小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

土岐麻子、新作で共演したのに未だに会えないミュージシャンとは?

歌手の土岐麻子さんが、6月3日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

5月30日にニューアルバム『SAFARI』をリリースしたばかりの土岐さん、キャッチフレーズは「クィーン・オブ・シティポップ」。小堀勝啓のインタビューは、まずこのフレーズについてから。

シティポップへのリスペクト

土岐「70~80年代のシティポップをこどもの頃に聞いて、音楽、ポップスに憧れたという原体験があるので、現代版のシティポップやるとしたら、どういう形が先輩たちに対しても失礼がないのかな?みたいなことを考えながら作っています」

小堀「山下達郎さんとか、角松敏生さんとか、亡くなったけど大瀧詠一さんとか、みんな、昔の良い部分をきっちり抑えてて、今のことをやってるじゃないですか。土岐さんは若い世代なんだけども、その匂いも品格もちゃんと持ったままでファッションで真似てるだけではないですよね」

土岐「そうですね。同じようなことを真似しちゃうと、新しさっていう意味では、ちょっと違ってきちゃうし、やっぱり敬意を表しながら2018年なりの新しいことをやらなきゃなと思っているわけです」

ニューアルバム『SAFARI』

5月30日に発売されたニューアルバムのタイトルは『SAFARI』(サファリ)。どういう経緯で付けられたのでしょう。

土岐「サラリーマンの方が帰り道に、オオカミになるような、そういうイメージがありまして。無機質なビルの街なんですけど、その中で蠢いているエネルギーを想像すると、まるでサファリ、サバンナで灌木の間で動物たちが息づいてるような感じがしたんです。

目を光らせながらも、そこで負けて行く人もいれば、勝って行く人もいるし。そして、また負けるかもしれないし勝つかもしれない、みたいな、ヒリヒリした感じを想像したら、なんだか動物も人間も同じような気がすると思ったんですよね。それで、このタイトルにしました」

夕暮れの窓に移るのは動物たちのシルエットと、クレーン車のシルエット。サバンナで何か建設途上のビルがあるかもしれないと想像させるジャケット。土岐さんも「イメージ通り」と言う自信作です。

音楽との出会い

土岐さんのお父さんはジャズサックス奏者の土岐英史さん。
ということは、こどもの時から音楽漬けだったんでしょうか?

土岐「母がピアノやエレクトーンを習わせたいと思ってたんですが、父が、本人がやりたいって言うんだったらいいけど、親が押し付けるんだと音楽が嫌いになるかもしれないと言っていたので、習ってませんでした。私、その時、クラシックバレエをやってたんです」

2歳の頃にやりたいといって始めたクラシックバレエ。

土岐「その時の事を覚えてるんですよ。母に、どうしてやりたいの?本当にやりたいの?って言われて、それを高校生まで言われてました」

度々心が折れて辞めたいと言ったこともあったそうですが、

土岐「父が、自分でやりたいって言ったことなんだから、やりなさいって。でも2歳の時に言ったことですよ…」

高校生になるとバンドブームが到来。バンドに目覚めてギターを弾くようになりました。

土岐「だんだんバレエに行かなくなって、バンドの方をやりたいからバレエ辞めますと。やりたいことがあるんだったらいいよって言ってくれました」

親子共演

「無理に音楽やらせない方がいいよって言ってたお父さんとジャズのアルバム『STANDARDS~土岐麻子ジャズを歌う~』を出したでしょう。その時は感慨深いものがありました?」と小堀。

土岐「凄く勇気がいりましたね。ジャズを好きで聞いているということもなんか照れ臭くて言えなくて。父のCDを勝手に聞いてたんです。なので、いつジャズ聞いてたの?って言われて。一緒にやって欲しいんです、と敬語でお願いしました」

スタジオに入り前は、どういうふうにコミュニケーションとるのかと緊張していたそうです。

土岐「でもスタジオに入ったら親子なので、何も恥ずかしいこともないし、わかんないことは素直に聞いて、凄くやり取りがしやすくて、凄い勉強になりました」

親子のタブーを克服したアルバム

小学校の時に、ソプラノリコーダーの試験が学校でありました。下手くそだった土岐さんは、夏休みの間にお父さんに特訓してもらおうと思い立ちます。

土岐「特訓してもらってたら、父が音楽理論から小学生に説明するわけですよ。課題曲一曲出来ればいいのに。
それで、わかんな~いって父に凄い癇癪を起したことがありました。その時、一瞬仲が悪くなって、土岐家の中では音楽の話はタブーだった時期があったんですね。だから、それが、克服できた記念になりました(笑)」

オールジャンルな親子

土岐さんは1999年、渋谷系ポップバンドCymbalsのボーカルとしてメジャーデビュー。
親子でジャズのアルバムも作り、今はクィーン・オブ・シティポップとして活躍しています。お父さんもジャズとはいえ、オールジャンル。山下達郎さんや山岸潤史さんなどさまざまなジャンルのミュージシャンと活動しています。

「だから、そういう意味では、我が娘もなかなかのものだなあと、きっと思ってると思います」と言う小堀。
土岐さんは「どうなんですかねえ」と考えながら「厳しい意見もくれますけど、褒めてもくれるという、優しい親だと思います」と答えます。

大橋トリオと不思議な共演

今回のアルバムには大橋トリオさんとのデュエット「CAN’T STOP feat. 大橋トリオ」がありますが、この共演が生まれたいきさつは?

土岐「私も本当に、大橋さんの声と歌が好きで、個人的にファンで、いつも音源で聞いていたんですね。お会いしたことはなかったんですけれども、同じレーベルだということで、今回お声がけして実現したんです」

自分のスタジオを持っている大橋さんとの作業は、他の曲とちょっと違ったそうです。

土岐「こちらが作った音源をメールで送って、そこに大橋さんがご自分のスタジオで録音したものを返信してというやり取りだったんです。なので、まだお会いしたことがなくて」

「ええっ!?そうなんですか?」とこれには小堀も驚きました。

土岐「その作業をしている姿も、ちょっと興味があったので見たかったんですが、鶴の恩返しのように、見えなくてね」
小堀「ここは絶対のぞいちゃダメなんだよっていう」
土岐「魔法がたぶん解けちゃうんでしょうね」

小堀「それでかな。ある種のもどかしさのある曲なんですよ。そこがヘンな魅力っていうか」
土岐「確かに。今、言われてみて、確かにと思いました」

8月26日に名古屋クラブクアトロでライブを開催する土岐さん。しかし「この曲はやりようがないですよね?」と問う小堀に、「どうなんでしょうかね。大橋さんとデュエットできたら最高ですけれども、でもこのまま、もうせっかくだから一生会わないというのもいいかな」と話す土岐麻子さんでした。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年06月03日08時25分~抜粋

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