小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

SING LIKE TALKINGデビュー30周年ツアー「名古屋飛ばし」の理由は?

SING LIKE TALKINGの佐藤竹善さんと西村智彦さんが8月12日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

9月から始まるデビュー30周年のツアー『SING LIKE TALKING 30th Anniversary Live Amusement Pocket "FESTIVE"』ですが、この名古屋エリアでの公演がありません。真相に迫る小堀勝啓でした。

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昔はアイドル。今は宮崎駿キャラ

SING LIKE TALKINGがシングル「Dancin' With Your Lies」でデビューしたのは1988年9月30日。そこで30周年記念としてまず6月27日には、シングル「Vox Humana」をリリースしました。

佐藤「周りに言われないと気づかない感じでしたけど。今回のシングルも41枚目、って誰が数えてたか。それぐらい、あんまり気にしてないです」

「最初出た時は衝撃的でした。メディアに一切顔を出さなかったじゃないですか。どういう人だろう。本当はいないんじゃないか、とか」という小堀に、大笑いの佐藤さんと西村さん。

佐藤「ファーストアルバムのブックレットを開くと中に3人の写真が載ってたんですけど。当時はテレビに全然出なかったんですよね。西村さんが今と違って女の子みたいな感じでした」
西村「昔の写真を見せるといないって言われるし、似てる人もいないって言われる」
佐藤「この人がボーカルだと思ってる人、結構いましたよ」
西村「写真の真ん中にいましたしね」

当時は、ちょっとアイドル的な雰囲気もある西村さんですが、小堀曰く今の西村さんは「宮崎駿監督のアニメに出て来そうなキャラクター」だとか。

津軽の匂いがしないサウンド

30年続いてきた秘訣は何かあったんですか?

「まず3人とも青森だというところが大きいんじゃないですかね。だから他の人が入って来づらい"膜"みたいのがあるんじゃないかな」

3人とも青森県は津軽地方の出身。とは言えサウンドには津軽の匂いが感じられません。

佐藤「米軍の三沢基地があるからこういう音楽なんですか?って昔は、よく言われたんですが、僕らの住んでる青森市には米軍の放送は聞こえなかったので全く影響はないんですよ」

どうしてこういう音楽になったのでしょうか?

西村「ねぷたとか、そういうビート系のやつは身体に染みこんでたんです」
佐藤「僕は特にアフリカの音楽が好きですけど、うねりというかグルーヴというのは共通するものを凄く感じます」

人の声にこだわる

8月22日にはデビュー30周年記念ベストアルバム『3rd REUNION』をリリースするSING LIKE TALKING。
1曲目はシングルカットされた「Vox Humana」。このタイトルはラテンで人の声。

佐藤「今回の曲はメッセージ色がちょっと強いので、清寂と混沌とか、エレクトロとアフリカとか、そういう対比がポイントになっていると思います。

声というと物理的には空気の振動ですが、“声を上げる”とか“声をかける”とか、“声に耳を傾ける”とか、“声”の入った文章って、いろんな心とか意思が見えてきます。そういうところをイメージして、一歩前へ進んだ能動的な優しさとかを声というものを柱に表現できたらなって思いでつけたタイトルです」

実は1985年に、ケニー・ロギンスが『Vox Humana』(邦題はヒューマン・ボイス)というアルバムを出していて、そのタイトルがすごく気に入っていて、今回の曲にこれをつけたということでした。SING LIKE TALKINGも声が柱になっているバンド名です。

ベスト盤の選曲

ベストアルバムを出す時の選曲について尋ねる小堀。

「個人的に選んじゃうとすごく困ってしまうので、あんまり自分のことは考えないように、ファンの人たちの間で人気があったり大事にされている曲を入れるようにしています。
ベストアルバムって、ファンの人に向けて出すというよりは、これからSING LIKE TALKINGを聞いてくれる人に、1番良い入口になるように。いわゆる今までのファンの人から、新しい人に届けるイメージなんです」

意識しなかった部分は、逆に客観的に見てるファンの人のほうがわかってるかもしれないですね。

「自分たちで、このシングルはいけるぞと思ってたのが、ただのマニアックだったりとか、逆に、僕らが好き勝手にやっちゃえと思った曲が、もの凄く人気出たりとか。僕らには分からないことがファンにはわかってるんだなと思います」

隠れた名曲

ファンの間からヒットしていく曲もあるようです。
例えば最初のベストアルバム『REUNION』に収録されている「心のEvergreen」。
当時は全く売れなかったのに、ファン投票をすると必ずベスト3に入るのだそうです。

小堀「ファンの間では、ある種代名詞のような大切な曲ですね」
竹善「なぜその時、買わなかったんだろう」
小堀「おいおい」

西村「しかもオリジナルアルバムに入ってないんだよ。シングルのみで出した」
佐藤「たぶん知られてなかったんですよね。聞いてる人自体がすごく少なかったんだと思うんです。後にコブクロの小渕(健太郎)から、ストリート時代、この曲歌ってたんですって言われて、すごく長くやれて良かったと思います」

名古屋飛ばしの理由

「記念のライブがあるんですが名古屋がない」と小堀。

30周年ツアー『SING LIKE TALKING 30th Anniversary Live Amusement Pocket "FESTIVE"』は、9/24の大阪を皮切りに、東京、青森で行われます。

佐藤「東京、大阪と人口の順でいったら次、名古屋じゃないですか。でも昔からいるスタッフが、30周年だし青森でやっといた方がいいんじゃないですか?って。名古屋とか福岡は?って言ったら『コストがかかるから』ということで」

昔からのバンドメンバーも皆さん、出世してそれなりにギャラも高くなっていて大変だそうです。

ズバリ、名古屋が嫌いなの?

佐藤「そうしたら、追加公演で大宮ソニックシティが決まりまして。名古屋の方が良いんじゃないの?と僕は思ったんですけどね。ここだけの話ですよ」

「名古屋が嫌いなんじゃないですか?」とズバリ言う小堀。

佐藤「僕らは全然そんなことない。だってSING LIKE TALKINGは名古屋から火がついたんですからね。青森よりも東京よりも名古屋が一番初めだったんですよ。この恩知らずめ~」

小堀「僕らは、そんなケツの穴の小さいことは言いません。そんなことを自慢したらボクシング協会の会長みたいになりますよ。俺のおかげでSING LIKE TALKINGがあるって言うみたいでイヤじゃないですか。そうじゃない。みんなのものですから」

藤田さんが行く謎の店

「今日、欠席の藤田千章さんが名古屋が嫌いだから名古屋公演ないんだ」とさらに追及する小堀に笑う2人。

佐藤「千章は名古屋に来ると必ず行くバーがありますからね。この25~26年、必ず最後に、そこ行かないと気が済まない店があるんです。
で、西村さんもそこに行くんですよ。なぜか二人は僕をまいて行くんですよ。でも、僕は店を知ってるのでそこへなだれ込むんですけど」

ライブでの楽しみ方

最後は番組でもおなじみの高見沢俊彦さんの話題に。

佐藤「ずっとあの服装でいらっしゃるのを見ると、僕はホントに元気でいられる気がしますよ」
小堀「ライブでロンドンブーツでジャンプして下りる時にグキッってなるんじゃないかと、いつもドキドキしてます」

佐藤「西村さんだって、いまドラム台から飛び降りた時に、グキッって言いがちですからね」
西村「ちょっとヤバいけど、大丈夫ですよ」
小堀「皆さん、その瞬間を見に行くのもライブの楽しみですから。西村さんが骨折するとこ見たんだよ、という自慢になります」
西村「シャレにならないですから、止めて下さいよ。縁起でもない(笑)」
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年08月12日08時19分~抜粋

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