河原崎辰也 いくしかないだろう!

人気の映画館の仕掛け人 遠山さんに“若者と映画”に対する熱い想いを聞く!!

[この番組の画像一覧を見る]

以前、番組でも紹介しましたが
総務省「社会生活基本調査」によれば、
映画館での映画鑑賞の平均行動日数は
2006年からの10年間で全年代において減少。


映画代1800円は高すぎる
集中力は「10分が限界」、鑑賞の時間を作れない
などが主な理由との…。

10代から20代の若い世代に至っては、
映画自体を観る機会が低下している傾向です。




しかし、そんな中 全国から映画好きが集まる映画館が話題に!
それが、東京都立川市にある
「立川シネマシティ」
ユニークな上映スタイルを武器に人々を引き付けています。


シネマシティ企画室室長 遠山 武志さん
にお話を伺いました🎤♪


もちろん映画が大好き!
大学生の頃から映画館でアルバイトをしていて、そのまま就職!

”やりたいことをやれている”
笑顔を感じられる声でお話されました(o^ ^o)

改めて「シネマシティ」ってどんな映画館?

「都心初のシネコン」として
1994年に開館した独立系シネコン。
全部で11スクリーンを有しています。

シネコンの中でも珍しく
東宝イオン109やユナイテッドシネマといったチェーンに属してない
スタンドアロンのシネコンです。


大手のシネコンがどんどん開館する中で生き残っていくためには、

どこにも負けない特徴的な個性が必要と感じ、
自称
“日本一音にこだわる映画館”として
都内初の「THXシアター」を導入など、音響にとことんこだわることに💡

「極上音響上映」「極上爆音上映」という
ユニークな上映スタイルはネットでも話題になりましたよね✨


聴覚というより体全体で”体感するような音”
重低音を音としてではなく物理的な震動として体感できる極爆は、
音が持つ没入感アップの威力をわかりやすく理解できます。
家では絶対に味わえないその没入感に、観客は魅了されるのです。



そんなシネマシティの音は

音響の専門家やその映画の音響監督やスタッフの人が
自らシネマシティに来て、音の調整を行たもの!


作品1作、1作に対して

”その作品ならではの音”を作っていくという
なんとも贅沢な調整を行っているんです。

また、それを追加料金なしで通常料金で楽しめる!
そりゃあ人が集まるわけだ…(笑)
 

全国からファンが集まるシネマシティでも、若者の映画館離れはすすんでいる?

実はシネマシティでは
60・70代よりも20・30代、学生の割合が多い。

映画館へ行く人は減ってきているが、
映画館の興行収入は増えているという調査データも…。
つまり、映画館好きは何度も観るが
そもそも映画館へ行かない人が増えているということ。


映画を観る方法は様々になっている…
そのため、必然的に”映画館を選択する人”が減っているとも考えられる。

そういった中で、
シネコンでは8割ほどは決まった作品を上映しなければならず
残り2割でそのシネコンならではの作品を上映し
映画館のカラーを出していき個性を出すそう。

昔は時間つぶしとして映画を観る人が多かったですが
いまは”映画を観に行く”というレジャーの目的に。
席も決まっていて、ちゃんと観るものにかわってきた。

マナーやシートを始め画質や音にもこだわるようになり
80年代からほど変わらない1800~1900円という金額の
観る料金が高い、という意見に対しては…
”むしろ安いくらい”という答えも。




そんな中、シネマシティでは

”映画ファンのための映画館”を目指し
たくさん映画を観たい人向けの
会員制度を始めました。

年会費1000円(半年だと600円)を払えば

通常・平日1800円の映画を何度でも1000円で楽しめる。
また、24歳以下の方は半年100円の会費でOK!!!


半年間の会費100円で
映画を何度でも1000円で観られるのはお得ですよね✨


こうすることで鑑賞回数も増え
値段も安くはなっているけれど映画館の利益も生まれるんだとか。

そして、実際に24歳以下の有料会員は増えているそう(o^ ^o)

これまでシニア割りなどご高齢の方に対するサービスはあったものの
実は若者に対する金銭的なサービスは少なく…
遠山さん自身もアルバイトでお金もない中
経済的余裕のあるでだろう大人と同じように
高い料金を払うなんて不平等だ!という想いもあったそう。



“ただ若者の入場料を引き下げるのではなく、ベテラン映画ファンが彼らを育てる”
鑑賞料金が1,100円(有料会員は1,000円)となる「シニア割」が70歳以上(現在は60歳以上)に引き上げられるほか、夫婦どちらか1人が50歳以上で2人合わせて2,200円になる「夫婦50割」が終了する。結果、先輩方に負担をかけてしまうことになるが、みんなで若者を育てていこうということでこの企画を「次世代育成計画」と呼んでいる(笑)
⇒結果、24歳以下の有料会員はどんどん増えている!!!

 

やっぱり若者にこそ映画を見てほしい!

また映画にしろ「物語」というものは
“基本的には20代前半までの人のためにこそある”という考えがあり
生き方の規範を必要とする人格形成期にこそ
映画を観てほしい、映画から得るものはたくさんあると思っているそう。


映画館に入る前と出るときでは、世界の色彩が異なるほどの昂揚!
これを多くの若者たちに味わってほしい。

“生まれて初めて観た映画は、スマートフォン”

ということが既にに現実化しているからこそ、
映画館のあの体験を、味わってもらいたい!!
と熱く語っていただきました(o^ ^o)



そんな遠山さん、オススメ映画館のお供は”ホットドック”!
今週末、ホットドック片手に映画鑑賞いかがでしょう?



 
関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報