八木志芳の私たちは求めてる

ピル服用は卵巣にやさしい?医師が解説する副効果

3月31日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』には、「ピルを服用することで卵巣を休ませて、卵子の老化を阻止することができるのか?」という質問が寄せられました。

婦人科の相談も行っているスマルナ医科歯科クリニック窪田真知医師が答えました。聞き手は八木志芳です。

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現代の医療でも老化は止められない?

40代の女性から質問が寄せられました。

「『ピルを服用することで卵巣を休ませることができ、卵子の老化を阻止することができる』とのコメントを書いている人がいた。これは本当なのでしょうか?」(Aさん)

窪田「残念ながら現代の医療を持っても、卵巣の老化を止める、卵巣が若返る方法はないんです」

ピルを使用したところで、卵巣の老化が止まりアンチエイジングになるわけではないそうです。

ピルにより卵巣からの排卵を止めることを「休ませる」という表現することは多い、と窪田医師。

自然の周期では、卵巣で卵子を育てて排卵。排卵後、一定の期間に黄体ホルモンを出し、妊娠しなければ生理がきます。そこからまた卵子を育てて…というサイクルを一旦止めるのがピルの役割です。

窪田「つまり、しっかり働くことを休ませているのはピルなんですね」

​​​​​​​八木「卵巣自体の活動を完全に止めているというわけじゃないですよね?」

窪田「そう。人によっては卵巣から何個排卵したら打ち止めって、何個排卵したら閉経になるって理解されている方も多いのですが、卵巣は加齢と共に、だんだん質も量も落ちていく」

ピル服用の副効果とは

昔と違って栄養を豊富にとれるようになり、見た目も若々しく元気で過ごしている女性が増えています。しかし、閉経の時期は50歳くらいと昔から変わっていないそうです。

20歳でピルの使用を開始しても20歳の卵巣のまま30歳になるわけではなく、35歳になったら35歳の卵巣としての働きになると窪田医師。
では、ピルを使って卵巣を休ませている方が卵巣にやさしいかというと…、

窪田「確かに卵巣にとってはやさしい」

たまに、卵巣から出血を起こす「卵巣出血」などの手術が必要なアクシデントが起こることがあります。
セックス時の卵巣への刺激が強かったり、すごく激しい運動をしたりなど原因は様々ですが、ピルを飲むことで卵巣出血を回避することができます。

さらに、最近のデータでは卵巣がんになる確率も減るということがわかったそう。

「そうなんですか!」と驚く八木。
他にも「子宮内膜症」(ひどい生理痛や不妊の原因になる病気)を予防することもでき、悪化させない環境をピル使用により作ることもできるとのこと。

最近は、初経が早くて妊娠するまでの生理の回数が多い人が増えているので、卵巣や子宮まわりの環境を整えるという意味でピルを使うメリットはある、と窪田医師。

ピルを飲むと妊娠しにくくなる?

八木「ピルを使うと妊娠しにくくなると思っている人もいるみたいですね?」

窪田「そうなんです。ピルを使っていると将来的にも妊娠しにくくなる、しなくなると誤解されている方もいますけど、ピルは妊娠したい時まで使用して、自分の意志でやめれば、すぐに妊娠しても大丈夫なお薬。
その後、妊娠した赤ちゃんにも悪い影響がないことはわかっています」

まだ日本では、ピルを使っている人が少ないので誤解をしている人が多いと八木。
Aさんは、卵巣を休ませる=卵巣の時を止めると思ってしまったのかもしれません。

今後、ピルへの認識が高まることを期待する窪田医師と八木でした。
(野村)
 
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2024年03月31日22時07分~抜粋

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