5/24にシングル「あなたに贈る愛の歌」をリリースしたTHE ALFEEが、6/4の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』にボイスレターを送りました。
THE ALFEEと小堀勝啓とは40年近くに渡る交流関係があり、中でも1984年に『ザ・ベストテン』(TBSテレビ)の中継で起こった「犬山事件」は、現在も日本のテレビ中継史に残る伝説となっています。
今回は、そんな気心知れた小堀があらかじめ投げかけた質問に対し、メンバーが答えました。
いったいどんな質問が飛び出し、どんな回答をしたのでしょうか?
THE ALFEE、コボリに贈る髪の歌?
髪が気になるお年頃
まず小堀からの第1問。
「高見沢さん、驚異の美髪。髪の毛はどんなケアをされてますか?」
すでに還暦を超えた人たちに「髪」の話題をする小堀の質問に、高見沢俊彦さんが答えます。
「ヘアメイクの方に推薦していただいているシャンプーとトリートメントを使ってますけど、意外と髪の毛が長いので、シャンプーはマメにするようにしています」
シャンプーの頻度は、ライブの時などは1日2回。普通は1日1回だそうです。
横から桜井賢さんが「長いと時間かかるんじゃないですか?」と尋ねると「慣れちゃった。意外と早いよ」という高見沢さん。
早いとはいうものの「慣れ」が必要ということなので、ある程度の時間は必要な模様。
「お袋には感謝してます。髪質は遺伝らしいんで、そこは良かった」という高見沢さんに「うちもお袋と同じ髪質だもん」と同意する坂崎幸之助さん。
還暦過ぎたんだからクリア
そこで「おじいちゃん、禿げてた?」と振られた桜井さん。
「おじいさんない。髪の毛、気が付いたときは全部ない。残ってる写真が全部ハゲ。ツルッパゲ」
高見沢さんから「それ、お前の未来の姿かもしんないぞ」と突っ込まれ「ゲゲッ!」と慌てる桜井さん。
それに対し、坂崎さんが「そん時の写真、お祖父さん40歳ぐらいでしょ?うちのお祖父ちゃんも、ツルッパゲだった」と言えば、高見沢さんも「じゃあ、それはふたりは(その歳を)超えてるんだから、もう大丈夫。禿げない」と太鼓判。
「そうだよ。還暦過ぎたんだからクリアだよ!あとは70に向かってどの程度いくかだ」と今後のテーマを語る桜井さんです。
リーゼントの栄光と苦労
そのまま桜井さんがリーゼントにしていた頃の話題に。つくづく「髪」の話題が途切れない3人です。
桜井「あの頃は、シャンプーでは落ちなくて固形石鹸を使っていました。で、美容院に行くと、食器洗い機用の洗剤を使ってました。グリースだから取れないんですよ」
高見沢「油が取れないんだ。それは良くなかったな」
桜井「あんなこと、しなきゃよかった」
なんとか還暦はクリアしたものの、来るべき70歳に向けて、若干、不安そうな桜井さんと、その髪質です。
桜井の自慢のヴィンテージ・ベース
続いての小堀からの質問。
「高見沢さんと幸ちゃんはギターをいっぱい持ってるのに、桜井さん、ベースはあのヴィンテージ1本ですか?」
「本数自体は二人と比べたら少ないですけど、ヴィンテージはジャズべとプレべと合わせて5本持ってます」
桜井さんの言う「ジャズベ」とはジャズベース、「プレベ」とはプレシジョンベースのこと。どちらもエレクトリックベースの種類です。
アメリカでもこれ以上のヴィンテージはもう手に入らないそうです。
坂崎さんから「やっぱりジャズべが良い?」と聞かれ、「ジャズべがいいですね。手が小さいんで、プレべはちょっとネックが太いんです」と答える桜井さん。
大須の骨董市で坂崎幸之助がお宝を
続いて小堀から坂崎さんへの質問。
「大須の骨董市に古物商として出展されてますか?」
名古屋市中区の大須観音の境内では、毎月18日と28日の早朝から骨董市が開催されています。
高見沢さんが「そんなことやってんのかよ。だいたい古物商の免許持ってるの?」と突っ込みます。
「古物商の免許は持ってます」と答える坂崎さんに驚く高見沢さん。
「大須の骨董市はよく行ってたけど、出店はしてないなあ。知り合いの骨董屋さんがいっぱい出てますね」
「行った場合はやっぱり『オース』って言うんですか」と駄洒落を忘れない桜井さん。
「大須はなかなか面白い骨董市ですよ。東京だと浅草みたいな感じでね。むかしレスポールを買ったことがあります。安かった!10万円しなくてビックリした」
「レスポール」とはギブソン社のエレキギター。坂崎さんも夢中になる大須の骨董市、リスナーの皆さんも一度どうぞ。
学生時代から変わらぬ音楽への愛
続いての質問はシングル「あなたに贈る愛の歌」について。
「名作『恋人たちのペイブメント』を彷彿とさせる大きなラブソングですが、皆さんのいま一番愛している存在は何ですか?」
「やっぱりミュージックじゃないですか?冗談抜きでライブ活動ですね」
代表して回答する高見沢さん。これには他の2人も同意です。
「アルフィーって生活感ないなあって、よく言われるんだよね。なんでかな?と思うと、音楽しかやってこなかったからかなあ、と思ったりしてさ。やっぱり音楽に賭けている部分が強いからじゃないの?」
桜井さんも「だって学生時代と変わってないんだもん。こどもがいるわけじゃないから、所帯じみたことにならないんですよ」
坂崎さんも「そこは大きいかもしれない。こどもが誰かにいたら、だいぶ変わるね」と続けます。
「例えば、俺に子供がいたら、幸ちゃんと高ピーと『お年玉、どっちが多くもらった?』ってなる。こうなってくるとグループはギクシャクしますよ。そういう意味では音楽に専念できますからね」
これには坂崎さん、高見沢さんも納得。たかがお年玉、されどお年玉なのです。
ザ・カンレキーズへ小堀が加入?
続いての質問です。
「平成の名GS、ザ・カンレキーズはますますパワーアップしていますが、彼らのパワーの源はどこにありますか?」
最年長新人バンドとしてTHE ALFEEのコンサート会場に出現したトリオ、The KanLeKeeZ(ザ・カンレキーズ)の話題です。
坂崎さんが彼らに代わって答えます。
「GS愛ですね。僕らがデビューした頃は、もうGSは古すぎちゃってね。廃れて4、5年しかたってなくて。それが何十年か経った今となって、良い曲があったな、と」
さらに高見沢さんがその魅力を語ります。
「ミリタリールックを3人で着るというのが、グループサウンズの極みだね」
坂崎さんが「たぶん小堀さんも大好きだと思うよ」と言えば、高見沢さんも「絶対、お揃いで作ってるよ」と断言。
桜井さんも「じゃ、入る?リードタンバリンかなんかでどう?」と提案。
坂崎さんが「司会とリードタンバリン。それじゃあマチャアキ(堺正章)さんだよ」と、いつの間にか「小堀勝啓、ザ・カンレキーズ加入」の流れに。
というかザ・カンレキーズへのインタビューになっています。
カンレキーズからコッキーズへ
最後にTHE ALFEEから、小堀勝啓と世の還暦超えの皆さんに愛のあるメッセージを頂きました。
「我々は元気にやっていますから、還暦を超えた人たちは我々を見て、ともに目標70までコッキーズ(70歳=古希)を目指して、いきましょう。もうすぐです」
坂崎さんが語ったように、いまの還暦は昔の還暦とパワーが違います。
そのパワー発散の場として、THE ALFEEの夏フェスが7月の29、30日と横浜アリーナで開催されます。
名古屋からだと1時間半ほど。東京から、埼玉・秩父の桜井の実家に帰るより早いので、皆さん来て下さいとのことでした。
(尾関)
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