八木志芳の私たちは求めてる

ジェンダーレストイレにおけるサニタリーボックス問題

CBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』に、生理の汚物処理について相談のおたよりが寄せられました。

大抵の男性にはわからず、周囲に聞きづらいこの相談に、パーソナリティの八木志芳が答えました。
8月6日放送分から。

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サニタリーボックスは使っている?

相談を投稿してきたのは、50代女性のAさん。
仕事は事務職で、会社には20代~60代の女性が9割、男性が1割勤めているとのこと。
古いビルのワンフロアのため、トイレはひとつだけ。和式でしかも男女共有です。

ある日、40代と60代の女性との間で、サニタリーボックスが話題になったようです。

「私は何も考えず汚物入れを使っていましたが、どうやら誰も(汚物入れを)使っていないという話になりました。
私は自分が使った日は汚物入れを新しい袋と交換し、袋を2重にして、帰りに会社のゴミ箱に捨てて帰っていたんですが、20代、30代の人はすぐ近くの駅ビルのトイレを使用しているみたいです」(Aさん)

60代女性の場合、生理があった時は自分の使用済みのナプキンをゴミ箱に捨てることも抵抗があったので、ジップロックのような密封する袋に入れて自宅まで持ち帰っていたとのこと。
Aさんは初耳です。

「みなさんの生理の汚物入れ、どうしているのか気になります」(Aさん)

ある意味、ジェンダーレストイレ

サニタリーボックスの使用について「女性の中でも、かなり意見が分かれるんじゃないか?」と予測する八木。

八木「いまジェンダーレストイレっていうのが話題になったりとか、いろいろな議論を巻き起こしていると思うんですけども、小さいオフィスだとトイレは個室1個しかなく、それを男女で使うって、ある話だと思う」

かつて八木が所属していた某芸能事務所も小さい会社で、Aさんと似た環境だったそう。
フロアにひとつしかトイレがなく男女で共有していました。
「その時は、男性のことは考えずにサニタリーボックスを使っていた」と振り返ります。

サニタリーボックスを使わない理由について「いろいろ考えられる」と八木。

男性も同じ職場にいてトイレを使うので、サニタリーボックスの中を見るとは考えられないとしつつも、もし、見る人がいた時に自分の使用済みのナプキンが入っていたら嫌だとか思うかもしれない。
最悪、誰かがそれを持ち帰ったらどうしようと考えたりするのもわかると言います。

八木「あと、自分が生理だって知られるのが辛い、恥ずかしいっていう気持ちもわからなくはないの」

反対に「サニタリーボックスが備え付けられているんだから、気にせずに使って当然じゃん」っていう気持ちもあると八木。

男性にはわからない

では、トイレのサニタリーボックスについてルールなどは決められるのでしょうか?

おたよりには誰が清掃しているのかが書かれていないため、業者の方か自分たちで清掃しているのか不明で、経営者の性別もわかりません。

八木「(清掃員や経営者が)男性だった場合、こういう女性のトイレ問題に対して、意見をひろい上げて、まとめることはできないと思う」

特に古いビルで和式トイレだと考えると、古い会社なのかなと想像する八木。

八木「女性同士でAさんが話をして、自分の中でどうするかって個人で決めるしかないのかな」

Aさんが勇気を持って、他の女性にアンケートや意見など集めて反映できればいいのですが、まだまだ日本では、生理について話すことがタブーになっている風潮が残っています。

「生理の時の対応や対処方法を考えて話せる機会が増えればいいな」と願う八木でした。
(野村)
 
八木志芳の私たちは求めてる
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2023年08月06日22時07分~抜粋

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