷香さんが5月5日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

現在"Unlock the girls"というガールズバンドで活動中の岸谷さん、令和の初日である5月1日にニューアルバムを『Unlock the girls 2』をリリースしました。

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歳の差バンド

「正直、22ぐらいの歳の差…って言うより、“ジェネレーションめちゃめちゃギャップ”みたいなのがあるから、どうなのかな?と思ったんですけど、今回、凄くそれが良い方向に転じてます」

岸谷さんは1967年(昭和42年)生まれの52歳。
Unlock the girlsのメンバー、ギター・コーラスのYukoさん、ベース・コーラスのHALNAさん、ドラム・コーラスのYuumiさんの3人は1989年(平成元年)生まれの30歳です。

「5歳~10歳の差だと、現役時代(の自分)を必ずテレビとかで見てますよね。
例えば、私だって、ユーミンとか竹内まりやさんとか見てますよね。そうするとお会いした時に、理由のない恐縮感と言うか、『すみません』みたいな感じになっちゃうのが当然ですよね」

3人のバンドメンバーが生まれた89年は、プリンセス プリンセスのヒットソング「Diamonds」(ダイアモンド)がリリースされました。
つまり岸谷さんのプリプリでの活動をリアルタイムでは知りません。そのために無駄な恐縮感がなく、それが良かったそうです。
 

テーマは80's

「今回のアルバムは80's(エイティーズ)をテーマに作ったんですけど、80'sは私にとっては、一番人生の中で自分の身体に音楽を刷り込まれた時だったんです。だから、ほっといても80'sのニュアンスとか感じって出ちゃうんですね」

他の3人のメンバーにとっては、それが刺激的だったそうです。89年に生まれのメンバーにとっては、影響を受けたアーティストが80'sの影響を受けてるので、3人のメンバーには80'sへの憧れが強くあったんだとか。

「80's感が出てくると、私はなんでもない普通のことなんだけど、彼女たちが『凄いキャー』みたいな。
同じものを良いって言ってるんだけど、全く違うとこから見ていて。これ、ちょっと新鮮だな、と思いました」
 

歳の差ゆえの大成功

今回のように80年代をテーマにしても、岸谷さんと同世代の四人が組んでだバンドだったら、ただの懐かしの80'sをやったアルバムに。また、30歳ぐらいの人たちだけでやったなら、なんちゃって80'sになった、と推測する岸谷さん。

80'sをリアルタイムで通って来た岸谷さんが歳の差のあるメンバーと一緒にいることで、今度のアルバムは、すごく古い感じと同時にすごく新しい、何とも言えないテイストに仕上がっているそうです。

「これ最先端じゃない?って私たち、言ってるんだけど。一個、彼女たちのフィルターを通ってるから、ただの80's感じゃないところに辿り着いてて、何とも不思議な大成功って感じです」
 

試行錯誤が楽しい

話題はニューアルバムについて移ります。
1曲目の「バタフライ」は、当初もっと’ 80感を出すアイデアもあったそうです。

「試行錯誤が面白かったですね。彼女達はクールな感じと言うか、90年代の音楽いっぱい通ってるから、めちゃくちゃ得意ですぐわかる。
逆に、私は90年代の音楽をなかなか通ってなかったから、すごい難航して。『みんなゴメン、出来ない。もう一回やって』って、作っていったんです」

岸谷さんが若い3人を引っ張っていく、というわけではなかったようです。

「『香さん、昨日より全然うまくなってる』って言われて、ヤッターみたいな」

そして4曲目の「ウエディングベル ブルース」について語る岸谷さん。

「この3人、すごく刺激的だし、今回はベースのHALNAが結婚して、いつも歌詞を書いてくれている木村ウニちゃんも結婚したんですね。
ふたりがすごく幸せそうにしてるのを見てたら『いいなー、私もこんな時代があったなあ』なんて」

この気持ちを基にお祝いの曲を書こうと思ってできたのが「ウエディングベル ブルース」。結婚式で女友達が歌えるような感じのものにしたそうです。
 

時代を振り返るライブ

東京・名古屋・大阪の3都市ライブツアー『52 nd SHOUT!  - Unlock the girls 2 -』は、5月17日の名古屋公演(ダイヤモンドホール)から始まります。

「今回、令和の元年に出したアルバムになるわけですよね。偶然にも平成の元年に『Diamonds』を出してるんですね。二つの元年に出してるって、ちょっと面白いなと思って」

そこで、「新しい令和の時代がハッピーで穏やかな時代になれば」という願いを込めて、昭和、平成前期、平成後期と岸谷さんの楽曲で時代を振り返れるような企画的なライブにするそうです。

「その時代の音楽を聴くといろんなこと蘇るじゃないですか。あん時19歳だったなぁとか、昭和ってそれなりに楽しかったなぁとか、平成になった瞬間とかね。バンドのメンバーは小渕さんの平成を知らない子たちですから」
(尾関)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2019年05月05日08時25分~抜粋

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