小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

70代を迎える海援隊・武田鉄矢の新曲は「尿管結石ロックンロール」

海援隊の武田鉄矢さん、中牟田俊男さん、千葉和臣さんが、3人揃って1月28日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

1月8日に日本ガイシホールで開催した『青春のグラフィティコンサート2018』、そのバックステージでのインタビューの模様をご紹介します。聞き手は当日MCも担当した小堀勝啓です。

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龍馬から黄門様まで


「武田鉄矢さんは、ついに水戸黄門様になってしまいました。 中学で先生してたなーと思ったら、坂本龍馬になって、勝海舟にもなって、黄門様になって、どこまで行くんですか?」とパーソナリティー小堀勝啓。

「帰ろうと思って校門に向かったら、黄門になっちゃっいました」と絶妙な返しの武田さん。
ドラマ『3年B組金八先生』(TBSテレビ)が始まったのが1979年(昭和54年)です。
以降、2011年(平成23年)まで8シリーズ、プラス特番を入れて32年間続きました。

また武田さんが最初に坂本龍馬を演じたのは、1982年(昭和57年)『幕末青春グラフィティ坂本竜馬』(日本テレビ)でした。
BGMには小堀も大好きなビートルズが使われました。
二度目は1985年(昭和60年)の『幕末青春グラフィティ福沢諭吉』(TBSテレビ)、三度目は1986年(昭和61年)映画『幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬』です。

2010年(平成22年)のNHK大河ドラマ『龍馬伝』では龍馬役を福山雅治さんに譲り、勝海舟を演じました。
そして昨年『水戸黄門』(BS-TBS)で黄門様になったわけです。

黄門様とジェームズ・ボンドの共通点


黄門様について語る武田さん。

「私ね、6代目の水戸黄門なんですよ。ジェームズ・ボンドと同じなんですよね。だから彼には何か感じるものがある、って何もないか」

自分で突っ込む武田さんですが、歴代の水戸黄門役は錚々たる顔ぶれ。
初代は東野英治郎さん。2代目は西村晃さん。3代目は佐野浅夫さん。4代目は石坂浩二さん。5代目は里見浩太朗さんです。

ちなみにジェームズ・ボンドですが、初代はショーン・コネリー。2代目ジョージ・レーゼンビーの後に一作だけショーン・コネリーに戻って、3代目はロジャー・ムーア。4代目ティモシー・ダルトン。5代目ピアース・ブロスナン。6代目がダニエル・クレイグ。武田さんの黄門様同様、こちらの6代目も新味です。

太秦が作り上げた黄門様


「水戸黄門に自分の爪痕をいかに残すかという戦いですよね」と黄門様への思いを語る武田さん。

「何とか頑張って自分の痕跡を残さなければということで、いろいろ提案してるんですけど、向こう(スタッフ)もなかなか頑固で。やっぱり40年以上続いてるんで、すごいんですよ。
『水戸黄門』の様式美、その要領がわかるまで大変でした。だって一番最初の収録で角さんが印籠を出したら、一番前の土下座するお百姓のおじいさんが『テンポが速い』って言いましたもんね」

実は、そのおじいさん、ラストで頭を下げる役を40年やっている人だったんです。

「我々を襲ってくる忍者とか町のヤクザ、代官、越後屋の方がベテランなんですよ。やっぱり水戸黄門は太秦が作ってきたキャラクターなんですね。京都撮影所の伝統です。だから、あの格好をして歩くと、遠くからでもスタッフが頭下げますね。気持ちいいもんですよ」

寡黙な二人も健在


がんとの闘病生活から復帰した中牟田さん、元気そうで何よりです。

「去年、(復帰から)ちょうど1年目ですよね。去年よりは3キロ増えました」

2016年1月に食道がんが見つかり、治療の後、7月に海援隊のライブで復帰しました。顔も少しふっくらして、ちゃんと食べるものも入るそうです。

唯一、入院経験がない千葉さんは「医者に行かないだけです」だそうです。健康診断もしていないんだとか。

「検査に行くと何かあるかもしれない」と言う小堀に、武田さんは「絶対見つかります。医者は絶対、見つけるんでしょ?」と武田さんに聞く千葉さん。「絶対、見つける。それで見つからないとなると、よっぽどですよ」と断言。苦笑するほかない千葉さんです。

泉谷さんの脳は大丈夫?


武田さんの検査の話はこんな人に飛び火しました。

「昨日、泉谷(しげる)さんと飲んでたら、泉谷さんがどっこも悪いところがないらしいんですよ。私、絶対、ウソだと思うんです。本人は、ちゃんと診てもらってるけど、脳の検査は一切やってないらしいんですよね」

「『おー脳!!』って歌を歌ってましたからね」と小堀。

「そうなんですよ!ですから身体は元気だけど、そっちの方に集中しちゃってるのかもしれないですね」と冗談を言う武田さんでした。

元気すぎるビリバン兄


「今回の『青春のグラフィティコンサート2018』は、病を得た方、多いですもん。ビリーバンバンのお二人とか。やっぱり健康でありたいですね」と小堀。

「ビリーバンバンのお二人、病になっても元気良いですよ。お兄さんに会ってくださいよ。まあ、ホントにうるさいよ」と武田さん。

昨年末に、ライブの前の日にゲストに入ってもらう予定でしたが、当日は弟さんだけでした。

「別れ際にお兄さんの具合を尋ねたら『兄貴連れてくると、話がとっちらかってメチャクチャになっちゃうから置いてきた。喋ってばっかりいるんだよ』って言ってたんですが、やっぱりそうなんですか?」と小堀。

「全然、元気ですよ」と武田さん。ホッと安心する小堀でした。

歌も歳をとる


病を克服するのは、やっぱり歌の力もあるようですが。
「南こうせつさんが時々、ステージで口走るフレーズで、健康食品よりも"フォークソングを聴こう"なんてありますが、どこか役に立つんでしょうね」と武田さん。

「しかもフォークは折に触れて、その表情を変えていきます。海援隊の『贈る言葉』も最初は別に卒業式の歌じゃなかったそうですが、今、聞くとみんなの中ではそれぞれの歌になっている」と小堀。

「歌も歳をとる。歌に歳をとらせて行かないといけませんよね」と武田さんです。

今の北島三郎さんがいい


最近、車の中で北島三郎さんを聞くことが多いとう武田さん。

「北島三郎さんの『なみだ船』ってあるじゃん。あれ、若い時すごいの。四小節一息で歌うのよ。"な~みだの~、お~"。
ハッキリ言って、あの息が、もう北島の親分でないのね。だけど、それでもいいのよね。若い時は艶っぽい漁師さんが歌ってるみたいだったけど、今、北島さんが『なみだ船』を歌うとヘミングウェイが歌ってるみたいでね」

「『老人と海』になっちゃう」と言う小堀に対し、武田さんがこう答えます。

「そうそう。それがまた味わいがあるんですよ。だから歌って、やっぱり歳をとるまで、一緒に連れ添って生きて行かないといけないものなんですね」

やっぱり寡黙な二人


「最初から枯れていて、"フォーク界の笠智衆"のような中牟田さんとしては、やっと歌が追い付いてきました」と言う小堀に、中牟田さん「うれしい」と一言。

千葉さんは、よく野村義男さんに間違えられるそうです。

「この前も、鶴見慎吾君から間違えられました。『よっちゃん元気?ああ千葉さん!ごめんなさい』って」

今年は歌作り


「また、さらに歌作りですね。次々にCDを出して発売するという勢いはないですけども、もうすぐ70という大きい年齢が来ます。それに向かって、なおもまたフォークの細道を歩き続けようと思います」と武田さん。

「2014年リリースの『そうだ病院へ行こう』は番組の愛唱歌になっています」と冗談を言う小堀。

「昨日できたばっかり!今日(1/4の青春のグラフィティコンサート)一部をご披露いたしますが『尿管結石ロックンロール』もできました。TOTOにローリング・ストーンズが踊るっていう歌です」

どこまでも武田鉄矢さんは武田鉄矢でした。
病気、検査、病院などをテーマにしたアルバムなんて斬新かもしれませんね。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2018年01月28日10時02分~抜粋

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