女優の天海祐希さんが、11月5日の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。
現在公開中の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』でケイト・ブランシェット演じる死の女神ヘラ。この日本語吹き替え版を務めたのが天海祐希さん。
聞き手は小堀勝啓です。
こんな感じの映画
お馴染みのマーベルコミックですが、X-MEN、スパイダーマン、アイアンマンなどは舞台がニューヨークやアメリカ。
それに対して『マイティ・ソー』の世界観は、北欧神話をベースにしているので、今回は神の国という一味違った雰囲気が楽しめます。
ソーの故郷アスガルドを攻撃しに現れた死の女神ヘラに対して、ソーはハルク、義兄弟ロキ、アスガルドの戦士ヴァルキリーと共に、チームを組んで挑みます。
ヘラを演じるケイト・ブランシェットは『エリザベス』のエリザベス1世や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのガラドリエル役などを演じた女優です。
息遣いまで合わせる
ケイト・ブランシェットの吹き替えをしている天海さんですが、息遣いまで合っています。
「どこで区切っているとか、どこで息を吐いてる、どこで吸っているというのを、もちろん自分でも何回か聞いています。
スタッフの皆さんも、聞いてくださっていて、ここで吐いてますね、ここで吸ってますね、みたいな。音と重なって、聞こえづらいところもあるんですけど、そこをみんなで分析しながらやりました」
ケイト・ブランシェットの芝居を邪魔しないようにっていう大前提が、大きな柱だったと言う天海さん。
「そのお芝居に寄り添うことができれば、という思いでやったので、そうなっていたらいいんですが」
天海祐希のプロ魂
「自分で演じる舞台や映画と違うし、アニメとも違って、実際のケイト・ブランシェットさんという存在に声を当てるという苦労は、特別なものがあるんじゃないですか?」との小堀勝啓の質問に、「ああ、そうですねー」と一瞬、深く考えるような天海さん。
「苦労は、たぶんいろんなお仕事でするべきだと思うし、してるはずなんですね。でも私たちのお仕事は、苦労したこととか、工夫したこととか、見せるものじゃない。
『もう何でもできますよっ』て顔してやるのが、私たちのお仕事だと思うので、そういうことは、あまり言いたくないんですよ」
声だけの演技のこだわり
「『天海祐希、ここ、ちょっと苦労したらしいぜ、工夫したらしいぜ』、って思いながら観られるのも悔しいとか思うんですよ。本当は、私が声を吹き替えてるっていうのをわからないまま、最後まで観てもらって、ああ誰だったんだろう?ああ、天海祐希だったんだ、っていうのが一番嬉しいかな。アニメーションとかの声のお仕事の時には」
プロに徹した発言です。
「やっぱり、私たちのお顔が想像されてしまうのは良くない場合もあるし、見終わってから噛み締める。そういう風になれたらいいなと思うんですけども。声優さんたちってやっぱりそうじゃないですか」
声優へのリスペクトも忘れません。
光り輝く人との対面
「ケイト・ブランシェットさん、ご本人にもお会いしたんでしょ?どうでした?」という質問には「そうなんですよ。まあお綺麗でした」と天海さん。
「ゴールドのお洋服を着てらっしゃったんですけど、遠くから光り輝く人が歩いてきたと思ったらケイトさんで。ブルーの目に吸い込まれそうになるぐらい綺麗でした」
ただのファンになる
今年の1月に、ケイトさんのブロードウェイデビュー作品『ザ・プレゼント』を観に、ニューヨークへ行った天海さん、そのことを話すと、
「『舞台を観に行ったんです』って言ったら『プレゼント観てくれたの?』っておっしゃって、『あなたの声を吹き替えることができて光栄でした』ってお伝えしたら、そこで初めて、日本語版の吹き替えが、私だっていうことが繋がったみたいで、『私、いま気がついた。あなたが私の声をやってくださったのね』って言って」
思わず手を握り合ってしまったというケイトさんと天海さん。
「『東京に行ったら、ホテルであなたの吹き替えたのを観るわね』って、そんなふうに言っていただけて、とても嬉しかったです」
多面性が演技に出る
「彼女の中にも、きっと印象に残ったと思います」と言う小堀に、「わあ、わあ、わあ、とんでもない」と焦る天海さん。
「でも、あるアニメーションの作品では、日本版を私がやっていて、海外ではケイトさんがやってた役があるんですよ。だから、今度は私の方がケイトさんの声をやらせていただけて、本当に嬉しいです」
この映画で、ケイト・ブランシェットさんは悪役ながらチャーミングな一面を見せるシーンがあります。
「人ってやっぱり多面を持ってるじゃないですか。一色では表現しきれないから、そこの種類が多ければ多いほど、やっぱり深くなりますものね」
天海祐希的観方
ちなみに、声を担当したアニメ映画は『崖の上のポニョ』。『マイティ・ソー バトルロイヤル』について、人の裏切りや苦悩などどこの国にも繋がる深いテーマも見どころと語る天海さん。
「あと巨大な敵に立ち向かう。皆さん、そういうのちょっと好きじゃないですか。私も大好きなんで、行けーと思いながら観てしまいました」
リスナーの反応
インタビューの放送後、番組にはリアクションが寄せられました。
「確か宝塚時代には、山口百恵の再来と言われていたのです。今なお、お美しい。そしてバラエティ番組で見せる江戸っ子ぶりも大好きです。宝塚を卒業されてからも、ずっと第一線でのご活躍、本当に凄いと思います」(Aさん)
「私ね、十年以上前、ある女優さんのマネージャー的仕事していたんですよ。で、その女優さんと天海祐希さんが舞台で共演することになったんですが、出演者の初顔合わせの時に、天海さんは共演者やスタッフの皆さんに、そして我々のような裏方のサポートスタッフにまで深々と頭を下げて、よろしくお願いしますと挨拶されていました。私は大女優さんなのに凄いと感動したのを鮮明に覚えています。公演期間中は挨拶ぐらいしかできませんでしたが、いつも明るくてシュッとされてて、かっこよかったです」(Bさん)
「昨日、息子と吹き替え版で観に行きました。エンドクレジットで天海祐希さんと見て、びっくりしました。天海祐希が大好きなので、なんかお得感がありました」(Cさん)
まさに天海さんが狙ったとおりの反響でした。
(尾関)
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