八木志芳の私たちは求めてる

アダルトグッズ企業TENGAが、障がい者支援施設を運営する理由

アダルトグッズで知られる株式会社TENGAが、障がい者施設を運営しているのをご存知でしょうか?

6月4日放送のCBCラジオ『八木志芳の私たちは求めてる』では、パーソナリティの八木志芳が、その理由や障がい者の「性」について解説しました。

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障がい者と性

TENGAでは、昨年5月から埼玉県川越市で障がい者就労支援施設「able! FACTORY」(エイブル・ファクトリー)を運営しています。

このエイブル・ファクトリーは就労継続支援B型事業所の指定を受けており、一般企業で働くのが難しい身体障がい者や知的障がいなどがある方に、作業やスキルアップの機会を提供しています。

障がい者は併設されたカフェで調理補助や接客をするほか、奥の作業室ではオーダーTシャツの制作やTENGA製品のフィルム包装などに携わり、工賃を得ています。

毎日新聞によれば、施設長はこのように語っています。

「障がい者は恋愛をするし、性欲もある。『障がい者と性』をタブーにしない。その覚悟を詰め込んだ場所がここなんです」

障がい者の性と向き合う

TENGAが障がい者の性と向き合う活動をしていることを知っていたという八木。

八木「障がい者が自分でTENGAを使えない人向けに、使うための補助器具などを提供するといった、障がい者の性と向き合うようなこともしているんですよね」

TENGAが取り組んだのは、障がいを持つ方々が抱える性の悩みの改善。
その中で「障がいを持つ方の働く環境」についても考えるようになり、この支援施設の開設に至ったようです。

TENGAでは、「エイブル・テンガ」という商品を発売しています。
エイブル・ファクトリーで、障がい者たちが最終工程である商品をフィルム包装する作業を経て販売されます。

こちらは購入すると1個100円の寄付金が障がい者支援やサポートに役立てられます。TENGAを購入することによって、障がい者たちのサポートもできるということです。
「社会的に意義のあることをやっているんだな」と感慨深げな八木。

同じく恋愛と性に悩みを持つ

昨年TENGAは、身体障がいのある方354人を対象に、恋愛事情や性生活に関する調査を行い慶應義塾大学文学部教授のコメントとともに公表しました。

それによるとセックスの経験のある人は男女合わせて63%。
男女差がありますが女性の方が2割高い割合となっていることがわかりました。また、マスターベーションの経験は男女ともに6割を超えていました。

八木「障がい者の『性』ってなんとなく、『ないもの』って思っている方、すごく多いと思うんです」

身体障害のある人にも性欲はあり、恋愛をしたいと思っている人は多いものの、そういう話をする場がないとのこと。

TENGAのような企業が障がい者を支援することによって、「障がい者の人も恋愛してるんだ、性に興味があるんだ」と知るきっかけになることは素晴らしいと共感します。

八木「自分とはちょっと違う存在なんだって思っている人も多いと思うんですけども、同じ人間だし、同じように困っていることや悩んでいることが沢山ある。普通の人だって恋愛とかで悩んだりすることもあるし、障がいのある方も同じ」

同じように悩むことがあるとわかれば、共存していける社会になるのではないかと思い、今回の話題をピックアップした八木でした。
(野村)
 
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2023年06月04日22時09分~抜粋

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