河原崎辰也 いくしかないだろう!

子ども用シャンプーハットが50年ぶりにアップグレード!

子どもが髪を洗う時に、目に水が入るのを防ぐ「シャンプーハット」。
1969年の発売以来、1度も形状が変わっていませんでしたが
先日、販売元のピップが50年ぶりにリニューアルを断行しました!

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ピップ株式会社 商品開発事業本部の
相良 裕子さんにお話を伺いました🎤♪

そもそも、シャンプーハットは

”ピップエレキバン”でお馴染みの
ピップ株式会社が作っている商品★

(し、知らなかった…)

実はシャンプーハットの歴史は、
現存する商品の中でも古く
ピップを代表する商品なんです!(o^ ^o)

このシャンプーハット、1969年の発売開始以来
パッケージと本体にデザインするキャラクターと色を変えるだけで

形状は発売当時から50年間変わっていません💡

そもそも「シャンプーハット」ができたきっかけは?

当時のお風呂文化は現代とは異なり…
シャワーはなくお湯を桶ですくい、
バシャ―っとそのまま頭にかけていた為
シャンプーも目にしみたそう(> <。)💦


当時の開発担当者が
自分の子供が髪を洗うのを嫌がる様子を見て
“シャンプーが垂れてこないような帽子を作ったらどうか”と思い
試作に取り掛かったのがきっかけです💡

商品の独特の形状は
トタン屋根のたわみを参考にして、
水の重みに耐えられ
丸くくりぬかれた頭部のフチも水が浸入しないように

と考えられたもの🔥🔥

そのサイズを決めるのに、
近所の何百人もの子供の頭を
メジャーで測って直径を決めたそうです!(笑)


今回のリニューアルに至るまで形状は50年間変わらず
発売当時のままということで、
当初から完成度が高く考え尽くされた形状であったといえます✨

ここにきてリニューアルに踏み切った理由は?

もともと、「シャンプーハット」をアップグレードすることは
ベビー担当者の長年の課題として
歴代の担当者が試行錯誤を繰り返してきたそう。

例えば…、
子供が遊べるようシャンプーハットから音や光が出るなど、
現行品に装飾を加える方向で進めていましたが、
それでは値段が3~4倍に上がってしまいます。

当時販売されていたシャンプーハットの定価は550円。
3倍となれば1700円近くなるため、
リーズナブルな商品価格を保ちながら
現行品以上の性能を出すことが難しいなどの様々な課題にぶつかり、
斬新なリニューアルが実現できませんでした…(> <。)💦

また、ここ数年
知っているけど使わないという家庭が増えていたこともあり
改めて、どうして使わないのか調査したところ
“水嫌いのまま大きくなっちゃうから かぶせない・使わない”
という意見が目立ちました…。

シャンプーハットはもともと
“子どもを水から守る”商品でしたが、
“子供を早く水に慣れさせたい”という親心に改めて気づかされ、
本来とは“逆の答え”にハッとしたそう!💡

そこで、
“水から守る”のでなく、
“水に慣れる”“水嫌い卒業にチャレンジする”という新発想のもと、
できた新商品が…

「ピップステップ! シャンプーハット」です!!(笑)
名前…(笑)





この商品名は担当者の相良さんが
販売直前、晩酌中に偶然思い付いたものなんだとか!✨

「ピップステップ! シャンプーハット」の特徴は? 

“楽しく水ぎらい卒業にチャレンジできる”という新コンセプトのもと、
シャンプーハットに穴を開け段階的に水に慣れていくことができる
同社独自の「3ステップ卒業設計」を採用!




シャンプーハットに小さい穴と大きい穴をあけた部分を作り
シャンプーハットの位置を変えることで
段階的に水嫌いを卒業できるようにしています✨


まずは、今まで通り穴が開いていない部分からスタート。

次のステップでは、
小さめの穴が開いているところを顔の正面に向けて使い、
水がしずくとなって落ちてくることで
水との触れ合いを楽しんでいただきます💕

そして最後の大きめの穴では
顔まで水が流れてくる仕掛けとなっているので、
顔に水がかかっても大丈夫なように慣れていただきます♪

開発で苦労したところは?

穴の位置やサイズを調整して作った試作品は、
200枚以上完成まで1年半かかったそう…!💦

社内ではマネキンの目元にカメラを設置して、最適な形状を研究。
実際、どのように顔にかかっているのか
どのくらいの水量が出るかを検証して開発を進めました。

時には会社の給湯室を占領して、
水浸しにしてしまったこともあったそう…(笑)


また、水に慣れるのはお子さまであるということから
お子さまの目線でどのように水が流れれば慣れていけるのか、
またその流れを見るお子さまの目の間隔を考え、
担当者の子供たちに繰り返しモニターをするなど
多くの試作を繰り返すことで最終の商品設計に辿り着きました✨

 

試行錯誤を繰り返して誕生した新しいシャンプーハットの反応は?

大阪府内の保育園の親子にモニター調査に協力いただいたところ、
8割以上の方が「気に入った!」と嬉しい回答が💗✨

また、感想では、「シャンプー後もずっとかぶっていた」
「穴があいて水が落ちているのを楽しそうに見ていたので良かった」
「子供が自分でシャンプーをする練習になるので買いたい」
「とても楽しそうに自分で使おうとしていた」という好評なご意見も🎤

こうして、50年ぶりにリニューアルしたシャンプーハットが
先月末に発売されたのです!✨

 

最後に…

試行錯誤を繰り返し完成した
ピップステップ! シャンプーハット

 
その生みの親・名付け親である相良さん✨
名前を閃い時の晩酌のお供は…

「お刺身・から揚げ」


「お刺身・から揚げ」を食べると
いいアイデアが浮かぶかも…?(笑)
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