鍵盤の貴公子、大井健はショパンの手?

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー / エンタメ

ピアニストの大井健(おおい・たけし)さんが3月4日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
2015年にメジャーデビューし、2月14日に初のDVD & blu-ray『Piano LOVE the MOVIE』をリリースしたばかりの鍵盤の貴公子"に、小堀勝啓が話を伺いました。
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入口はとっつきやすく


まずは大井さんのルックスの話題に。

「女子たちのファンが、クラシックファンのみならず、いわゆる美形好きとか、アイドルっぽい感じで言われるでしょ?」と小堀勝啓。

「いろんな捉え方があって、そういうのを目当てって言ったらヘンなんですけども、見に来ていつの間にか『ショパン好きだわ』とか『バッハもいける』っていう風になってくれたら嬉しいです。本当にこれに越したことないですね」

そう語る大井さん、自身の演奏活動をこう語ります。

「どこにでもいるような、その辺のお兄ちゃんがクラシックを弾いてるんだよって言うことを伝えたい」

大井さんの手はショパンの手?


リリースされた『Piano LOVE the MOVIE』について「自分で映像を観てどうでした?」と尋ねる小堀。

「普段、自分の演奏以外の姿を見ないので、非常に違和感があります。オフショットは撮るのも恥ずかしかったです。
自撮りもやってるんですけども、ユーチューバーの皆さん、すごいなと思いましたね。カメラに向かって喋るのが、こんなに恥ずかしいものかということを痛感しました」

映像を見た小堀は「繊細で、とにかく手が真っ白だね。ショパンの手の石膏を見たことあるんですが、それを思いだしました」との感想を伝えると「嬉しい。なんという光栄な」と大井さん。

「アジア人は体格が小さいですけども、ショパンは ヨーロッパ系にしては華奢な方で、線の細い腕をしてました」

ショパンについて解説します。

鍵盤男子


大井健さんは現在作曲家の中村匡宏さんと「鍵盤男子」というデュオを組んでいて、昨年11月にアルバム『The future of piano』でメジャーデビュー。こちらの評判も高まっています。

「作曲家とピアニストのコラボレーションです。僕は普段一人だと主にクラシックを弾くんですけども、もっとロックテイストといいますか、ドラムなんかも入れちゃって」

さらに鍵盤男子の音楽性については…

「僕らも今まで聴いたことのない音楽をしたいと思って、二人で組んだので、日々実験を聴いてもらってるような感じですね」

メンデルスゾーンの子孫に教わる


大井さんは、幼少時時からヨーロッパに渡り、なんとドイツのロマン派作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの子孫から教えを受けたことがあるそうです。

「たまたまの出会いなんですよ。最初、父親の赴任の都合でドイツに行きまして、そこから僕だけ一人、イギリスの寮に入るんですけども、そこでたまたま、音楽部の監督をメンデルスゾーンさんの子孫の方がやられてたんです」

そのままイギリスの音楽院に行こうとも思っていたそうですが、結局次のような理由で帰国する大井さん。

「僕も思春期でしたから、どうしても日本の高校に憧れてた部分がありまして…」

ハリー・ポッター的英国生活


イギリスの寄宿学校時代はなかなか厳しかったようです。

「ボーディングスクールって言って、伝統みたいなのがあって厳しかったんですよね。2段ベッドで、朝は起きる時間が決まってて、いくら暑くても寒くてもラジオ体操絶を絶対やって、礼拝を1時間やって、夜はずっと勉強もしなきゃいけないっていう学校なんです」

しかも食事の時も行儀よくしていなければなりません。例えるならハリー・ポッターの世界。

「あの感じですね。行儀よく先生も見てるし、すごく歳の離れた先輩とご飯食べなきゃいけない。脱走も考えことあるんですよ。でも周りは牧草地帯でできない」

"自由"はカルチャーショック


その経験があるからこそ今がある、と振り返る大井さんですが、日本に帰ってから意外な心境になってしまったそう。

「抑圧されてたものですから、逆に何をやっていいかわかんなくなっちゃったんですね。やることを自分で決めなきゃいけないじゃないですか。
今までは『これをやりなさい』『何分になったら、これをやりなさい』って言われてたので、放課後って何をやったらいいんだろう?…ってそういうカルチャーショックみたいなのを受けたことを覚えてます」

14歳の決意


日本の学校を受験をしようと思っていたある日、ピアノのコンクールで副賞にリサイタルのチケットをもらった大井さん、ピアニストを生で聞いて衝撃を受けました。

「これになりたいということで、受験勉強を全部180度変えて、日本の音楽高校に行きたいと話したら大反対されました。特に父親は大反対でしたね」

お父さんは海外勤務の経験もあるサラリーマン。やはりピアニストには抵抗があったようです。

「当時14歳でして、14歳で決めるのは早すぎるだろう、考え直せと言われました」

いろんな人に助けられた


それに対し小堀は「早すぎない。シューベルトなんか30歳ちょっとで死んじゃってるわけですから」と擁護します。

「シューベルトは31かな。30年ぐらいしか生きていないのに、歌曲600曲以上あって、あれはどういうことなんでしょうね?信じられないですよね。
それよりも、いろんな人に助けてもらったなってのがありますね。助けてもらえたから続けてこれた。助けがなかったら続けてこれなかったかもしれない。その思いが強いので、何か恩返ししたいという思いが、すごくありますね」

小堀も「その若さでそれが言えるなんて」と思わず頭を下げる謙虚さです。

タッキーは神様


「さっき別のインタビューを収録したんですけど、同じ席にタッキーこと滝沢秀明さんが座ってましたよ」と言う小堀。

「打ち合わせの時に聞きました。僕は今34なんですけど、僕の世代にとって彼は神様です!」と興奮気味の大井さん。

「僕の世代がタッキーはベスト・オブ・ベストですよね。大好きです」

実は大井さんは6月15日の金曜日に、名古屋市千種区の今池ガスホールでコンサートを行うのですが、同じ頃に滝沢さんも名古屋で公演を行っています。

「6月に両イケメンが名古屋にいますね」と言う小堀。

「いや、そんな、並べないでください。でもタッキーの公演を東京で見に行ったことがありまして、実は」と意外な告白をする大井さん。

「彼はすごくストイックで、地位は人を作るって言いますけども、まさに彼は、それを地で行っていて、後輩の面倒見もいいと聞きますしね」

本当にタッキーが好きなことが伝わってきます。

出発


大井さんはクラシックのみならず、オリジナル曲も聴かせます。この日、番組で流れたのはオリジナルの「Departure」。

「空港が大好きで、皆さんが前向きにこれから出かけるぞ、というあの空気がすごく好きで『Departure』っていう言葉にすごく惹かれてたんですよね。
僕はソロでデビューしてから3年ぐらい経つんですけども、今まで『Piano Love』という題で、どっちかと言うと暖かかったり、そういうような曲を、主に弾いてきました。これからさらに、もう一歩踏み込んで自分の世界を作ろうと、そういう期待も込めて出発(Departure)という題をつけさせていただきました」

クラシックからオリジナルへと踏み出した鍵盤の貴公子。イケメンぶりとそのピアノが気になった方は6/15に今池ガスホールへぜひ。 
(尾関)
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2018年03月04日08時28分~抜粋

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