八木志芳の私たちは求めてる

マタニティマークが知られてない!妊婦のリアルが赤裸々に書かれた本とは?

7月16日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、パーソナリティの八木志芳が、ある書籍を紹介しました。

その本とは、今年小野美由紀が書かれた『わっしょい!妊婦』(CCCメディアハウス刊)。

妊娠出産がいかに大変なものか、こんなに赤裸々に書いた本はないのでは?と感銘を受けた八木。
妊婦の置かれる状況や今の社会の対応などについて語りました。

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妊娠出産は本当にハード!

出版社のCCCメディアハウスのサイトによれば、『わっしょい!妊婦』の概要はこのように書かれています。

「35歳、明らかに“ママタイプ”ではない私に芽生えたのは『子どもを持ちたい』という欲望だった。このとき、夫45歳。子どもができるか、できたとしても無事に産めるか、産んだとしてもリタイアできないマラソンのような子育てを夫婦で走りきれるのか。それどころか、子どもが大きくなったとき、この社会は、いや地球全体は大丈夫なのか? 
絶え間ない不安がつきまとうなかで、それでも子どもをつくると決めてからの一部始終を書く笑いと涙の妊娠出産エッセイ」

小野美由紀さんは東京出身で、現在webや書籍などの幅広いジャンルで活躍されている作家です。

八木は小野さんについて数年前にTwitterで知ったそう。
自分の感情を大事にしていて、女性の立場から感じた問題や生きづらさなど、心の叫びを熱い気持ちのこもった文体で書く人だと感じたよう。

そんな小野さんが書いたエッセイ『わっしょい!妊婦』読んだところ、「本当に笑いと涙の内容だった」と言います。

八木「妊娠出産というのは、こんなにもハードなものなのかって、すごく赤裸々に書いていました」

すでに結婚してこどもがいる男性ですら、女性がここまで大変だってことを、知らないんじゃないのかなと思ったそう。

マタニティマーク知ってる?

エッセイの中で、特に印象に残っている部分があるようです。

八木「マタニティマーク。ご存じですか?」

妊産婦にやさしい環境づくりを推進するため、厚生労働省が支給する「マタニティマーク」は、お母さんがこどもを抱きかかえるデザインです。
交通機関、職場、飲食店等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくしたものです。

小野さんは「マタニティマークを付けて電車に乗れば、席を譲ってくれるかな?」と思っていたら、見事なまでに気付いてもらえませんでした。
そのことを夫に話したところ、「マタニティマークって何?」と返されてしまったようです。

八木「もしかしたら社会の人はマタニティマークを知らない人も多いし、電車に乗っていてもマタニティマークに気づいていない人が多いんじゃないかな」

マタニティマークのキーホルダーやストラップなどは、女性の手のひらくらい(約5cmほど)のものが多く、注意して見ないとわからないサイズです。

妊婦の辛さを表に出せない今

特に妊娠初期の人は、お腹も大きくなく、このマークがより必要となります。

八木「妊娠初期だからこそ気づいてもらえないってのはどうなんだ?」

働く女性にとっては妊娠初期もつらいものです。
「つわり」がひどかったり、一日中眠かったり、頭がよく回らないという状況などが発生します。

いかに辛いか、体調や心身に変化が起きていることを表に出すことは難しいものです。

小野美由紀さんの実体験が、ものすごく細かく書かれていると感じた八木。
妊娠から出産、子育てまでの大きな山を乗り越えてきた女性たちに対して「もっと手厚い支援とかあるべきなんじゃないの?」と首をひねりました。

八木「周りにも必ず妊婦さんがいる。自分がどうやって接していけばいいのかっていうことを考える」

妊婦さんへの思いやりを考えたり、これから妊婦になる人にも『わっしょい!妊婦』を薦める八木でした。
(野村)
 
八木志芳の私たちは求めてる
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2023年07月16日23時41分~抜粋

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