河原崎辰也 いくしかないだろう!

鼻毛について、いまこそ学ぼう!

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先日の番組で「鼻毛をどのくらいの頻度でお手入れするか」という話題で盛り上がりましたが…、改めて考えてみると鼻毛についてあまり詳しくは知らないなあ…と感じました!

たかが鼻毛、されど鼻毛。
ちょっと見えているだけでカッコ悪い、普段は鬱陶しがられる鼻毛ですが、
そんな鼻毛にも実はちゃんとした役割があるはず!!!

ということで、今回は鼻毛について
藤田医科大学 ばんたね病院 耳鼻咽喉科  
中田 誠一先生 に伺いました!🎤♪


◆そもそも鼻毛の役割・機能とは?

主な役割は
フィルター機能
鼻の奥は喉や肺へと繋がっているので、鼻毛がないとホコリや小さなゴミを気管支へと吸い込んでしまいます。鼻毛があるおかげで、それらの異物は鼻毛に引っかかり体内に入ってこないのです!
鼻毛に引っかかったホコリやゴミは、鼻水と混ざって流れ出たり、鼻くそとして固まって、やがて体の外へと排出されるようになっています💡✨



◆ということは、鼻毛は新型コロナウイルスに対しても有効? 

以前、河原崎さんがコロナのことも考えて鼻毛の手入れをしようか迷っていると話していた件に対して
「それはないですね~」と!👀💦
今回の新型コロナウイルスに関しては、有効ではないと思います!と笑いながら中田先生(笑)

逆に、例えばコロナ菌のついた唾液が鼻毛についたら、菌が増殖してしまう可能性もあるので、“鼻毛が生えているからコロナになりにくい”というのは有り得ない。迷信ですね!!と。

というのも、そもそも新型コロナウイルスの大きさは100ナノメーター(1万分の1ミリ)なので、
鼻毛関係なく体内に入ってきてしまうのです。
鼻の中に異物が入ると、まずは鼻毛がフィルターになって侵入を防ぎますが、防ぎきれなかったウイルスなどは粘膜と0.005㎜程度のとても短い毛のようなひだ「腺毛(せんもう)」によって奥への侵入を防ぐようになっています。そして、咳やタン、くしゃみとして外へと追い出されるんだとか。


ウイルスなどに関してはこの「腺毛」が頑張ってくれているそう!!


<実はとっても可愛そうな鼻毛の現状…>
実は耳鼻科の教科書にも鼻毛のことって詳しく載っていないらしく…。1000ページある教科書のうち、たった1行くらいなんだとか!💦(笑)
日本全国に何千人と耳鼻科の先生っていますが、鼻毛専門の先生というのは聞いたことがないですね、と中田先生。

ここまでお話を聞いていて、段々と鼻毛が可哀そうになってきましたね…。




◆そんな鼻毛の存在意義って…??

実は鼻毛はフィルター機能以外にも、
「加温・加湿機能」の役割も担っています。吸った空気は、体温よりも低いことが多く、その冷たい空気を直接肺に送り込むと肺は縮み上がってしまいます。鼻呼吸で鼻から空気を吸う際に、体温程度に温かく・適度な湿度の空気にして肺まで送り込んであげるのを鼻毛もサポートしているのです。

邪魔者扱いされる鼻毛ですが、我々の体を守るため、陰ながらしっかりと働いてくれているのです。
し、知らなかったー!!!!!



◆では、もし鼻毛がなかったら…?

先程もお伝えしましたが、鼻毛は空気中のゴミを排除する役割がありますが、鼻毛でキャッチできなかった小さなゴミやウイルスなどは、鼻毛の奥にある粘膜上である程度キャッチして肺に直接ゴミが入らないようになっています。
このようにフィルターの役割は鼻毛がなくてもカバーできますが、
加温・加湿に関してはそうはいきません。

もし鼻毛が全部なかったら、鼻から吸った空気は加温・加湿されることなくままの状態で肺へ届けられます。体温との差があり、乾燥している空気は肺の負担になります。長い期間、肺に負担がかかるとそれだけ大きな病気へと繋がってゆくかもしれません…。

空気を肺へと送る“呼吸”は生きていくうえで、決して欠かすことのできない活動ですよね…!
鼻毛頑張ってるじゃん!!!
あれれ?なぜか鼻毛を応援したい気持ちに…(笑)




◆でも呼吸には“鼻呼吸”“口呼吸”がありますよね?

呼吸には“鼻呼吸”“口呼吸”がありますが、鼻には鼻毛が生えていますが、口の中には当然ですが気道含めて毛は生えていませんよね。

例えば鼻炎持ちの方は鼻呼吸がしにくく口呼吸になりがちです。鼻毛という防塵フィルターを通さずに口で呼吸をすれば、当然ですが様々な菌やウイルスが体内に入り込んで来やすくなりますよね。そのため、実は口呼吸の方は風邪をひきやすいとも言われているんです。


私たちが生きてゆくうえでは欠かせない“呼吸”にも、この鼻毛が大きく関わっているのですね!鼻毛、すごいぞ!!!!



◆ということは、やはり鼻毛は必要ということですね!

もちろんです!
としっかりとした強い口調の中田先生🔥🔥
最近では、一部のサロンやクリニックで、鼻の穴をツルツルにできるワックス脱毛や、レーザーを使った永久脱毛をしているところがありますが、
これはさすがにやりすぎかなあと思います。
最近の鼻毛脱毛について「鼻毛が泣いている」という中田先生の名言(迷言?)が飛び出します…!!(笑)


また、鼻毛を抜いてしまうのは大変危険です。毛を抜いて引っ張ることで毛穴に傷がつき、粘膜が傷ついて炎症を起こす可能性もあります。また、鼻には三叉神経が通っていますので、くしゃみが止まらなくなるし、なにより痛い…(笑)
鼻毛の生えていた毛穴から雑菌などの悪い菌が入り込んで化膿や炎症を起こしてしまったり、毛嚢炎という病気になってしまうこともあるそうです。




◆できる大人の鼻毛ケア、正しいお手入れ方法とは?

余程の必要性がない限りは、自分で
専用のハサミや鼻毛カッターを使ってカットをしたほうが良いでしょう。

ちなみに鼻毛は、平均すると1日:0.15mm、1ヶ月で4~5mm程伸びます。
鼻の出口でこれくらいの長さがあると、鼻から外にはみだして見えてしまいます。やはり鼻毛が出ているとカッコ悪いですから、月に1度くらいはお手入れした方がいいかもしれませんね。



◆ちなみに、中田先生の鼻毛は…?
実はちょっと鼻毛が出やすい体質で…。(笑)
専用のハサミで週一回程度ケアしていますよ、と(o^ ^o)


ご自身の鼻毛事情も笑顔でお話される中田先生✨
楽しくてためになるお話、ありがとうございました♪

 

 
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