八木志芳の私たちは求めてる

「妊娠のタイミングは女性が選ぶ」コンドーム業界唯一の女性創業者の思いとは

日本を代表するコンドームメーカー、相模ゴム工業株式会社は業界では唯一の女性創業者による企業です。

8月13日放送の『八木志芳の私たちは求めてる』(CBCラジオ)では、妊活サポートアイテムを提案していることに興味を持ったパーソナリティの八木志芳が、その成り立ちや、女性創業者の思いを取材しました。

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妊娠のタイミングは女性が選ぶべき

以前番組では相模ゴムが発売している『タイミングエイド(TIMING AID)』という妊活サポートアイテムを紹介しました。

その時に「相模ゴムはコンドームだけじゃなく、妊活サポート事業も行っている」と知り、会社の成り立ちや、妊活事業を始めた理由などに興味をもった八木。

そこで、相模ゴムに取材交渉したところ快諾。営業企画室の山下さんにお話を伺うことができました。

八木「日本初の天然ラテックスコンドームと、日本初ポリウレタン性のコンドームを開発したのが相模ゴムさんなんですよね?」

山下さん「そうです」

八木「女性が創業した会社だということは知りませんでした」

現社長の祖母にあたる松川サクさんが1933年に相模ゴムを創業。
敗戦による貧困とベビーブームにより、当時の政府は人工妊娠中絶を容認する中で、「女性の妊娠のタイミングは女性が選ぶべきだ」との考えから、コンドームの開発に着手したのです。

八木「コンドームというと男性が持つものというイメージがあったりするんですが、女性が創業したという話を聞いて、すごく印象が変わりました」

他のコンドームメーカーでも例がなく「相模ゴム」が唯一の女性創業者なのだそう。

男性にも積極的に妊活に取り組んでほしい

八木「妊活事業を2019年、比較的最近スタートしたと思うんですけど、なぜ妊活事業をしようと思ったんですか?」

コンドームの販売会社としては、妊活事業は真逆な商品ではあります。
ただ、相模ゴムの根底には「家族計画」という企業理念をもっていて、「こどもができては困る」という時には、しっかりコンドームを使って性行為を行ってください、とコンドームを販売してきました。
そして、いよいよ次のステージ「こどもを持ちたい」方たちの家族計画をお手伝いするための商品を作ろうと、2019年に妊活商品を販売することになったそうです。

八木「『タイミングエイド』は自分たち(の判断)で男性側が精子をとって、それを女性側が自分で注入する。こういうことが病院じゃなくて自宅でできる、というのに驚きと感動があった」

妊活というと、どうしても女性が主になって…と思われがちですが、「原因の半分は男性にもある」と山下さん。
もっと男性も積極的に妊活に取り組んでほしいので、自宅でできる、2人で始める妊活をコンセプトとして、妊活事業を行っているということです。

「愛」のある生活を応援したい

八木は、夫婦や家族で考えていこうというコンセプトは、創業者である松川サクさんの「妊娠の機会は自分たちで選ぶ」という創業理念が根付いていると思いを巡らせます。

いまはピルや避妊リングなど、女性の避妊の方法は選択肢が広がっています。
その中でコンドームは今後どのような役を担っていくのでしょうか?

山下さん「避妊の方法としては、様々な選択肢がありますが、性感染症から身を守る手段は唯一コンドームだけ」

大切なパートナーを守るため、安心して愛のある性行為を行う上でコンドームの装着はお願いしたいと山下さん。
今後も、夫婦や家族の愛を応援する商品・サービスを提供していきたいと話しました。
(野村)
 
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2023年08月13日22時11分~抜粋

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