小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

矢野顕子の大人の遠足は、石川さゆりと野球観戦

シンガーソングライターの矢野顕子さんが、12月17日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
実はパーソナリティの小堀勝啓、矢野さんとは初対面。
音楽の話で、と思いきやまったく違う話題で盛り上がることに…。

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いつも、今の自分


「生でお会いすると、ポワンって、なんだか自然体で音楽のまんまの人だなと思いました」と小堀勝啓。
「こんなもんでございます。これ以上でもこれ以下でもないんですけど」と矢野顕子さん。

11月29日にリリースされたアルバムは7年ぶり、弾き語りとしては5作目になる『Soft Landing』。

「矢野さんの曲って、いつも時代の先端ではあるんだけど、どっかノスタルジックを纏ってるって言うか、古き良き時代の雰囲気があります。これって意識して出てくるものなんですか?」と小堀が質問。

「全然そういうことは考えたことがないですね。いま自分が言いたいこと、いま書きたい曲、いま歌いたい曲をやっていますから。それを受け取る方によっては、なんか懐かしいねって感じる方もいてもいいですよね」

こう答える矢野さん。作品の解釈は受け取った方次第というところでしょうか。

作るものには甘くない


音楽を作るにあたって、矢野さんは自分には厳しいのでしょうか?

「甘くはないと思いますね。自分の作るものに対しては、いつも。例えば、すごくいい曲を聴いたから似たような曲、作っちゃおうとか、そういうこともないです。
詞を作るときは、結構苦しみながらやります。いつも、その時に一番自分の中で作りたいものを、全力で作ってると思います」

「聴く側のイメージとしては、なんか苦吟したり、難産したりして出てきたっていうよりも、何か温かい卵がポワ~ンと出てきて、それを貰ってるみたいな感じがして気持ちいいです」と小堀。

「それは、それでもいいですよね。ありがとう」

笑って受け止める矢野さんでした。

Soft Landing


アルバムのタイトル曲「Soft Landing」。
これはテレビドラマ『ブランケット・キャッツ』(NHK)の主題歌ですが、ドラマの内容を歌っているわけでもなく、聴く人それぞれのイメージを喚起させる曲です。

「地球の周りを回ってるインターナショナル・スペース・ステーションってのがありまして、そこの交代要員が3名、小さな宇宙船で地球へ帰る時に、残された側の者が"Soft Landing"って声をかけるんです。
地表に着地する時がソフトでありますように、ということから、ご無事で、とか、気をつけてねっていう気持ちが入っているようです」

野球がお好き


アルバム2曲目は糸井重里さん作詞のズバリ「野球が好きだ」です。

「野球は基本的にずっと好きってのはありますけども、試合を実際に球場に見に行ったり、ずっとテレビにへばりついてっていうことはそんなにはしてないんです。ただ"わかるスポーツ"として野球しかないので、私は。サッカーとかも全然わかんないし」

矢野さん、去年は歌手の石川さゆりさんとイチロー選手を観に行ったとのこと。

「彼女はイチローさんのお友だちなので、毎年一回は彼のプレーを実際に観に行くわねって約束してるんですって。マーリンズってところに移ってからは、なかなかニューヨークでのゲームが合わなくて」

矢野さんはニューヨーク在住です。

「それで電車の切符をとって、フィラデルフィアまで一緒に電車に乗って、いろんなこと話しながら行ってきました」

大人の遠足みたいでわくわくしたそうです。

「球場に着いても、本当にファンの一人って感じでね。さゆりさんも、行けー!みたいな感じでやってました」

本場野球の雰囲気は?


矢野さんも球場ではやっぱり、ポップコーンにホットドッグにコーラ、みたいなスタイルで観戦したのでしょうか?

「ポップコーンを買いましたね。それから、そうね、コーラ飲みましたね。ビールは飲まなかったけど」

スポーツではあるんだけど、一大エンターテイメントっていう感じですか?

「日本でもそうかも知れませんけれども、アメリカの場合は庶民のスポーツです。
夕ご飯を食べて、お父さんが子供連れて、今日行くか、みたいな感じの人がとても多いですから、おめかししていくとか、凄くたくさん、お金持ってかなくちゃいけないとか、そういうのじゃないんですよね。
だから気軽にみんなが、ファンになって、気軽にみんなが盛り上がれるっていう、郷土のスポーツって感じがします」

日本のファン以上に、野次るファンも多いのだとか。

「ヤンキースの場合はね、外野の一画が料金、安いんですよ。そこは本当に昔ながらのヤンキースファンが来て、そこは、やっぱりガラが悪いっていうか、ヤジりに来るんです。それが楽しみなんですよね。
そういう人たちは、敵のチームの外野選手に向かって、落とせー!とか、そういうことを平気で言ってますよ」

面白いヤジや気の利いたヤジを言うと、皆にウケたりするんだとか。

リスナーの反応


いつの間にか野球談義になってしまいましたが、インタビュー後にはリスナーからのメッセージも。

「イチロー選手を見に行かれたんですね。私も野球が大好きなので、何か嬉しくなりました」(Aさん)

「矢野顕子さんの曲には、誰にでもある卵のようなものが感じられると思っています」(Bさん)

「前にYouTube で清水ミチコさんと共演の時に、矢野顕子さん、矢野さんは人とは違った解釈で簡素化してピアノを弾いていると言われてたのが印象的でした」(Cさん)

インタビューを終えて「矢野顕子さんのゆったりした感じに、こっちも釣られてゆったり喋るようになりました」と小堀勝啓でした。
(尾関)

小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2017年12月17日10時37分~抜粋

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