映画『ばぁちゃんロード』でW主演 草笛光子と文音の意外な関係

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

草笛光子さん主演の映画『ばぁちゃんロード』が、2018年4月14日土より全国で順次公開されています。

4月15日『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』には、この作品のもうひとりの主演・文音さんと篠原哲雄監督が出演しました。
"バージンロード"ならぬ"ばぁちゃんロード"、いったいどんな映画なんでしょうか?

こんなストーリー

「10年ぶりです。お久しぶりです」と主演の文音さん。
実は小堀勝啓との対面はデビュー作『三本木農業高校、馬術部』以来となります。

小堀「あの時は少女の面影がありましたが、もうすっかり女優さんになられて」

『ばぁちゃんロード』での文音さんは、お嫁に行く夏海という女性を演じています。
物語の舞台は富山県氷見市。両親が共働きで幼い頃からばぁちゃんっ子だった夏海は、結婚することになります。相手役は三浦貴大さんが演じています。

夏海のばぁちゃん、キヨを演じるのは草笛光子さん。
キヨは数年前、足を骨折して以来、施設で車椅子の生活をしています。そんな姿を見られたくないキヨは、夏海との面会を拒絶して疎遠になっていました。久しぶりの再会で結婚の報告をする夏海。

最初は、出席を拒否するキヨでしたが、「バージンロードをばぁちゃんと歩きたい」という夏海の気持ちに応え出席を決めます。しかも車椅子ではなく、自分の足で歩くと宣言します。この日から二人でリハビリが始まり、やがて結婚式を迎えます。

孫とばぁちゃんの関係

「骨折してから閉じこもりがちだったばぁちゃんの気持ちを、文音さん演じる夏海が一生懸命に向き合う。臭い話かな?と思ったら、すごく明るくて楽しくて。文音さんはいい女優さんになりましたね」と言う小堀に、「現場では頼もしいですよ」と篠原監督。

「おばあちゃんを気持ちの上で乗せていくという、夏海がリードしていかなきゃいけない場面がずいぶんあったので、どうなるかと思いましたが、草笛さんも、演技では演技ですけども、本当にその気になっていくようで。二人の関係がこの映画の中では、全部本当のことというか」

偶然、プライベートでは、文音さんと草笛さん自身が、割と近しい関係だったそうです。

「監督としては、それはそれで映画にとってプラスに働いてもらいたいと思うじゃないですか。二人のやり取りの呼吸とか。やっぱり、ふたりだから出来たっていう感じしますよね」

文音さんと草笛さんは似てる?

話題は文音さんの演技に移ります。

「上手い下手ってことよりも、その前にまず空気感が孫とおばあちゃん。あと顔の感じが似てる」と小堀。

文音「不思議ですね。全然血は繋がってないんですけど。共演の三浦貴大くんにも『夏海とばぁちゃんってさ、顔が似てるんだよね』って、言われたんですけど、私はわからないです。でもまた言っていただいてるから、似てるのかな?」

これは狙ってキャスティングしたわけではなく、偶然にそうなったそうです。

篠原「いろいろな方を候補に出す時に、ばぁちゃんは、いの一番で草笛光子さんかなと。依頼してみると『私、すごく文音さんのこと知ってるし、興味あるんだけど』とおっしゃって」

映画の説明をしに、草笛さんのお宅までプロデューサーと訪問した篠原監督。

篠原「『私は、いつも悔しいと“こんちくしょう”と思ってたんですよ』というようなことも、割とざっくばらんにお話してくださったんです。
ちょうど本を出されてて、そこに“こんちくしょう”って言葉も書いてあって、映画の中にもその言葉を入れましょうか?って、話しているうちに出て下さることになりました。ありがたいことです」

小堀「ダブル主演で、この二人の存在感が全部を回していく映画だから。ここがダメだったら全然ダメですもんね」

篠原「そうですね」

現実でも孫とばぁちゃん?

文音「2014年に連続ドラマで一緒に共演してて、その時も草笛さんがおばあちゃん役だったんですよ。それから、気に入ってもらって」

実は草笛さんはニューヨークからミュージカルを日本に持ってきた第一人者。1983年(昭和58年)には『CHICAGO(シカゴ)』日本版の初演もしています。
ニューヨークへの演劇留学経験を持つ文音さんとは、ニューヨーク繋がりで盛り上がったそうです。

文音「『あなたさ、うちに加圧トレーニングしに来ない?』と言われたんです。84歳なのに加圧トレーニングされるんですよ。一緒に加圧トレーニングしたら、私、痛い痛い痛いって言ってるのに、草笛さんは本当に元気なんです。
それで、この話が決まって、草笛さんがおばあちゃんだって聞いた時は、もうこれは、私たちにしかできないものができるな、っていう確信を持ちました」

小さなすれ違いも描く

小堀「ばぁちゃんのために良かれと思ってしてるのに、どうして、ああいう態度かなって、あるじゃないですか。でも、ばぁちゃんには、ばぁちゃんなりの気遣いがあるし」

文音「優しさのすれ違いみたいなものは、すごくこの映画で描かれてるかもしれないですよね」

篠原「おばあちゃんと孫の話だけっていうことではなく、結婚しようと思ってる男女が、やっぱりちっちゃなことで、すれ違ったりして。なんで、そんなことで喧嘩すんの?」

文音「でも男と女って、そんなもんだよね、みたいな」

小堀「客観的に見ると、つまんねーことなのに、って思うんだけどね。まあ文音さんは大人だから、色々きっとあったと思います」

文音「えへへへ」

小堀「えへへへじゃねえんだよ」

小堀のほんわかした突っ込みに文音さん、篠原監督も思わず笑ってしまいました。

若い人たちに見てほしい

「最終的には、すごく気持ちのよくなる映画で、現実はザラザラしてるんですけど、すごく温かいものをいただきましたね。見た自分が優しくなれる映画です」と言う小堀に、「そう言っていただけると、ちょっと嬉しいですね」と篠原監督。

文音「最近は、血が吹き出たりとか、かなりエッジの効いた作品が流行ってると感じるんですけど、その中で、どこにでもある普通の話が、本当に人の心に沁みるのかなと思います。ぜひ若い人たちにも見てもらいたい映画です」

篠原「若い人におばあちゃんのことを思い出して欲しい、という願いがあります。また、どんな世代にも当てはめて考えることはできるので、自分の立場に立ったらどうなんだろう、と見てみてください」

普通が不変であると浮かんできた

作品の手応えについて語る篠原監督。

篠原「奇抜なことだけが突出しがちな世の中で、普通であることの難しさ。でも、それが不変なんだ、みたいなことを、最初から伝えたくてやったんじゃなくて、自然に浮かび上がってきたような気がしますね」

「映画っていうものは、みんなでやってるうちに醸し出されてくるものがあるんだね」と小堀。

文音「みんなが誰かのために動いてた現場で、思わぬ化学反応を生み出していく、みたいなところがありますね。スタッフサイドが気持ちよく役者が芝居をできるようにしてくれる。また役者が良い芝居をして、またスタッフが…っていう。それで一つのチーム、みんな含めて家族になったなって思いました」

小堀「これを見た僕たちも、一緒にこのファミリーに加えてもらえるような映画でした。そして僕からの見どころをもう一つ。文音さんの脚線美」
文音「きゃはは」
小堀「おお、足長え~、って。最初は夏のシーンだから短パンで歩いてるんです」

いろんな意味で見どころ満載の『ばぁちゃんロード』、名古屋エリアでは、名古屋市東区の名演小劇場で上映中です。
(尾関)
この記事をradikoで聴く

2018年04月15日08時27分~抜粋

この記事をシェアする

あなたにオススメ

アーカイブ

同じカテゴリー

×