CBCラジオ特集 「20年目」
第51回放送文化基金賞 ラジオ部門 最優秀賞・出演者賞
第51回放送文化基金賞 出演者賞(対象:西山美香さん・井戸謙一さん)
第62回ギャラクシー賞 ラジオ部門 優秀賞
2024年日本民間放送連盟賞 ラジオ教養番組 優秀 |
番組内容
誰もが無実の罪に問われる可能性があります。その時、法は、救ってくれるのでしょうか?

2003年の湖東記念病院事件で、患者の「人工呼吸器のチューブをはずした」などと自白し逮捕された西山美香さん。合理的な自然死の疑いがあるにもかかわらず、有罪判決を受け12年間服役しました。
99.9%不可能と言われる再審の扉をこじ開けたのは、元・裁判官の矜持と自戒を抱く弁護士、美香さんが獄中から両親に送った350余通の手紙から無実を感じ取り世に問うた地方新聞の記者たち、そして、娘の無実を信じる両親の悲痛な叫びでした。
西山さんが綴った手紙は、両親しか目にすることのないものだからこそ、その時その時の「美香さんの真実」を物語っています。
番組では、無実を訴えながら12年間の服後に再審無罪が確定した西山さんの20年を振り返りながら、再審法に改正が求められる理由を紐解き、法は誰のためにあるのか、問いかけます。
スタッフ
プロデューサー 藤塚卓洋(CBCラジオ)
ディレクター・構成 森理恵子(テラ・プロジェクト)
取材・リサーチ 太田哲太郎(テラ・プロジェクト)
出演 秦融、西山美香、井戸謙一、周防正行、いのこ福代、加藤由香(CBCテレビ)
選考理由
ギャラクシー賞
看護助手の女性の20年を振り返り、事件をつぶさにたどることで、再審法改正の必要性がくっきりと浮かび上がってきます。再審までの険しい道を歩いた本人、両親、元新聞記者、弁護士らの言葉が胸を打ち、重要な問題を身近なことに感じさせてくれました。一人でも多くの人に聴いてほしいドキュメンタリーです。 |
放送文化基金賞
再審へ向け尽力した両親、弁護士、事件に光をあてたジャーナリストなどへの丁寧な取材とドラマチックな構成で、再審法の問題点を浮き彫りにした。獄中から両親へ送った手紙を西山美香さん本人が朗読しており、その声が冤罪の痛みを伴って、聴く者に迫る。ラジオならではの、声の力を感じさせる番組である。 |
再放送決定!
日時:
6月26日(木)21時から