小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

デビュー30周年。沢田知可子、デビュー時に小堀勝啓に泣かされた過去を告白

昨年デビュー30周年を迎えたシンガーソングライターの沢田知可子さんが、7月29日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
6月27日にリリースされたニューアルバム『LIFE~シアワセの種~』のテーマは「終活」です。

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小堀に泣かされた?

「去年デビュー30周年を迎えましたが、最初のデビューの時からお会いしてるんですよね」と小堀。
1987年沢田さんが「恋人と呼ばせて」でデビューして初めて全国キャンペーンを行った時の話です。

「いろんなとこ行ってきたんだけども、小堀さんだけが、まだどうなるかわかんない新人に対して、興味深く、とても真摯に楽しそうに話を聞いてくださったのが嬉しくて、喋ってるうちにだんだん泣けてきちゃって。

その時の時間が宝石のようで、私はいつか自分がラジオを持てるようになったら小堀さんように来たゲストを常に楽しく迎えられる、そんな風になりたいって夢を持ったんです」

こう話す沢田さんに「ちょっと、いま聞いた?実は僕、良い人なんですよ」と照れ隠しする小堀でした。

歌に導かれた

沢田さんといえば1990年に大ヒットした「会いたい」が代表曲です。

「本当に、この歌に育てられてきた30年だなという感じです。『会いたい』はもちろん私を好世の中に広げてくれた大きなヒット曲ですが、2004年、震災が新潟で起きて(新潟県中越地震)、そこからセラピーに変わっていくんですね。

歌をセラピーに変えていこうということで音楽療法を勉強しながらやってきたんです。『会いたい』が、私が歌うべき歌を導いてきてくれた、その延長線に今回のアルバムテーマである"終活"があったように思います」

全部肯定

今回のアルバム『LIFE~シアワセの種~』の製作では、まず作詞家へ"終活"をテーマに詞を依頼したんだそうです。
出来上がったものは、どの詞も人生を肯定する詞でした。

「終わりがあるからこそ、今この瞬間の大切さを気づかせてくれました。私自身が、就活ってテーマに向き合って良かったなーって、改めて作家の先生に感謝しました」

1曲目の「シアワセの種」を書いたYUKAKOさんは沢田さんの友だちで、今年乳がんになって、大きな手術をしたそうです。

「ゆかちゃん、この手術が終わったら、この命をテーマに歌をぜひ作って欲しい。その歌を私は歌いたいから。だからこの手術、成功してねって、それをお見舞いの言葉にしたんです」

松井五郎さん、亜蘭知子さんさんなども、夫婦でコーヒーを飲む瞬間や何気なく食べる朝食に幸せを感じさせる、そんなシーンが浮かぶ詞を書いてくれたそうです。

「自分たちが絵になってるなって思える楽曲なんですよ。また、終活という終わりを意識するからこそ、いまこの瞬間がどれほど大きいことで、奇跡なのかを考えさせられます」

愛しい歌たち

アルバムの最後を締める「ありがとう さよなら」は「ヒャダイン」として知られる前山田健一さんの作詞。

「"ありがとう さよなら"という、この必殺技のような究極にシンプルな言葉を私にぶつけてくれたっていうのは、本当に深いなと思いました。
"私は頑張った"って言うフレーズがあるんですけど、それだけで自分を肯定する感じ、そこでグッときちゃうんですよね」

「背中越しの砂時計」は、中島美嘉さん「雪の華」を書いたStomiさんの詞。人生を砂時計になぞらえた切ない歌です。

「本当にどの曲も愛しくて、歌手冥利に尽きます。50代半ばになって、ここから先、さらに歌って行きたい歌に出会えるって幸せだなと思いました」

年を重ねるとは

「毎年、普通にしていた花見が、この人と何回見れるんだろう?と、そういうものになっていきますよ」と小堀。

「花鳥風月、自然への愛おしさが、年とともに襞が細かくなっていくような気持ちになるんでしょうね。年を重ねるっていうのは、感受性をより豊かにしていくとで、これほど素敵なことはないですよね」と沢田さん。さらに話はプライベートに及びます。

「うちの夫がずっと糖尿病なんです。だから、病気でありがとうっていうところが日々あって、常に気をつけていなきゃいけないからこそ、だんだん気をつけることが愛おしくなっていて、こうやって夫婦で、健康に気を使えるって言うことは、病気に感謝だなと思えるんですね。

元気で当たり前なんていうのは一個もないんですね。夫婦のコミュニケーションには、体をいたわって声をかける瞬間が、とっても必要なんだなと思います」

11月17日土曜日、三重県川越町あいあいホールで「アラウンド40メモリーコンサート」が開催されます。出演は沢田知可子と素敵な仲間たち、辛島美登里さん、中西保志さん、そして杉山清貴さん。

「始まった時にはみんな40代だったんですけど、今、みんな50代です。来年からアラウンド40にフォーエバーをつけます」と語る沢田知可子さんでした。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年07月29日08時19分~抜粋

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