河原崎辰也 いくしかないだろう!

出逢った時が、ハメ時!顔ハメ看板の魅力に迫る!!!

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日本各地の観光名所やお祭りなどのイベント会場、あるいはまたなんでこんなところに??と、全国各地ありとあらゆる場所に置かれている顔ハメ看板💡✨
顔ハメ看板というと、”昭和の遺産”のようなイメージがありますが、実は今が一番のピーク時で、数はずっと増えているそうなんです!

確かに…
色の少しはがれた古いものはずっと残っているし…、新しいのもできている!!
子供のころは進んでハメていたけれど、大人になった今は恥ずかしくて躊躇してしまう…と大人も多い中、何が長年人々を魅了しているのか

ということで、実際に顔ハメ看板に魅了された1人!
会社員のかたわら15年にわたって全国の顔ハメ看板を訪ね歩く

顔ハメ看板ニスト 塩谷朋之さん にお話を伺いました🎤♪


◆どんな活動をしている?
昼間は会社員として働き、出張の合間に全国の顔ハメ看板を撮り続けているそう💡
これまでに
4200枚ほどの顔ハメ看板にハマって、最近は年間500枚くらいの看板にハマっています。また、顔ハメは突然遭遇しうるので、即座に対応できるよう、通勤時なども含め常にカメラと三脚をバッグに入れているんだとか📷✨


◆顔ハメ看板にはまったきっかけは?
以前、埼玉県の加須(かぞ)市へ出張したとき、農産物直売所のビニールハウスのなかに、壊れかけた顔ハメ看板が放置されているのを見つけたそうで…。
それを見たら何だか、かわいそうになっちゃって、と塩谷さん。
農家のおじさんに「あとで片付けますので、写真を撮らせて下さい」と頼んだんだそうです。おじさんは「こんな汚いの撮るのかね」と言われたそうですが、写真を撮って元に戻そうとしていたら…、おじさんが「そんなに喜んでくれるのなら、壊れた脚を直して、また写真が撮れるようにするかな」と言ってくれて…。
それがとても嬉しくて、「全国の絶滅しそうな顔ハメ看板を撮ってみよう!」と心に決めたのが、きっかけ。

また、その時に「顔ハメ看板は“人が人のために作っている暖かいもの”なんだな」と感じて…。
枚数を重ねていくにつれて、わざわざ倉庫から出していただいたり、看板を作った方に喜ばれたり…と素敵な出会いをたくさん経験し、
その思いに触れるために、今では顔ハメ看板があるところを探して、色々巡ってハマるようになったんだとか!👀✨


◆そもそも、顔ハメ看板はいつ頃からある??
正確な歴史はわからないのですが…、アメリカの画家のカシアス・クーリッジという人が1874年にパネルに絵を描いて顔を出して写真を撮ると面白いという、顔ハメ看板の概念で特許を取得しているそう。カメラの歴史とともにという感じで、140年くらい前にはそういう考え方自体はあったんじゃないかと思います。
日本では1970.80年~フジカラーやコニカカラーなどカメラを使ってもらうために、お城や動物園などの観光地に販促として置かれ始めたようです。

「顔ハメ看板というと、昭和の遺産のようなイメージがありますが、実は今のほうがずっと増えているんです。SNSと相性がいいんですよね。」と塩谷さん📷


でもどこか、どうでもいいもの(B級、くだらない)として扱われてしまうところもあり、そこも、なんだかいい。
間抜けなのにあたたかい。人の想いがのっかっているから、なんだかじーんとしてしまうんです。



◆ズバリ!顔ハメする際の心得は…!?

①顔は無表情!
あくまでも主役は看板!顔をつくると邪魔になる。
そのため、メガネも外すように。雑念はなるべく取り除きましょう!また、顔は少し前に出すといいそうですよ! 


②必ず穴を埋めること!
顔ハメする箇所が複数あるようなときは、近くにいる方にお願いして必ず埋めましょう。完成度が違うんです!
見知らぬ人に声をかけると、「え?」という顔をされますが、「あの看板、2人用なんです」と言うと、「ああ、いいですよ」と意外と8割~9割の人が快くハマってくれるんだとか(笑)


◆これまでに思い出に残っている看板は?
顔ハメ看板は顔が急に出ている感がアンバランスで面白い物なので、人の情報が加わらないようにしています。看板の端を手で持ったり、身体が看板の外にはみ出ないようにしているんですが、これが意外と難しくて…。


<広島:福山城博物館天守閣 逆さまコウモリパネル>



この看板は、木にぶら下がっているので顔が逆さまになっています。
顔ハメした写真を前から見ると、「え!?後ろ側はどうなっているの!!?」となりますよね…(笑)



実は逆さコウモリは、穴の位置に丁度、寝っ転がる用の台が置いてありまして…。その台に仰向けに寝っ転がって、首をのけぞらせてハマっています。この顔の角度もなかなかなもので…。

最初はそんな事になっていると思わず、三脚をセットしてセルフタイマー10秒で急いで後ろにいこうとしたら、裏に「くつをぬいであがってください」と思いっきり書かれていて、靴を脱いでもう一度セルフタイマーをセットしたのが思い出されます。



<長崎:カフェオリンピック 長崎夢タワーパフェ>



この顔ハメパネルは幅がとても狭くて…(笑)
正面を向くとハミ出してしまうので、真横を向いて90度首だけ曲げてハマっています。身体を出さないと決めると、首の可動域が問題になることがよくあるので、ストレッチじゃないんですけれども、
顔ハメの為に日頃から筋トレといいますか…、首をよく動かすようにしています!!!

<東海三県のオススメ看板>
愛知:大須商店街KACHO前 顔ハメ大喜利「な」
岐阜:高山の古い町並み さるぼぼ 、 つちのこ館 つっちーとのこりん
三重:花と動物ふれあい広場 ライオン










◆改めて感じる、顔ハメ看板の魅力は?

顔ハメ看板って、アフリカの奥地の村や北朝鮮にもあって…。そんな世界のどこであっても、誰もが
「それが何をするためのものなのか」理解できる不思議なもの必要な技術も得意不得意もないから、誰でも参加できる。そして鑑賞するだけでなく“体験”できるのが最大の魅力ですかね。

また、素晴らしい看板に出合えた時や、過酷な状況でハマりきった時などは達成感が得られます。写真を撮ってもらったり、「穴が2つあるんで!」と一緒にハマってもらったり、(逆さコウモリのように「どうなっているんだ!」と)後で人に見せて笑ってもらえたり…と、そういう面では、
顔ハメ看板はとても優秀なコミュニケーションツールだと思います。

かかわる人みんながちょっと間抜けで、暖かい気持ちになる素晴らしい仕組みだなと。一枚の看板をとおして生まれる、会話の数々。顔ハメ看板は、いまや現代社会のコミュニケーションツールだと感じますね。

「穴の数だけ、物語がある。出逢った時が、ハメ時ですよ!!!!」
と最後に名言(迷言?)を残してインタビューは終了(笑)

ほんわかとした優しい語り口調でしたが、顔ハメ看板への愛、そして変態っぷりがしっかりと伝わってきました!!(笑)



塩谷さん、ありがとうございました!(o^ ^o)💕




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