角松敏生の新作は、架空のミュージカルアルバム?

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

ミュージシャンの角松敏生さんが4月28日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

3日にミニアルバム『東京少年少女』をリリースした角松敏生さん。
あるストーリーに貫かれたこのミニアルバムを、パーソナリティの小堀勝啓は「凄く瑞々しい青春小説」のようだと評します。
いったいどんな作品なのでしょうか?

職人として作ったアルバム

角松「僕の飲み友達で、舞台作家、演出家がいるんですけど、彼は舞台の話、僕は音楽の話を熱く語り合うわけです。
2年半ぐらい前に、こういう構想で音楽中心にやりたい『東京少年少女』ってのがあるんだって聞いてて 。タイトル良いねえ、みたいな感じで面白いねっていう話になったの」

この飲み友達というのが劇作家のKOUTAさん。
角松さんの最初のアイデアでは、架空のミュージカルトラックとして、音楽を先に作ってしまって、演劇作家を唸らせてやろう、ということだったそうです。

角松「『東京少年少女』を聞いて、『角松さん、今回若い気持ちになったんですか?』ってよく言わたんですけど、そうじゃなくて、これは、僕の"職人"としての部分を提示した作品です。
KOUTAさんの頭の中の舞台プロットを、僕が音楽家として音像化したわけで、この世界観はKOUTAさんのものなんです」
 

シーンに沿った音楽

小堀「知らないで聴くと、こういう舞台があったんだと思うような出来になってますね」

角松「舞台に繋げる小堀さんは流石ですね。音楽に特化した聞き方をしてる方や舞台に興味のない方は、『またプログレですね』って言うんですよ。
でも舞台を知ってる人は『これはミュージカルでしょう』ってすぐ言いますよね」

角松さんは、まずKOUTAさんに何曲か、この劇中歌のタイトルを書いてくれと頼んだそうです。
タイトルが出来ると、それぞれの曲で使いたい言葉や台詞を書いてもらったそうです。

角松「それを僕が歌いやすいように加筆修正して、曲をつけてったんですね。そういうやり方をしてますから、KOUTAさんの言葉の温度が変わってるところは、彼の頭の中ではシーンチェンジが行われてるんです。だから音楽もそこに沿ってシーンチェンジしてるんですね」

それが『東京少年少女』の1曲目「to be or not to be」からの5曲目までの曲だそうです。
1曲目のタイトルはシェイクスピアから。日本語では「生きるべきか?死ぬべきか?」などと訳されています。
 

ファンクなシェイクスピア

角松「僕はシェイクスピアをかじった程度ですが、登場人物が割と人間臭いんですよね。どろどろして凄く人間っぽい。絶対、これソウルだなと思ったわけですよ」

これが「to be or not to be」がソウルになった理由だとか。

KOUTAさんの頭の中にあった『東京少年少女』は、イジメや校則で縛られて抑圧されたこどもたちと、大人たちの軋轢の中で、潰れかけた吹奏楽部を新任の女教師が立て直して行く物語。KOUTAさんは、吹奏楽部的なビッグバンドのようなことを考えていたそうです。

角松「僕は逆にタワー・オブ・パワーとかブラッド・スウェット&ティアーズとか、アース・ウインド&・ファイアーみたいな、ああいうのをやっちゃう吹奏楽部の方が、表現しやすいし、面白いと思いますよ、って。いわゆるブラスロックです。歌はアイク&ティナ・ターナーみたいな。ファンクなシェイクスピアありだなあと思ったんですね」
 

ほぼフルメンバーでツアーに

KOUTAさんの頭の中にしかないこの物語、まもなく始まる角松さんのライブツアーで一端を釜見ることが出来るそうです。

角松「今回はレコーディングメンバーがほぼ全員参加してます。本田雅人率いる若手のホーンセクション、5ホーンが入って、ドラム、ベース、ギター、キーボード。で、アルバムフィーチャーされているミュージカル界の大スター、吉沢梨絵と小此木まり」

吉沢理恵さんは劇団四季『マンマ・ミーア!』で有名。小此木まりさんはディズニーのアニメ映画『塔の上のラプンツェル』の歌唱部分の吹き替えを担当しています。
 

やっぱり見てみたい

角松「この二人のツートップがとてつもなく上手いんですよ。で、前段と後段は角松敏生スタンダードで楽しんでいただいて、中盤に『東京少年少女コーナー』というのを設けています」

この『東京少年少女』の世界観が展開されるというコーナーです。

角松「まだお話が出来てないことが面白いなと思ったので、各地で頑張ってらっしゃるミュージカルスクールとかダンススクールの方に、知り合いを通してアナウンスしてもらったんです。『30分間あげるから好きにやっていいよ』って」

角松さんたちが30分間ノンストップで演奏する間、「東京少年少女」の世界観を自由に表現してもらおうという試み。
各会場で一度しか見られない舞台が展開されるという仕掛けです。

角松「凄くハードルの高い話なんですけど、皆さん『ぜひやらせてください』って。名古屋も浜松も、もうチームが決まっています」

東海エリアでは、5月11日に浜松市浜北文化センター、6月1日に名古屋の日本特殊陶業市民会館で行われます。
 

もうすぐ40周年

角松「来年、オリンピックイヤー明けて、その次の年が40周年になります。横浜アリーナを目指してやりますけれども、僕自身、アグレッシブなトライアルができるのはあと何年かなって思うんですよ」

小堀「それは違う。次から次へ何でも出してくるもん」

角松「ある程度の期限を決めようと自分で思ってるんですよ。若いファンとか世代が入り混じって来ていますが、僕みたいなベテランアーティストは、顧客の皆さんが大事なんですよね」

昔からのファンの年齢が上がってくるために、角松さん自身の健康はもちろん、ファンの健康や状況なども気にするそうです。

「僕がガンガンやってても、お客様が着いてこれなくなると、空回りになってしまう。今は、あと5年は僕のお客さんは大丈夫だと思うんです。
だから、向こう5年間の間に、自分が思い描いていることは全部やってしまおうという目標は持ってますけどね」
(尾関)
 
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2019年04月28日08時21分~抜粋

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