小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

鳥羽一郎の新曲は息子の木村竜蔵が作曲

歌手の鳥羽一郎さんが、7月1日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

鳥羽さんの新曲「儚な宿」(はかなやど)の作曲は、鳥羽さんの長男で2012年にシンガーソングライターとしてメジャーデビューした木村竜蔵さんです。

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実は、まだ2作目

実は最近、番組ではほぼ毎週鳥羽さんの歌声がオンエアされています。

というのも、鳥羽さんが「伊良湖水道 めぐり逢い」をデュエットしている歌手の野村美菜さんがこの番組でコーナーを持っているからです。

「伊良湖から鳥羽っていう感じがするじゃないですか。それで、どうしても鳥羽一郎がいいんじゃないかっていう、お声をかけていただいて実現しました」

と語る鳥羽さんに、「恋人同士の別れた歌なんだけど、実際には親子ぐらい年が違いますよね」という小堀。
鳥羽さんは「そうそう。ウッシッシ」と豪快に笑います。

意外なことに、鳥羽さんがリリースしたデュエット曲はこれが2作目だそうです。
ステージで特別なコラボレーションで歌うことはあっても、CD化する機会はあまりなかったようです。

たまには和服で恋の歌

話題は新曲「儚な宿」に。
ジャケットで和服に身を包むなど、まさに演歌の王道を行く雰囲気です。

「たまには和服も良いかなと思ってね」

いつも T シャツにハチマキ、海の男のイメージの強い鳥羽さんですが、今回は切ない恋の歌。

「ちょっとラブソングっていうか。でも、いやらしいラブソングじゃないからいいんですよね。宿モンっていうと、ドロドロした不倫の内容が多いじゃないですか。そういうのを僕が歌ってもイメージが合わないから」
 

王道の曲を書いたのは

小堀「船村徹さんと星野哲郎さんのコンビが書くような王道の曲で、どこの大御所かなと思ったら『作曲:木村竜蔵』鳥羽さんの息子さんなんですよね」

木村竜蔵さんはシンガーソングライターとしてデビューした頃から、何度も番組に出演しています。存じ上げています。

「そうなんですよ。あまり大きな声で言えないんだけどね」と鳥羽さん。

「竜蔵さんはスタジオで生ギターで歌ってもらったこともあるから、シンガーソングライターだと思ってるんですよ。こういうきちっとした王道の、しかも悲しい演歌を、いつの間に書くようになったんですかね?」と質問する小堀。

「自分も正直言って驚きましたよ。自分が頼んだわけじゃないんですよ。レコード会社の人がA面がひとつあるからB面が必要なんで、B面を書いてくれる?って頼んで、できてきたのがこの『儚な宿』なんです」
 

自ら"宿モノ"を書いた木村竜蔵

実はカップリングとして収録されている「人生ど真ん中」は、もともとメイン曲となる予定でした。
こちらも木村竜蔵さんの作曲。親子に流れる海の血潮を想起させる、鳥羽一郎ならではの楽曲ですが、蓋を開けてみれば、「儚な宿」がA面になっていたのだそうです。

レコード会社の中でも、「人生ど真ん中」の方が無難で良いという意見もあれば、「儚な宿」を推す声もあり、なかなか決まらなかったそうです。

木村さんがカップリング用の曲を頼まれた時に、自分から「宿モノを書きたい」と申し出たそうです。

小堀「レコード会社も意外だったでしょうね。"宿モノ"って、今の若い製作者には、あんまり引き出しがないでしょ?」
鳥羽「本当に意外だったの。自分が頼んだわけじゃなくて、本人が作ってきたんです、ってディレクターも言ってたもん」
 

昔ながらの宿モノ

小堀「『人生ど真ん中』は詞を読むと、鳥羽さんだってわかるじゃないですか。『儚な宿』はどうです?」
鳥羽「四行詩でね。なかなか詞はいいですよ」

どちらの曲も作詞を手掛けたのは朝比奈京仔さん。
詞とメロディーが見事にはまっていることから「木村竜蔵さんの彼女かなと思った」と言う小堀。

鳥羽さんと小堀が先ほどから語っている「宿モノ」、いわゆる"しのび恋"や"隠れ宿"を描いた演歌です。

小堀「昭和歌謡の『湯の町エレジー』じゃないですけど、昔からずっとあるじゃないですか」
鳥羽「宿モノね。好きな歌で、船村先生の歌で『女の宿』ってのがある。あれも四行詩なのよ」
小堀「歌ってるのが大下八郎さん。あれも名曲ですよね」
鳥羽「名曲です。ヒットしましたね」

親子の距離感

話題は今回のシングルのレコーディングに。
木村竜蔵さんも立ち会ったそうですが、収録中に鳥羽さん自身が気に入らず、修正したところが1か所だけあるとか。

「三番の詞で、ちょっと巻き舌になってたとこがあったんですよ。そこをやり直しました。こういうしみじみした歌だから、巻き舌は良くないんじゃないかなと思って」

鳥羽さん自身、自ら曲を書くシンガーソングライターです。

「昔、竜蔵さんが来た時に、そんな話をしました。意識するんですかって聞いたら、あんまりはっきり言わずにニヤッてしてましたけど」と言う小堀に、「そうですか」と鳥羽さん。

鳥羽「いま弟(木村徹二さん)と二人で、『竜徹日記』っていうユニットで路上ライブやってますよ。ガンガンやれやれって言ってます」
小堀「路上で見た人は、誰も鳥羽一郎さんの息子さん達だとは思わないですね」
鳥羽「全然思わないし、(鳥羽一郎の息子だと)言わないでやってるみたいですよ」

小堀「雰囲気もお父さんと違って、いっちゃあなんですけど、スラッとしたイケメンですよ」
鳥羽「いやあ、カッカッカッカッ。俺も昔はイケメンだったんだよ」
 

加山雄三か鳥羽一郎か

鳥羽さんは宇崎竜童さんとのコラボ、舞台など実験的な取り組みにチャレンジしています。

「こういう宿モンみたいな、しみじみした歌も好きなのよ。さっきの大下八郎さんの『女の宿』じゃないけどね。そういう歌もこれからは歌っていけたらいいのかな。まあ、さんざん海の歌をやってきたからね」

小堀「海の歌と言えば、加山雄三さんか鳥羽一郎さんというぐらいなもんです」
鳥羽「加山さんとはちょっと違いますけど」
小堀「漁船とクルーザーでは、ちょっと違いますか?」
鳥羽「違います!」

きっぱり言う鳥羽さんでした。

どこに実をつけるの?

鳥羽一郎さんが「兄弟船」でデビューした時は30歳でした。遅咲きながら息子たちに負けじと新たなチャレンジを続けています。

鳥羽「まだまだこれから」
小堀「花開いた後、実がなるのも楽しみです」
鳥羽「そのまま、すぼんじゃったらイヤですね」
小堀「ギラギラに元気だから、どっか違う所ところに実ができたらどうしましょう。スキャンダルだけは気をつけて」
鳥羽「何を言ってるんですか。クックック…」

ほどよくグダグダに終わっていくふたりのトークでした。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年07月01日08時24分~抜粋

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