小堀勝啓の新栄トークジャンボリー

Skoop On Somebodyの新譜は全曲BPM100未満!

デビュー20周年を迎えたR&BグループSkoop On Somebodyが、10月22日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。

ボーカルのTAKEさんと、キーボードのKO-ICHIROにニューアルバムの裏話など、存分に語ってもらいました。

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20周年の勝負作


10月18日にリリースされたニューアルバム『State Of Soul』について、こう語る小堀勝啓

「やってきた実力、培ってきたものは、こうかというカッコいい大人のアルバムです。聴いてて、これ、日本の盤じゃないんじゃないの?という気がしてきます」

「そこは目指しましたね」とKO-ICHIROさんが言えば、「今回は洋楽のR&Bやソウルに負けない、音の良さと演奏と歌で、20周年を機に、 勝負作にしたいなっていう風に作ったので、そう言ってもらえると嬉しいです」とTAKEさん。

濃い目で深めをご用意しました


Skoop On Somebodyが出た頃、日本でR&Bやソウルをやっているのは、まだ少し異端扱いみたいなところがありました。

「デビューした当時はR&Bって、何と何の略ですか?って聞かれました。今やR&Bっていう言葉までは、皆さんご存知だと思います。
でも、日本の皆さんが思ってるR&Bというのは、R&Bの中のほんの一部分なんです。それが全部じゃないんだよ、ということも、このアルバムを通して伝えたいなと思って、ちょっと濃いめで深めのR&Bを用意しました」

このように20年前を振り返りながら、新譜について語るKO-ICHIROさん。

20周年でファンクラブの名前を付けた理由


実はニューアルバムのタイトル『State Of Soul』は、Skoop On Somebodyのファンクラブの名前です。

この名前にしたのは、一つは20周年と言う節目の年、もう一つはこんな理由があるそうです。

「今年いろんなライブで、本当に細かいとこまで自分らで回らせてもらったんです。皆と触れ合えるぐらいの会場で、たくさんライブを重ねてきました。近い距離だと、皆が何を求めてくれるかが、手に取るようにわかるんです。
皆がその気なら、俺たちはもっともっと、こっちの深い方へ深い方へ行きますよ、いいね?って。そんな風に皆で作った、という気持ちが持ててるので、今回はファンクラブの名前を使わせてもらいました」(KO-ICHIRO)

20年目にして憧れの人とコラボ


今回のアルバムには、日本のR&Bの草分け的存在・久保田利伸さんが書き下ろして、今年5月に発表したシングル「Every Kiss, Every Lies」も収録されています。

「久保田さんがいなければ、我々もいないと思うんです。日本における、リアルな濃いR&Bのパイオニアは、久保田利伸さんだと思いますね。デモテープを作って、たまたまデビューした時に、久保田さんと同じレーベルメイトになれました。
そこから背中を追いかけて、20周年になって初めて、久保田さんに曲を書いていただけました。それは、今年一番の僕らのご褒美とも言える出来事だったので、アルバムにも収録させていただきました」(TAKE)

久保田利伸さんが教えてくれたこととは、具体的になんでしょうか?

「ソウルマナーっていう言葉もあるんですけれども、ソウルミュージックを大事にする空気感って言いますか、バイブスっていうんでしょうか。言葉にすると難しいんですけど、久保田さんが教えてくれたのはスロージャムの気持ちよさなんです。
ゆったりしたソウルの世界で、どっぷり浸れる。 そういう文化が、日本はちょっと少ないと思うんですよね。お洒落してコンサートに出かける楽しみ方がない。なので、そういうことは、我々が音に変えて伝えていきたいなと思います」(KO-ICHIRO)

一日の終わりに聞いてもらえるように


TAKEさんは、同級生と久しぶりに飲む機会があり、その時に危機感を感じたと言います。

「昔、洋楽好きだった仲間が、今、音楽聞いてないって言うんですよ。邦楽は、よく分かんなくなってるし、洋楽もR&B好きだったのに、ピコピコピコピコしてて、何聴いたらいいかわかんないって言うんです」

さらにTAKEさんは、こう語ります。

「大人が日々頑張って仕事して、一日の終わりに、ほんの1時間ぐらいは、お酒飲みながら自分の時間を持ってもらえたら。で、その時のお供にしてもらえるようなアルバムを作れたらって思ったのも、今回のきっかけではあるんです」

100BPM以下のアルバム


このアルバムの特徴は、ゆったりしたテンポの曲ばかり。
「結果的になんですけど、BPM100以下の曲ばっかりです」とKO-ICHIROさん。

“BPM”とはリズムを刻む速さの単位です。1分間当たり何拍リズムを刻むかを表します。100BPMなら1分間に100拍リズムを刻む速さです。

「世の中に溢れている音楽は、120ぐらいなんです。今回のアルバムの中で、僕らもメリハリとして、アップテンポのも入れようと思ったんですが、いや、入れないでおこうと控えました。結果、テンポが100以下になっちゃったんです」とKO-ICHIROさん。

すると、こんな感じのアルバムになりました。

「ずーっとメロウで、この曲は飛ばしたいな、っていうのは出てこないんです。もう最初から最後まで、エンドレスで何度でも使ってもらえる、そういう空間を作ってくれる音楽、そんなアルバムができました。
決してまったりだけじゃなくて、高揚感も、もちろんある。無理やりテンポを上げる必要はないということです」(KO-ICHIRO)

こんな楽しみ方もできる


『State Of Soul』限定盤についてくるDVDに、あるものを発見した小堀。

「ライブに副音声というのがありますので、ここをクリックしてみてください。何が副音声に入ってるのかなあと思ったら、自分たちのライブを観ながら、あーだこーだと言っている二人の声が。
素人のオヤジバンドが自分たちのライブ観て、飲みながらしゃべってるみたいなノリで、凄く笑っちゃいましたね」

「いろんな楽しみ方してほしいんでね」とKO-ICHIROさん。「3回ぐらいカッコいいまま見てもらった後は、副音声で笑ってもらって」とTAKEさんです。

ライブはスイートな人と


20周年ツアーの第4弾『Skoop On Somebody 20th anniversary live vol.4 State Of Soul』。
名古屋は来年、1月12日(金曜日)、名古屋ダイヤモンドホールで開催されます。

「金曜日の夜は夜更かししても大丈夫。皆さん、誰と行くんでしょう?」という小堀に、「スイートな時間はスイートな人と。一人の方はスイートな妄想と共に楽しんで欲しいですね」(TAKE)

ライブで、隣り合わせで目があった人と、帰りにちょっと、あの曲の話をしましょうか?そして二人で…そんな妄想をさせちゃうSkoop On Somebodyのニューアルバムです。
(尾関)
小堀勝啓の新栄トークジャンボリー
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2017年10月22日08時20分~抜粋

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