小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

府中に犬山、そして…アルフィーのマニアックな歴史

4/15放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』では、“バースデーアーティスト”として、この日64歳の誕生日を迎えたTHE ALFEEの坂崎幸之助さんを取り上げました。

思わず「何これ?」と言いたくなる曲"ナニコレソング"を紹介するコーナー「ナニコレ?」でも、坂崎さんが歌う秘蔵音源が紹介されました。

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愛知県と言えば「犬山事件」

パーソナリティの小堀勝啓は、坂崎さんを「幸ちゃん」と呼ぶほど親交が深いので、どんな曲がかかるかリスナーもマニアックな予想を立ててきます。

Aさんのおたより
「アルフィーと言えば、あの“犬山事件”。伝説の歌番組『ザ・ベストテン』で、小堀さんがMCで。その時に歌った『恋人達のペイヴメント 犬山バージョン』ですか?」

説明しましょう。

1984年、TBS系『ザ・ベストテン』の中継で、「ファンの家に突然遊びに行き、その家の外で歌う」という企画を行なったのですが、そのファンが不在だったうえ、急に照明を点灯させた影響で電圧が落ち、あらかじめ録音したカラオケテープの再生機材に支障が出て音が不安定になるわ、近所の犬は吠えるわで、酷い中継になりました。これが“犬山事件”です。

愛知県犬山市からの生中継で、当時CBCラジオ『小堀勝啓のわ! Wide とにかく今夜がパラダイス』で人気を博していた若かりし頃の小堀アナウンサーが、“追っかけマン”として現場実況していたのです。

残念ながら(?)この時の音源はCBCにはありませんが、2000年12月21日発売のビデオ・DVD『THE ALFEE ザ・ベストテン&ある日ィ突然! Complete edition 2000』(東芝EMI)に、『犬山の一夜』というタイトルで収録されています。
興味のある方は探してみてください。

アルフィーにも発禁ソングがあった

Bさんのおたより
「坂崎さん関連の曲と言えば『府中捕物控(ふちゅうとりものひかえ)』ではないですか?三億円強奪事件の時効をモチーフにした曲。作詞作曲は『燃えよドラゴンズ!』でお馴染みの山本正之さん。コミックソングですよ。『社の良識に合わない』という理由で発売中止になった幻の楽曲です。これがもし大ヒットしていたら、今のアルフィーはなかったかも?

説明しましょう。

東京都府中市で1968年に起きた、日本犯罪史上最も有名な完全犯罪の1つ、三億円強奪事件。
その公訴時効日である1975年12月10日に発売が予定されていたのが、この「府中捕物控」でした。が、前日になって中止となってしまいました。
逃げ延びた犯人を称えつつ、三億円を分けてくれという内容の曲です。

元々4人体制だったアルフィーが、今も続く3人体制になって初のシングルとなる予定でしたが、この発売中止を機にしばらくレコード会社に所属しない時期が続きます。
結局1983年リリースの「メリーアン」まで、ヒット曲に恵まれることはありませんでした。

ちなみに「府中捕物控」も、いくつかのライブビデオには収録されており、オリジナル録音は、デビュー40周年記念で2014年12月17日に発売された再発盤アルバム『青春の記憶[+2]』に、ボーナストラックとして収録され、ようやく陽の目を見ることになりました。

かけるのはこの曲です!

いずれの曲もかかりません。この日かかる曲の説明を小堀が語ります。

「1981年に、ディスコ調に乗せてビートルズの曲のサビ部分をメドレーで繋いでいる『ショッキング・ビートルズ スターズ・オン45』というレコードがありました。これがヒットしたもんですから、いろんな有名アーティストのヒット曲をメドレーにするのが世界的に流行しました」

「これを受けて、『吉田拓郎のオールナイトニッポン』の番組企画で、拓郎のメドレー曲を作ったのですが、それを担当したのが覆面バンド“ビートボーイズ”。曲名は『スターズ・オン23 吉田拓郎』。後にCDなどに収録される時に『ショック!!TAKURO 23』と改名されますが」

このビートボーイズが何を隠そう、アルフィーでした。
まだ「メリーアン」でブレイクする2年前のこと。バンド名はビーチ・ボーイズとビートルズをもじっています。
メンバーも変名を使用していました。ギター&ボーカルの“じょんのれん”が坂崎さん。ギター&ボーカルの“ポール・マッカーサー”が高見沢さん。ベース&ボーカルの“祥寺張扇(じょうじはりせん)”が桜井さんでした。

CD収録盤では曲がフルに聴けますが、今回かけたのはアナログ盤のA面なので、途中で曲がプツッと切れます。続きのB面はまた後日かけるそうです。

名曲の数々

最後に、どの曲が使われたのか記しておきましょう。じょんのれんこと坂崎さんが吉田拓郎の声マネで歌っています。

【1】TAKURO 23のテーマ
【2】イメージの詩
【3】今日までそして明日から
【4】雪
【5】馬
【6】祭りのあと
【7】夏休み
【8】もう寝ます
【9】サマーピープル
【10】春だったね
【11】ある雨の日の情景
【12】結婚しようよ
【13】風に吹かれて

ちなみに最後はボブ・ディランの曲を吉田拓郎がカバーして、さらにそれを坂崎さんがマネするという、手の込んだことをしていました。
(岡戸孝宏)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年04月15日11時03分~抜粋

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