CBCラジオ初の大賞
5月31日(木)、セルリアンタワー東急ホテル(東京・渋谷)にて第55回2017年度ギャラクシー賞の授賞式が行われ、CBCラジオ制作のドキュメンタリー番組『最期への覚悟』が、ラジオ部門において
大賞を受賞しました。
ギャラクシー賞における大賞の受賞は、CBCラジオとして初の快挙です。
詳細は
こちらのサイト(放送批評懇談会)をご覧ください。
『最期への覚悟』番組概要
日本は今「超高齢社会」です。平成27年の65歳以上の高齢者数は、全人口の4人に1人の割合となる3,392万人でした。また、独居世帯も増えています。
平成27年の厚生労働省の調査によると65歳以上の高齢者世帯のうちおよそ半数が、一人暮らしの独居世帯でした。今後さらに高齢者数は急増し、いわゆる2025年問題※に直面すると言われています。
(※)団塊の世代が2025年頃までに75歳以上に達し、介護・医療費等社会保障費の急増が懸念されている問題です。
国は対策として今より病院のベッド数=病床数を減らし、病院から在宅医療への転換をはかる事で医療費削減を考えています。
しかし在宅医療には、診療をする医師と訪問看護師、生活を支える介護スタッフらの緊密な連携が必要ですが、それらが上手くいっていないのが現状です。
愛知県は、医師や介護スタッフの連携を進めるために交流会を開いたり、医師と介護スタッフが患者のデータをインターネット上で共有するシステムを推進したりしていますが、成果は出ていません。
名古屋市千種区の「すぎもと在宅医療クリニック」杉本由佳医師は、16年前から地域の在宅医療に取り組む、在宅医療のパイオニア的存在です。
杉本由佳医師
このクリニックは院長の杉本先生と事務員の2人だけですが、24時間の診療を行っています。
杉本先生は、在宅医療を行うために、様々なスタッフと連携して患者を診ます。
在宅医療のためには、医師、訪問看護師、生活のケアをするヘルパー、薬を家まで運ぶ薬剤師、その他、入浴サービスや訪問リハビリ、スタッフのスケジュールを調整するケアマネジャーなど多くの人たちが関わります。
杉本先生は、患者が「より楽に、より長く」生きられる様に、関係スタッフのリーダーとして訪問診療を行います。
番組は、杉本先生が診療をする前山和子さん(75)を中心に追いかけました。前山さんは、去年11月から末期の乳がんで脳腫瘍を患う一人暮らしの患者です。
番組では、名古屋市内で在宅医療をおこなう杉本医師と独居の患者らの日常を通し、家で看取るためには、医療・介護現場で何が必要なのか、また様々な在宅医療の問題に一石を投じます。
『最期への覚悟』スタッフ
プロデューサー:森合 康行
ディレクター :菅野 光太郎
音効 :奥野 賢司
ナレーション :榊原 忠美
榊原 忠美
菅野ディレクター
大賞受賞を記念して6/28(木)に再放送
CBCラジオでは、このギャラクシー賞大賞受賞作品『最期への覚悟』を6月28日(木)よる9時から再放送いたします。
この機会にぜひお聴きください!