小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

『舞妓はレディ』で描かれた「節分お化け」って一体なに?

『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』、小堀勝啓の心の琴線に触れた森羅万象のモノ・コト・ヒト、思わず「コレコレ!」と言ってしまうことを新旧分け隔てなく紹介する「コレコレ」のコーナー。

2月3日の放送では、上白石萌音さんの「舞妓はレディ音頭」の曲に乗せて「節分お化け」と、映画『舞妓はレディ』について語りました。

最近、じわじわと流行の兆しを見せている節分コスプレの「節分お化け」。

関西では仮装列車の運行や仮装パレードまで行われていて、まるでハロウィンのような広がりを見せているそうです。

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歴史ある祇園の風習

節分お化けとは、江戸時代の頃に京都の花街・祇園で行われていた風習のこと。

旦那衆は女装、舞妓さん・芸妓さんたちは男装や泥棒などの日頃とは違う格好をして、お座敷で無礼講のどんちゃん騒ぎ。

そして、そのままの勢いで通りに繰り出して練り歩くという粋な遊びが、祇園の名物となりました。

この節分お化けは2014年公開の映画、周防正行監督の『舞妓はレディ』で描かれています。

節分の夜に、お化けの扮装をしているお座敷シーンからスタートするこの映画。

『舞妓はレディ』という名前からも連想されるように、往年の映画『マイ・フェア・レディ』が下敷きとなっています。
 

『マイ・フェア・レディ』

元々ブロードウェイのミュージカルであった『マイ・フェア・レディ』は、オードリー・ヘプバーン主演で映画化されました。

「ロンドン下町のなまり丸出しの花売り娘を、貴婦人にできるものか」

このように賭けをした、気まぐれな大学教授と友人。

「僕が短期間ですごいレディにして見せる」と決意した教授が、娘を教育して立派な貴婦人に育てあげるという映画です。

『舞妓はレディ』にも、同様の展開が繰り広げられます。

冒頭のお化けのシーンで、「いい舞妓が育たない」と嘆いていた年配芸妓(渡辺えりさん)と旦那(岸部一徳さん)。

そして、勝手口から入り金を払わずに舞妓・芸妓や祇園の風習などの研究をしている"ゴキブリさん"と呼ばれる大学教授(長谷川博己さん)。

旦那と教授は、舞妓希望の田舎娘を一人前の舞妓にすることができるかどうかという賭けを行いました。

成功した暁には、教授のこれからのお茶屋の勘定をすべて旦那が払ってくれるというのです。
 

オマージュたっぷり

『舞妓はレディ』は、東北の寒村から出てきた娘・春子(上白石萌音さん)が、教授の指導で一流の舞妓になるまでという、まさに『マイ・フェア・レディ』を地で行く映画。

「結構感動的で、最後ホロッとしたりします」と、小堀。

数々の名作映画やミュージカルが下敷きとなっている場面が多くあり、思わずニヤッとさせられる映画とのことです。

映画の始まりは、節分お化けのシーン。
そして、エンディングも同じ節分お化けのシーン。

「これが、ああ!こういう風に終わるのかと。出てくる歌のナンバーもすべてがほんっとによく日本風にアレンジされながら。よく作ったなと思われます。『舞妓はレディ』」

節分のこの日にふさわしい、「節分お化け」にちなんだ映画をオススメした小堀でした。
(minto)
 
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2019年02月03日11時03分~抜粋

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